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KFアーカイブの構造と活用

KFアーカイブ(https://www.kf-a.org)は、音楽家の関係を基礎とした系譜の発想により、音楽史を再構築します。全ての音楽家を系譜で相互に関係して構築します。

▶音楽家には作曲家として作品が、演奏家として音源が関連づけられ、作品には筆写譜・出版譜・音源が関連づけられます。作品には「音楽 > 分野 > 部門 > 音楽家 > 作品」、筆写譜には「音楽 > 所蔵元 > 所蔵番号」、出版譜には「音楽 > 出版元 > 出版番号」、音源には「音楽 > レーベル > 型番」という序列で到ります。

ホームページ

KFアーカイブの画面遷移を概観しながら、音楽家・作品の登録データ、筆写譜・出版譜・音源のコンテンツにアクセスする手順を説明いたします。

ホームページは右上の言語選択により日本語・ラテン語・フランス語・英語で表示されます。左上のKFロゴをクリックして、どのページからもホームに遷移します。

「歴史的名盤撰」として重要な音源が表示されます。レコードアイコンをクリックするとその音源を表示する画面に遷移します。

▶右メニューの「法人設立趣旨」「入会のご案内」「寄付のお願い」「お問い合わせ」をクリックして、法人概要を閲覧できます。

古典音楽目録」に収集対象としてバッハの主要作品に対する1970年までの録音が掲載されますが、古典音楽作品全体に対して、古代から現代まで音源を収集します。作品が登録される音楽家の一覧も記載されます。

「分野」「楽器」「所蔵者」「出版元」「レーベル」をクリックすると、それぞれ分野一覧画面楽器一覧画面・所蔵者一覧画面(筆写譜が未登録の為、「所蔵者」・所蔵者一覧画面は非表示)・出版元一覧画面レーベル一覧画面に遷移します。

▶検索ボックスに音楽家名・作品番号・作品名、または、それらを複合して入力しますと検索結果画面に音楽家・種類・細目・作品番号・作品名が表示され、作品・音源・筆写譜・出版譜の有無がアイコンで表示され、音楽家名をクリックすると音楽家参照画面、作品名をクリックすると作品参照画面に遷移します。

例えば、バッハに到るには「Johann Sebastian Bach」と入力、ブランデンブルク協奏曲第5番(BWV 1050)に到るには「Bach Brandenburgische」「Bach BWV 1050」と入力して検索結果で該当の作品をクリックします。

検索結果画面

分野・楽器・所蔵者・出版元・レーベル一覧画面

▶分野一覧画面から該当部門に遷移して、所望の音楽家を選択して音楽家参照画面に到ります。

例えば、「アルスノーヴァ・スブリオール」に遷移して、音楽家一覧からデュファイを選択できます。

▶楽器一覧画面で楽器奏者に遷移して、音楽家を選択して音楽家参照画面に到ります。音源を登録すると自動的に音楽家が使用する楽器の奏者が追加されます。

例えば、「ヴァイオリン」に遷移して、音楽家一覧からエネスコを選択できます。

▶所蔵者一覧画面から筆写譜参照画面に遷移しますが、筆写譜が未登録で割愛しますが出版譜一覧画面に準じます。

▶出版元一覧画面から出版譜一覧画面に遷移して、出版番号を選択して出版譜参照画面に到ります。

例えば、「寶生正本」に遷移して、寶生流謠曲正本を選択できます。所蔵者一覧画面・出版譜参照画面は、筆写譜や出版譜を特定する機能です。

▶レーベル一覧画面から音源一覧画面に遷移して、型番を選択して音源参照画面に到ります。

例えば、「Archiv」に遷移して、フルニエによるバッハの無伴奏チェロ組曲BWV 1007-1012(Archiv 2710-005)を選択できます。レーベル一覧画面は音源を特定する機能です。

音楽家参照画面

▶音楽家参照画面では、音楽家情報として「音楽家名」「別名」「分野」「地域」「部門」「生年月日」「生誕地」「没年月日」「逝去地」「師匠」「弟子」が表示されます。「師匠」「弟子」の名前をクリックして師弟関係の系譜を辿れます。

作品一覧には「種類」「細目」「作品番号」「作品名」「旋法・調性」「作曲・編曲日時」が表示されます。アイコンで音源・筆写譜・出版譜の有無が表示されます。

音源一覧には「レーベル」「型番」「曲番」「種類」「細目」「作品番号」「作品名」「楽章」「録音日時」「資料形態」が表示されます。

作品一覧・音源一覧のタイトルをクリックして行が並び替えられます。

出典一覧には音楽家情報を構成する情報の出典を明記して、「著者」「書名」「誌名」「巻号」「出版元」「出版地」「出版年」「掲載頁」を表示します。

例えば、モーツァルトには、音源がなく作品一覧のみ表示されます。また、エネスコには、音源も作品も登録されますから、作品一覧と音源一覧が表示されます。

音楽家参照画面(モーツァルト

▶作者が不明な楽曲は音楽家参照画面において、楽曲群として登録され、見出しは「名称」「別名」「分野」「地域」「部門」のみが表示されます。また、室内楽団・管弦楽団・合唱団など、演奏団体もそれに準じます。

例えば、楽曲群―雅楽能楽グレゴリオ聖歌ノートルダム楽派、演奏団体―パスキエ弦楽三重奏団カペー弦楽四重奏団ウィーンフィルハーモニー管弦楽団トーマス教会合唱団などです。

楽曲群参照画面(能楽

作品参照画面

▶作品参照画面では、「作品名」「別名」「分野」「地域」「部門」「作曲者」「作品番号」「作詞者」「種類」「細目」「旋法・調性」「楽章」「構成」「作曲地」「作曲日時」「初演地」「初演日時」を参照できます。

作曲者の青色文字をクリックすると、その音楽家参照画面に遷移します。

右上のスピーカーアイコンをクリックすると、その作品に紐付けられた全ての音源を順に再生する音源再生ポップアップが立ち上がります。

その作品に関連する筆写譜・出版譜・音源を全て参照できます。

▶筆写譜に対して登録がないため割愛しますが出版譜に準じます。

▶出版譜に対して「出版元」「出版番号」「書名」「巻号」「掲載頁」「校訂者」「出版地」「出版日時」「記入者」「資料形態」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

左のアイコンをクリックすると出版譜参照画面に遷移します。

右の青色文字をクリックするとその作品が収録されるページを表示する画像参照ポップアップが立ち上がります。

▶音源に対して「レーベル」「原盤」「型番」「組番」「記名」「演奏者(楽器)」「録音地」「録音日時」「執筆者」「資料形態」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

左のレコードアイコンをクリックして音源参照画面に遷移します。

スピーカーアイコンをクリックすると音源再生ポップアップが立ち上がります。

右に「トラック番号」「長さ」「楽章番号」にmp3音源・DSD音源のダウンロードボタンが表示されます。

演奏者の青色文字をクリックするとその音楽家参照画面に遷移します。

例えば、謡曲「景清」には出版譜と音源が登録され表示されます。

▶筆写譜の校異や出版譜の異版、音源では解釈をも作品参照画面上で簡単に比較できます。音楽家が様々な演奏を試聴して研究して、研究者が様々な資料から論考する援けになります。

例えば、バッハのフランス組曲第2番(BWV 813)に三種類の楽器(チェンバロ・クラヴィコード・モダンピアノ)による演奏が登録され、同作品を異なる楽器で弾かれ、解釈が示され、演奏者の個性が分かります。

▶音源再生ポップアップでは、タイトルをクリックすると並び替えがなされて多楽章作品も楽章毎に演奏を比較できます。

例えば、バッハのミサ曲 ロ短調(BWV 232)などです。また、原作の下部に編曲された作品が青の見出しで表示されます。

▶編曲作品に対しては「編曲作品名」「別名」「分野」「地域」「部門」「編曲者」「作品番号」「作詞者」「種類」「細目」「旋法・調性」「楽章」「構成」「編曲地」「編曲日時」「初演地」「初演日時」「共作者」が表示されます。

編曲者の青色文字をクリックするとその音楽家参照画面に遷移します。

筆写譜・出版譜・音源につきましては原作に準じます。

例えば、ヴィヴァルディの原曲(RV 230)とバッハの編曲(BWV 972)も簡単に比較検討できます。

作品参照画面(バッハのフランス組曲第2番

筆者譜・出版譜参照画面

▶筆写譜参照画面では、筆写譜を表示されるよう設計されますが未登録のため割愛しますが、出版譜参照画面に準じます。

▶出版譜参照画面では、複数冊登録の見出しに「出版譜名」「出版元」「組番」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

左上に表示される巻数・号数で識別されます。

出版譜情報には「出版元」「出版番号」「校訂者」「書名」「出版地」「出版日時」「記入者」「資料形態」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

前付と奥付には「掲載頁」「構成」が表示され、青色文字の掲載頁をクリックするとその箇所を表示する画像参照ポップアップが立ち上がります。

内容には収録作品の「掲載頁」「種類」「細目」「作品番号」「作品名」「楽章」「作曲日時」が表示され、青色文字の掲載頁をクリックするとその作品が収録されるページを表示する画像参照ポップアップが立ち上がります。

右側のアイコンをクリックするとその作品の作品参照画面に遷移します。

例えば、寶生流謠曲正本で確認できます。

出版譜参照画面(寶生流謠曲正本

▶音源参照画面では、複数音源が登録される場合には「音源名」「レーベル」「組番」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

左上に表示される組番で識別されます。

音源情報には「レーベル」「原盤」「型番」「記名」「録音地」「録音日時」「執筆者」「資料形態」「提供者」「収蔵日時」が表示されます。

右側のレーベル画像をクリックするとその箇所を表示する画像参照ポップアップが立ち上がります。ジャケットや解説書は著作権保護対象のため表示されません。

収録される作品の「曲番」「種類」「細目」「作品番号」「作品名」「楽章」「作曲日時」が表示されます。

右上のスピーカーアイコンをクリックすると収録される音源を再生する音源再生ポップアップが出現します。

アイコンをクリックすると作品参照画面に遷移します。

音源参照画面(バッハ鍵盤音楽全集

画像参照・音源再生ポップアップ

▶画像参照ポップアップには「先頭」「前頁」「後頁」「最後」「回転」「拡大」「縮小」の操作ボタンと位置が数字で表示されます。

▶音源再生ポップアップには「レーベル」「型番」「曲番」「種類」「細目」「作品番号」「作品名」「楽章」「演奏者」「長さ」が表示されます。

タイトルをクリックして並び替えます。

再生位置バーをクリックして所望の位置に瞬時に移動できます。

「再生」「停止」「前曲」「後曲」ボタンが設置され、音量調整と経過時間が表示されます。

例えば、バッハ鍵盤音楽全集(グンナー・ヨハンセン)で確認できます。

画像参照・音源再生ポップアップ

作曲者から作品を特定するにも、演奏者から音源を特定するにも、様々な道筋でクレジットの情報からアクセスできます。

古典音楽に特化して筆写譜・出版譜・音源に詳細な資料の来歴に関する情報を明示して信頼に足るアーカイブになります。

管理者は音源・画像などの資料、音楽家・作品・筆写譜・出版譜・音源の情報を一元的に管理できます。

必要な箇所に入力すると、自動で資料と情報が関連づくように設計されます。全ての情報に漏れなく辿れるように配慮され、資料の登録や参照が容易です。

KFアーカイブのシステムを多くの方に教育や研究の場で利用されますようシンプルに設計されます。

系譜に基づき構築して資料を整理する発想は、哲学・科学・文学・芸術などの分野にも適用できる普遍性と発展性がございます。

古代から現代のあらゆる作品が系譜に位置づけられます。
音楽を学び、音楽を究め、音楽を愛する、全ての方々へ

KFアーカイブを今後ともよろしくお願い申し上げます。
長文にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

平成28年4月27日

特定非営利活動法人 KFアーカイブ会長 中西 泰裕

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