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近代ヴァイオリン奏者の系譜(2)

前回はヴィオッティ門下クロイツェルとバイヨ門下の西欧(フランス・ベルギーやアメリカ・イタリア)の系統を概観しました。今回はロードとピクシス門下の東欧(ドイツ・オーストリアやロシア・ハンガリー)の系統を概観して継承を考察します。

ヴィオッティはロード(シュポーアとベームの師)とピクシス(ミルトナーの師)を育てました。シュポーアはシュターミッツやフレンツル親子からエックに継承されるマンハイム楽派の系統も享けました。門人ダヴィッドはウィルヘルミを育て、ダンブロシオやホール、シュラディークからダンに継がれました。ウィルヘルミによるパガニーニの協奏曲第1番Opus 6のシリンダー(1900年頃・大英図書館蔵)は、文献記録に違わず、激しい強弱表現や速度変化で衝動に任せた演奏です。ホールによるメンデルスゾーンの協奏曲・終楽章Opus 64(1905年・G&T 07903)はしなやかな音色とさわやかな展開です。師弟は異なる人間性や音楽性を持ち、音色や解釈など音楽的内容よりも、演奏の方法など技術的内容の指導に重点が置かれました。

ロード門下ベームはヘルメスベルガーを育て、ハイスラーからヴィンクラー(シュナイダーハンの師)やロゼが出て、ヘルメスベルガー(父)は同名の息子を育て、クライスラー・エネスコ・フレッシュ・クナイゼルが出ました。ベームはドント・ヨアヒム・グリュンも育てました。ロゼによるベートーヴェンのロマンツェ第2番Opus 50(1909年・G&T 47975)は高雅な音色で気品を漂わせ、寛ぎが味わえます。人間を愛していたクライスラーによる美しきロスマリン(1942年・Victor 11-8232)には気前の良さが現れ心温まります。優雅な機知や豊麗な音色、精巧なヴィブラートや落ち着いた間の取り方で包み込むような懐の広さを感じさせます。繊細で清楚な音色を追求した高踏的なロゼは、聴衆に語りかけた親密的なクライスラーと異なる気質です。ロゼ弦楽四重奏団は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番Opus 131(1927年・Electrola EJ-560~64)でその特性を活かしました。

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Rosé-Quartett
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Fritz Kreisler

ベーム門下ドントからアウアー、ヨアヒム門下ヘーアマンの弟子ヴォルガントからボッセが出て、アウアーの弟子ムイナルスキからストヤルスキ・コハニスキ、ヤンポルスキからヤンケレヴィチ・コーガン・シトコヴェツキー・ベズドロニーが出ました。アウアーはパーロー・ジンバリスト・エルマン・メンゲス・ポリアキン・ハンセン・ザイデル・ハイフェッツ・ミルシテイン・シュムスキーらを育てました。ヨアヒムによるバッハのパルティータ第1番・前奏曲BWV 1002(1903年・G&T 047903)は、真摯な姿勢に往時が偲ばれます。アウアーはチャイコフスキー(ウィルヘルミ編)のメロディーOpus 42/3(1920年)で老齢を感せずしなやかな歌い回しで多彩な音色をヴァイオリンから引き出しました。

ジンバリストはベートーヴェンのソナタ第9番「クロイツェル」Opus 47(1926年・Vitaphone)を美しい音で弾き、エルマンはドヴォルザークのユモレスクOpus 101/7(1926年・Vitaphone)でヴィブラートやポルタメントを多用した豊麗な音色で感情の起伏を描き、ポリアキンはメンデルスゾーンの協奏曲Opus 64(1941年・Мелодия М10-41237-42)やチャイコフスキーのワルツ・スケルツォOpus 34(1939年・Б-9881-82)で繊細な味を出し、ハンセンはブラームスのハンガリア舞曲第4番WoO.1/4(1924年・HMV DB-742)を深みある音で歌いました。シュムスキーによるバッハの無伴奏曲集(1975年・ASV ALHB-306)は真摯な気迫が伝わり、ラウテンバッハ盤(1972~73年・Vox SVBX-526)と双璧をなします。

コハニスキはブラームスのハンガリア舞曲第1番WoO.1/1(1924年・Aeolian-Vocalion X-9433)やソナタ第3番Opus 108(HMV DB-1728~29)で揺るぎないテンポ感で豊かな情感を歌い上げ滋味が感じられます。シトコヴェツキーによるバッハのパルティータ第2番・シャコンヌBWV 1004(1954年・Мелодия Д-2848/49)では、温かな音色で感情の昂揚に合わせて強弱を変化させ、変奏に合わせてテンポを変化させます。同門のベズドロニーも同曲(1955年頃・Д-4856/57)を録音しました。映像も残しました。彼は純粋な音色を基調として、感情に合わせて多彩な音色に変えました。

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Joseph Joachim
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Leopold Auer

ヨアヒム門下フバイはシゲティ・テルマーニ・ヴェッチェイ・ロート・ケレクヤルト・レナー・ヴェーグ・ヴァルガ・タシュナー・マルツィーを育てました。フバイはベルスーズOpus 79/9(1928年・HMV AN-217)で温かく包みこむ音色で弾き、内面を掘り下げました。シゲティはベートーヴェンのソナタ第10番Opus 96(1948年・Columbia M-31515)で切れのあるヴァイオリンと温かみあるシュナーベルのピアノが滋味あふれた対話を聴かせます。シゲティは表面の美しさではなく、内面の豊かさを独特の音色で示しました。ヘンデルのソナタ第4番HWV 371(1937年・Columbia B-36~37)は、エネスコ(1929年・Columbia 50187~88-D)と双璧をなす名演です。音楽性を探求して人間性を探求しました。両者はバッハの無伴奏を録音し、シゲティ(1955-56年・Vanguard BG-627~29)で虚飾を排した音により作品が有する美を現しました。ヴェッチェイのタルティーニ B. g5(1911年・Fonotipia 74091)は歌心あふれた名演です。タシュナーはバッハのソナタ第1番・フーガBWV 1001(1943年・Odéon O-8765)で線要素を意識しながら強弱で抑揚を付け、リズムで推進力を生みました。マルツィーは同曲(1962年・放送録音)を豊麗な音色やしなやかな流れに美しい倍音を交えました。

ヨアヒム門下ヘスはカテラル、ブッシュ、クーレンカンプ、ニューマンを育て、同門のソルダ=レーガーは、シュポーアの協奏曲第9番・緩徐楽章Opus 55(1926年・Union A 3000/1)で自在に速度を揺らがせて安らぎを生みます。ロゼを思わせるしなやかで美しい音です。カテラルはモーツァルトの協奏曲第5番KV 219(Columbia L-1592~95)を格調高くさわやかな音色でしなやかに弾き、ブッシュによる同曲(1945年・Columbia 71749~52-D)は、深みある音色で奥底の情念を現し、クーレンカンプによる同曲(1939年・Telefunken E-3044~47)は気品ある落ち着いた語り口です。ヘス門下は冷静な中に情熱を滲ませました。ニューマンは病床に伏せたイザイに演奏を聴かせた逸話を残して、カザルスが愛奏したカタロニア民謡「鳥の歌」(1965年・111 615 DL)で深みある音色で精神性を追求しております。

ヨアヒム門下エルダリンクはシュトロスやブッシュらを育てました。シュトロス弦楽四重奏団はベートーヴェンの第2番 Opus 18/2(1939年・Polydor 15315~18)でも、最晩年の静謐な第16番(1965年・Aarlton LC-6876)でも、澄み切った音で絹の糸が擦れ合うアンサンブルを聴かせました。カペー弦楽四重奏団のポルタ―メントや強弱対比による器楽的発想ではなく、多声音楽で声部同士が相互作用して経過和音を生じて進行する声楽的発想です。ブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの第15番Opus 132(1937年・DB 8425~30)で重厚で心に畳み掛けながら、軽妙でなめらかな歌い回しで奥行きを生みました。

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Jenő Hubay
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Adolf Busch

ヨアヒムはグレゴロヴィッチ・ブルメスター・パウエル・ベッカー・クリングラー・フーベルマンを育てました。グレゴロヴィッチのショーベルト(ウィルヘルミ編)の蜜蜂Opus 13/9(1909年・GCL 27953)は蜂が行き交う様を濃厚な音色で表現しました。パウエルの同曲(1909年・Victor 64076)は威勢がよく感情を爆発させ痛快です。前者は絹のように滑らかな音質で強弱変化が連続的、後者は明瞭な音色で強弱が対比され離散的です。ブルメスターはデュセックとヘンデルのメヌエット(1909年・Grammophon 47979/85)でポルタメントを用いて装飾して愉悦を表しました。ベッカーによるヴィエニャフスキのマズルカ第2番Opus 19/2(1898年・Bettini Cylinder)はヨアヒムに近い翳りある音色です。

フーベルマンはバッハのパルティータ第1番・サラバンドBWV 1002(1934年・Columbia LX-513)やパルティータ第2番BWV 1004(1942年・SJS 706)で真摯な表情を芯のある音で表しました。ブラームスのハンガリア舞曲第1番WoO. 1/1(1932年・Odeon O-4830)では、激情に任せてリズムが伸び縮みします。協奏曲 Opus 77(1944年・Disccorp RR-551)では、バッハで聴く真摯な姿勢とブラームスで聴く奔放な性格の両者を取り入れ、大胆ながら繊細で多彩な表現がみられます。

ベーム門下グリュンの弟子レブナーはヒンデミットやシュナイダー、マイレッカーはボスコフスキーやバリリ、クナイゼルはフックス・カウフマン・フレッシュを育てました。ボスコフスキーはモーツァルトの協奏曲第4番KV 207(1957年・Haydn Society HS-9010)でさわやかに活き活きと歌いました。カウフマンはヴィヴァルディのラ・チェトラOpus 9(1952年・Concert Hall Society 1952)で流麗ながら安定した音色で細かな楽節も優美に弾きました。

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Karol Gregorowicz
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Bronisław Huberman

ヴィオッティ門下ピクシスの弟子ミルトナーはベンネヴィッツ(シェフチークとオンドジーチェクの師)とフルジマリ(バルセヴィッチ・コニュス・プレス・ペチュニコフ・エルデンコ・モギレフスキーの師)を育てました。シェフチークはマラック(プシホダの師)・クーベリック・コチアン(ケッケルトの師)・コーリッシュ・モリーニ・シュナイダーハン、バルセヴィッチはミハロヴィッツ(フーベルマンの師)・ストヤルスキ(オイストラフの師)を育てました。

プシホダはパガニーニの魔女の踊りOpus 8(1929年・Polydor B-27634)でポルタ―メントによる艶やかさとピッチカートによる軽やかさを対比して、テンポの伸び縮みと音程の変化が自然です。モリーニによるモーツァルトのディヴェルティメント第17番・メヌエットKV 334(1928年・Polydor 62699)は、温かい音色で優美に強弱表現や速度変化で陰影が付けられ奥行きを生みました。協奏曲第5番KV 219(1962年・Decca DL-710053)では、強弱表現を繊細に変化させて旋律がなめらかで速度変化が自然で温かく包む込みます。

フルジマリは三重奏曲第1番Opus 32(1894年・Julius Block Cylinder C42~44)で透明な音色や歌心、門人バルセヴィッチはチャイコフスキーの協奏曲・緩徐楽章Opus 35(1905年・G&T 27491)で人間味を感じさせます。ペチュニコフはナルディーニの協奏曲・アレグロ楽章(1911年・Scala 4001)でポルタ―メントで装飾しました。モギレフスキーはクロイツァーの伴奏でベートーヴェンのソナタ第5番「春」Opus 24(1931年・Polydor 5427~28)を優美に味わい深く弾きました。

今回で近代ヴァイオリニストの系譜をほぼ概観しました。

次回は近代ピアニストの系譜を追跡しながら概観します。

KFアーカイブを今後ともよろしくお願い申し上げます。

長文にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

平成28年4月19日

特定非営利活動法人 KFアーカイブ会長 中西 泰裕

近代ヴァイオリン奏者の系譜―ロード・ピクシス門下

Arcangelo Corelli [1653-1713] コレルリ

 Giovanni Battista Somis [1686-1763] ソミス

  Gaetano Pugnani [1731-1798] プニャーニ

   Giovanni Battista Viotti [1755-1827] ヴィオッティ

    Pierre Rode [1774-1834] ロード

     Louis Spohr [1784-1859] シュポーア

      Ferdinand David [1810-1873] ダヴィッド

       August Wilhelmj [1845-1908] ウィルヘルミ

        Alfredo d'Ambrosio [1871-1914] ダンブロシオ

        Marie Hall [1884-1956] マリー・ホール

       Henry Schradieck [1846-1918] シュラディーク

        John Dunn [1866-1940] ダン

     Joseph Böhm [1795-1867] ベーム

      Georg Hellmesberger I [1800-1873] ゲオルグ・ヘルメスベルガー

       Carl Heissler [1823-1878] ハイスラー

        Julius Winkler [1823-1878] ヴィンクラー

         Wolfgang Schneiderhan*

        Arnold Rosé [1863-1946] ロゼ

       Joseph Hellmesberger I [1828-1893] ヘルメスベルガー(父)

        Joseph Hellmesberger II [1855-1907] ヘルメスベルガー

         Fritz Kreisler [1875-1962] クライスラー

         George Enescu*

         Carl Flesch*        

         Franz Kneisel*

      Jakob Dont [1815-1888] ドント

       Leopold Auer [1845-1930] アウアー

        Emil Młynarski [1870-1935] ムイナルスキ

         Paul Kochański [1887-1934] コハニスキ

         Pyotr Stolyarsky*

        Kathleen Parlow [1890-1963] パーロー

        Abraham Yampolsky [1890-1956] ヤンポルスキ

         Yuri Yankelevich [1909-1973] ヤンケレヴィチ

         Leonid Kogan [1924-1982] コーガン

         Julian Sitkovetsky [1925-1958] シトコヴェツキー

         Igor Bezrodny [1930-1997] ベズドロニー

        Efrem Zimbalist [1890-1985] ジンバリスト

        Mischa Elman [1891-1967] エルマン

        Isolde Menges [1893-1976] メンゲス

        Miron Polyakin [1895-1941] ポリアキン

        Cecilia Hansen [1897-1989] ハンセン

        Toscha Seidel [1899-1962] ザイデル

        Jascha Heifetz [1901-1987] ハイフェッツ

        Nathan Milstein [1904-1992] ミルシテイン

        Oscar Shumsky [1917-2000] シュムスキー

      Joseph Joachim [1831-1907] ヨアヒム

       Hugo Heermann [1844-1935] ヘーアマン

        Edgar Wollgandt [1880-1949] ヴォルガント

         Gerhard Bosse [1922-2012] ボッセ

       Jenő Hubay [1858-1937] フバイ

        Joseph Szigeti [1892-1973] シゲティ

        Emil Telmányi [1892-1988] テルマーニ

        Franz von Vecsey [1893-1935]  ヴェッチェイ

        Feri Roth [1899-1969] ロート弦楽四重奏団

        Duci de Kerékjártó [1900-1962] ケレクヤルト

        Jenö Léner [1906-1997] レナー弦楽四重奏団

        Sandor Végh [1912-1997] ヴェーグ弦楽四重奏団

        Tibor Varga [1921-2003] ヴァルガ

        Gerhard Taschner [1922-1976] タシュナー

        Johanna Martzy [1924-1979] マルツィー

       Willy Hess [1859-1939] ヘス

        Arthur Catterall [1883-1943] カテラル

        Adolf Busch [1891-1952] ブッシュ

        Georg Kulenkampff [1898-1948] クーレンカンプ

        Philip Newman [1904-1966] ニューマン

       Marie Soldat-Roeger [1863-1955] ソルダ=レーガー

       Bram Elderling [1865-1943] エルダリンク

        Wilhelm Stross [1907-1966] シュトロス弦楽四重奏団

        Adolf Busch*

       Karol Gregorowicz [1867-1921] グレゴロヴィッチ

       Willy Burmester [1869-1933] ブルメスター

       Maud Powell [1869-1920] パウエル

       Dora Valesca Becker [1870-1958] ベッカー

       Karl Klingler [1879-1971] クリングラー弦楽四重奏団

       Bronisław Huberman [1882-1947] フーベルマン

       Leopold Auer*

      Jakob Grün [1837-1916] グリュン

       Adolf Rebner [1876-1967] レブナー

        Paul Hindemith [1895-1963] ヒンデミット

        Alexander Schneider [1908-1993] シュナイダー

       Franz Mairecker [1879-1950] マイレッカー

        Willi Boskovsky [1909-1991] ボスコフスキー

        Walter Barylli [1921-] バリリ

       Franz Kneisel [1865-1926] クナイゼル

        Joseph Fuchs [1899-1997] フックス

        Louis Kaufman [1905-1994] カウフマン

       Carl Flesch*

    Friedrich Wilhelm Pixis [1785-1842] ピクシス

     Moritz Mildner [1812-1865] ミルトナー

      Antonín Bennewitz [1833-1926] ベンネヴィッツ

       Otakar Ševčík [1852-1934] シェフチーク

        Jan Mařák [1870-1932] マラック

         Váša Příhoda [1900-1960] プシホダ

        Jan Kubelík [1880-1940] クーベリック

        Jarosław Kocián [1883-1950] コチアン

         Rudolf Koeckert [1913-] ケッケルト弦楽四重奏団

        Rudolf Kolisch [1896-1978] コーリッシュ弦楽四重奏団

        Erika Morini [1904-1995] モリーニ

        Wolfgang Schneiderhan [1915-2002] シュナイダーハン

       František Ondříček [1857-1922] オンドジーチェク

      Jan Hřímalý [1844-1915] フルジマリ

       Stanisław Barcewicz [1858-1929] バルセヴィッチ

        Mieczysław Michałowicz [1876-1965] ミハロヴィッツ

         Bronisław Huberman*

        Pyotr Stolyarsky [1871-1944] ストヤルスキ

         David Oistrakh [1908-1974] オイストラフ

       Julius Conus [1869-1942] コニュス

       Mikhail Press [1871-1938] プレス

       Alexander Petschnikoff [1873-1949] ペチュニコフ

       Mikhail Erdenko [1885-1940] エルデンコ

       Alexander Mogilevsky [1885-1953] モギレフスキー

シュトロス弦楽四重奏団です。ベートーヴェンの〈弦楽四重奏曲 第2番〉(1799年・Opus 18/2)は30歳の作で師ハイドンの影響を受けて優雅です。

冒頭のチャーミングな音型から《挨拶》と愛称が付けられました。第三楽章では師譲りのチャーミングな音楽的会話が展開されます。

シュトロス弦楽四重奏団は透徹した音色を基調にして緊張と弛緩を生み、内声に配慮して、自然な音楽ですから、安心して聴けます。

古典音楽を無償公開するデジタルアーカイブを充実させたい!2016/04/19

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