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往年のピアノ・オルガン・チェロ・ギター・管楽器奏者たち

ウィーンのエーデルマン門下アダンは『音楽院におけるピアノ奏法』(1804年)、門人でハイドンとも交流したカルクブレンナーは『新しいピアノフォルテ研鑽法』(1830年)を出版して、ピアノ教授法を確立しました。カルクブレンナー門下スタマティに師事したサン=サーンスはかわいいワルツOpus 104とのんきなワルツOpus 110(1904年・G&T 035507~08)やショパンのノクターン第5番Opus 15/2(1905年・Welte 807)を枯れたタッチで弾き、味わいを深めました。フォーレはノクターン第7番Opus 74(1910年頃・Triphonola 55911)・パヴァーヌOpus 50(1923年・Welte 2772)で甘美で艶やかな音色で憧憬を描きました。タールベルク門下べリオはスペイン系、セシはイタリア系の弟子を持ちました。

ベリオ門下グラナドスはスカルラッティのソナタK. 190をロール(1912年・Welte 2782)とレコード(1913年・Odéon 68671)で録音しました。両者はイベリア半島の民族音楽を自作に取り込みました。スペイン舞曲第10番Opus 37/10「悲しき舞曲」をレコード(1912年・Odéon 68650)とロール(1913年・Welte 2778)ではリズムの巧みな切り替えを聴かせます。同門マラッツはショパンのワルツ第7番Opus 64/2やリストのハンガリー狂詩曲第13番S. 244/13(1903年・IPA 109)で情熱を炸裂させます。ラヴェルは亡き王女のためのパヴァーヌM. 19(1922年・Duo-Art 084)や高雅で感傷的なワルツM. 61(1913年・Welte 2888)でフォーレのよう甘美な雰囲気を聴かせ、ドビュッシーのよう独自の世界を描きました。ミニマル・ミュージックの走りボレロM. 81(1930年・Polydor 66947~48)では、旋律を高らかに歌い上げる面白い演奏を聴かせます。

ベリオ門下ビニェスは初演したドビュッシーの映像第2巻「金魚」(1930年・Columbia LF 41)を独特の色彩感と玄妙なテンポで金魚が泳ぐ様子を巧みに描き、スカルラッティのソナタK. 29(1930年・D-13102)で繊細な音色を聴かせます。ドビュッシーについて証言(1938年)しました。門下のメイエルもスカルラッティのソナタ集(1954-55年・Les Discophiles Français DF-139~40)を弾力あるリズムで柔和に弾き、ラモーの鍵盤作品集(1953年・DF-98~99)で美しい音色を活かし詩情を語り、モーツァルトの協奏曲第20番KV 466(1953年・DF-37)で暖かみある音で粋な表情を聴かせます。プーランクと連弾したシャブリエの3つのロマンティックなワルツは颯爽とした印象、アルバムの一葉(1955年・DF-151~52)で可憐で繊細な詩情を聴かせます。ベリオ門下ロヨネはベートーヴェンのソナタ集(1965年・Janus JA-19005/06)を優しく弾きました。フォーレのノクターン第7番やバルカロール第1番(1948年・Concert Hall CHC-16)も残しました。

セシ門下マルトゥッチはアンフォッシを育て、スカルラッティ弾きのミケランジェリ(1965年・Decca SXL-6181)に継がれ、レスピーギはローマの噴水P. 106(1925年・Welte 7614~16)をディエメ・フォーレ門下カゼッラと連弾しました。カゼッラもスカルラッティのソナタK. 169(1925年・Welte 7327)を弾き、セシ門下ロンゴはソナタ全曲を出版、門人デンツァに師事したチッコリーニもソナタ集(1962年・Columbia FCX-930)で瑞々しいリズムに機知を感じさせました。

ギーゼキングによるベートーヴェンの協奏曲第5番「皇帝」Opus 73(1945年・Varèse-Sarabande VC-81080)は磁気テープによるステレオ録音です。清流が流れるよう磨かれた音で一貫して、奇を衒わず曲が持つ美しさを伝えることに心を砕きました。2:02・5:26・13:47・16:50では、ドイツ軍による高射砲音も聴こえ、戦時下で感銘を与える名演を為したことに驚かされます。モーツァルトの鍵盤音楽全集(1953-54年)では作為を排除した透明な音色と確実な打鍵が特徴です。

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Camille Saint-Saëns
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Gabriel Fauré

バッハから子息エマヌエル・バッハ門下ファッシュ→ツェルター→メンデルスゾーン→ライネッケ→フックスと継承するレーガーは日記よりOpus 82から小品(1905年・Welte 1012/13)をロール録音しました。またドゥシーク→モンジェルー→プラドハー→フェティス→ヴィドールと継承するシュヴァイツァが名著『バッハ』(1904年)を著し、バッハ・メンデルスゾーン(1951年・Columbia SL-175)を味わい深く弾き、特にコラール演奏で情緒を聴かせました。デュプレもバッハ(Lumen LD-3113)を録音、シュヴァイツァは華美な装飾を抑え、懐の深さを聴かせ、内省的です。デュプレはギャラントな音色を活かし、音の豊かさを聴かせ、外向的です。フランクの交響的大曲「英雄的小品」Opus 17/3(1958年・Mercury SR-90168)でやわらかな音色を活かしました。

バッハからホミリウス→ヒラー→シヒト→ミュラー→ シュナイデル→ルスト→シュレックと継承するシュトラウベは、バッハ晩年に勤め上げたライプツィヒのトーマス教会カントルを受け継ぎました。教会リート「主に向かいて新しき歌を歌え」BWV 299(1942年・Eterna 827-999)は、芸術作品ではなく日常礼拝におけるバッハを聴けます。ハム→ミュラー→レオンハルトと継承されます。ノワコウスキーはバッハのオルガン小曲集(1955年・Telefunken LGM-65030)で音栓の選択が絶妙です。

ラミンは大バッハから直系12代目のカントルを継承しました。堅実に伝統を守り、一切の虚飾を廃し、拍節・強弱・速度の素朴な変化により荘厳です。ピリオド楽器の爽やかな演奏が主流の現代に壮絶な印象が新鮮です。カンタータ(1947-56年・Eterna)が大部を占め、モテット全集BWV 225-230(1951-55年・Archiv 13008/14060)も声が降り注ぐような強烈な印象を与えます。ミサ曲 ロ短調BWV 232の実況録音(1950年・Eterna 820-336)とレコード(1956年・Musical Masterpiece Society 2021)も重要です。マタイ受難曲BWV 244は色彩が豊かに受難を悲劇として描き、憂いに溢れ厳かに始まります。戦中録音(1941年・HMV DB-7625~31)と放送録音(1952年・Archipel 278)が存在します。ヨハネ受難曲BWV 245(1954年・Archiv 14517~19)は淡々と受難を成就として描き、喜びに満ち輝かしく幕を開け、同じ主題を違う視点から表します。降誕節オラトリオBWV 248(1955年・Musical Masterpiece Society 2057)は全6曲の前半のみですが、輝かしく明るさに充ちた佳演です。オルガン曲集(Eterna 720-154)は音量の変化が強烈ですが速度の変化は穏やかで安定します。半音階的幻想曲とフーガBWV 903(1954年・Music Masterpiece Soceity 72)で大胆に疾走します。

門人ヴァルヒャはバッハのオルガン曲全集(1947-52年・Archiv ARC-3013~3030)を完成させ、カークパトリックはランドフスカにも師事して、平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV 846-869(1959年・Archiv 198-311~12)をクラヴィコードで録音、リヒターはテレフンケンにオルガン曲集(Telefunken BLK-16108)やデッカに降誕節オラトリオBWV 248(1955年・Decca LXT-2003~2005)、アルヒーフでバッハの四大宗教曲を録音しました。

クルト・トーマスはラミンからトーマス教会カントルを継承しました。タイヒミュラーにピアノ、グラブナーに作曲法を師事して、カンタータをトーマス教会合唱団(Archiv・Eterna)やフランクフルト三王教会合唱団(Cantate・L’Oiseau-Lyre)を指揮して録音、モテット集 BWV 225/229/230(1958-59年・Archiv 195-002)は和声を重視した演奏で柔和に響きます。ミサ曲 ロ短調BWV 232(1954-55年・L’Oiseau-Lyre OL-50094~96)・マタイ受難曲BWV 244(1952年・OL-50113~16)・ヨハネ受難曲BWV 245(1954年・OL-50025~27)・降誕節オラトリオBWV 248(1951年・OL-50001~03)も温雅です。トーマス教会合唱団によるステレオ録音(1958年・Eterna 820-084~87)で各声部が明晰に聴き取れる清々しい名演をしました。

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Albert Schweitzer
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Günther Ramin

チェロ奏者―カザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲第3・5番BWV 1009/11(1956年・IMPS 1011)に豪傑で武骨で展開が劇的な名演がございます。美しい音を紡いで聴かせる外面ではなく、ひたすら掘り下げ、前に進む強い意志が感じられます。無伴奏チェロ組曲全曲BWV 1007-1012でアンドレ=レヴィ(1962年・Lumen LD-3447~49)は長閑に歌い上げ、マイナルディ(1963-64年・Eurodisc 25403-XDK)はゆったり懐かしさを紡ぎ、カサド(1957年・Vox VBX-15)は渋い音と温かみを醸し、アンリ・オネゲル(1959年・Valois MB-922~24)は穏やかさを感じさせ、フルニエ(1960年・Archiv 2710-005)は雅に弾き、クレマン(1958年・L'Oiseau-Lyre OLS-133~34)は重さと軽さを兼ね、ナヴァラ(1978年・Callope 144143)は温かみを求め、トゥルトゥリエ(1960年・Voix de Son Maître ASDF-217~19)は流れを重んじ、アンリース・シュミット(1957-58年・Ducretet-Thomson 300-C-043~45)は風が吹き抜けるよう爽やかに駆け、ヤニグロ(1959年・Westminster XWN-3312)は深みある音で弾き、ジャンドロン(1964年・Philips 835-272~74 AY)は爽やかに歌い、シャフラン(1969-74年・Μелодия С-01935-36/5416~20)は豊かに響かせ、シュタルケル(1963-65年・Mercury 3-9016)は音の連なりに気を配りました。

マレシャルはドビュッシーのソナタ L. 135(1930年・Columbia LFX-85~86)で甘美な音色で色彩の変化を粋にして、ダルレとブラームスのソナタ集(1953年・Pathé DTX-127)で静謐な名演をしました。ピアティゴルスキーはブラームスのソナタ第2番Opus 99(1947年・Columbia ML-2096)で長い息で伸びやかに歌いました。ヴェンツィンガーはバッハのソナタBWV 1027-1029(1950-52年・Archiv 2533-055)を古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバで弾きました。現代の味付けをしない古楽ではなく、チェロで使われた奏法で豊かに響かせました。フォイアーマンはメンデルスゾーンのソナタ第2番Opus 58(1939年・RCA CAL-292)で大胆さと軽妙さ、熱狂と静寂を兼備した名演をしました。バルドヴィーノはバッハの無伴奏チェロ組曲第6番BWV 1012(1961年・Supraphon SLPM-63)を味わい深く歌い上げました。ミシュランはドビュッシーのソナタL. 135(1961年・Odéon XOC-165)で温かく包み込まれるチェロの音色を自然に響かせました。技巧で鳴らす奏者と自然に歌わせる奏者がおり個性となりました。

ギター奏者―タレガは自作ガヴォット「マリア」(1898年・シリンダー録音)でギターを艶やかな音で豪快に歌わせました。門人フォルテアはグラナドスのスペイン舞曲第5番Opus 37/10「アンダルーサ」(1932年・Regal 8578)で細やかな抑揚を付け清廉に弾きました。リョーベトはソルの練習曲Opus 35/22(1929年・Odéon 196.046)で自然な緩急を付け、哀愁を醸しました。門人セゴビアはバッハのリュート組曲・サラバンドBWV 996(1947年・Musicraft M-90)で昂揚や沈静する波を繰り返し、余韻を醸しました。プジョルはミランのパヴァーヌ第1番(1936年・Anthologie Sonore AS-46)など、音楽史に多大な関心を寄せ、ビウエラ曲まで演奏しました。デ=ラ=マザはバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番・ブーレBWV 1002(1931年・Odéon 203.149)で明快な音質で歯切れよく歌いました。ロブレドは師タレガのアラブ奇想曲(1959年・私的録音)で色めき立つ音色で情緒を加えました。ロデスは師タレガのアルハンブラの想い出(1925年頃・Odéon 181.056)で内省するよう演奏しました。古い録音にガット弦のぬくもりある音色が聴け、また、タレガの演奏法を再構成することができます。

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Pablo Casals
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Francisco Tárrega

フルート奏者―バレールはバッハのソナタBWV 1033(1936年・HMV DB-3409~10)で温かい音色、ゴーベールは組曲第2番・バディヌリBWV 1067(1919年・Gramophone W-365)で明朗で快調なソロ、ローランはソナタBWV 1030(1934年・Columbia 68244~45-D)で安定した雅趣を聴かせます。モイーズはモーツァルトの協奏曲第1番KV 313(1931年・HMV L-876~78)で天真爛漫に翳りを帯びながら歌い、伝バッハのトリオ・ソナタBWV 1038(1938年・DB-5076)で深い感銘を湧き起こしました。ギルベルト=イェスペルセンはクーナウの五重奏曲Opus 51/1(1950年・Tono A-160~62)で爽やかな妙技、ル=ロワはバッハのソナタ第2番BWV 1031(1929年・National Gramophonic Society 135~36)で雅趣に富む音色、モーツァルトの四重奏曲KV 298(1937年・HMV DB-3365)でパスキエ三重奏団と心地よいアンサンブルを聴かせました。

オーボエ奏者―タブトーはモーツァルトの四重奏曲KV 370(1951年・Columbia ML-4566)で味わい深く、グーセンスは同曲(1925年・LX-256~57)で歯切れ良く歌い、ホルン奏者―ブレインは協奏曲第3番KV 447(1940年・HMV DB-3973~74)で気品のある音色、テヴェは同曲(1952年・Pathé DTX-112)を木目細かな音色で歌いました。クラリネット奏者―エティエンヌは五重奏曲KV 581(1952年・Les Discophiles Français DF-76)を伸びやかな音で絶妙な陰影を描き、ウラッハは同曲(1952年・Bertelsmann 13154)でシュトロス四重奏団の絶妙なアンサンブルで哀愁を漂わせ、ドリュクルーズは協奏曲KV 622(1952年・Pathé DTX-112)で含蓄ある音色、ランスロは協奏交響曲KV 297b(1953年・L'Oiseau-Lyre OL-LD75)でピエルロやオンニュと情感を湛えた対話、バソン奏者―ウーブラドゥは二重奏曲KV 292(1962年・L'Anthologie Sonore AS-528)でパスキエと語り合い、ウォルトは同曲(1955年・Boston B-210)で歯切れよく歌い、リコーダー奏者―ドルメッチはヘンデルのソナタHMV 365(1953年・Decca LXT-2943)で明るく透き通る音で温かく包み込みました。

KFアーカイブを今後ともよろしくお願い申し上げます。

長文にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

平成28年4月26日

特定非営利活動法人 KFアーカイブ会長 中西 泰裕

近代ピアニストの系譜―カルクブレンナー門下・ギーゼキング

Joseph Haydn [1732-1809] ヨーゼフ・ハイドン

 Friedrich Kalkbrenner [1785-1871] カルクブレンナー

  Camille-Marie Stamaty [1811-1870] スタマティ

   Camille Saint-Saëns [1835-1921] サン=サーンス

    Gabriel Fauré [1845-1924] フォーレ

    André Benoist [1879-1953] ブノア

  Sigismond Thalberg [1812-1871] タールベルク

   Charles-Wilfrid de Bériot [1833-1914] べリオ

    Enrique Granados [1867-1916] グラナドス

     Paquita Madriguera [1900-1965] マドリグエラ

    Joaquín Malats [1872-1912] マラッツ

     José Iturbi [1895-1980] イットルビー

    Maurice Ravel [1875-1937] ラヴェル

    Ricardo Viñes [1875-1943] ビニェス

     Marcelle Meyer [1897-1958] メイエル

     Francis Poulenc [1899-1963] プーランク

    Paul Loyonnet [1889-1988] ロヨネ

    Joseph Morpain*

   Beniamino Cesi [1845-1907] セシ

    Giuseppe Martucci [1856-1909] マルトゥッチ

     Giovanni Anfossi [1864-1946] アンフォッシ

      Arturo Benedetti Michelangeli [1920-1995] ミケランジェリ

     Ottorino Respighi [1879-1936] レスピーギ

    Alessandro Longo [1864-1945] ロンゴ

     Paolo Denza [1893-1955] デンツァ

      Aldo Ciccolini [1925-2015] チッコリーニ

Johann Sebastian Bach [1685-1750] ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

 Carl Philipp Emanuel Bach [1714-1788] エマヌエル・バッハ

  Carl Friedrich Christian Fasch [1736-1800] ファッシュ

   Carl Friedrich Zelter [1758-1832] ツェルター

    Bernhard Klein [1783-1832] クライン

     Siegfried Dehn [1799-1858] デーン

      August Haupt [1810-1891] ハウプト

       Immanuel Faißt [1823-1894] ファイスト

        Ludwig Stark [1831-1884] スタルク

         Karl Leimer [1858-1944] ライマー

          Walter Gieseking [1895-1956] ギーゼキング

近代オルガニストの系譜―ヴィドール・シュトラウベ門下

Johann Sebastian Bach [1685-1750] ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

 Carl Philipp Emanuel Bach [1714-1788] エマヌエル・バッハ

  Jan Ladislav Dussek [1760-1812] ドゥシーク

   Hélène de Montgeroult [1764-1823] モンジェルー

    Louis-Barthélémy Pradher [1781-1823] プラドハー

     François-Joseph Fétis [1784-1871] フェティス

      Charles-Marie Widor [1844-1937] ヴィドール

       Albert Schweitzer [1875-1965] シュヴァイツァ

       Marcel Dupré [1886-1971] デュプレ

        Olivier Messiaen [1908-1992] メシアン

        Jeanne Demessieux [1921-1968] ドゥメッシュー

 Gottfried August Homilius [1714-1785] ホミリウス

  Johann Adam Hiller [1728-1804] ヒラー

   Johann Gottfried Schicht [1753-1823] シヒト

    August Eberhard Müller [1767-1817] ミュラー

     Friedrich Schneider [1786-1853] シュナイデル

      Wilhelm Rust [1822-1892] ルスト

       Gustav Schreck [1849-1918] シュレック

        Karl Straube [1873-1950] シュトラウベ

         Adolf Hamm [1882-1938] ハム

          Eduard Müller [1912-1983] ミュラー

           Gustav Leonhardt [1928-2012] レオンハルト

         Anton Nowakowski [1897-1969] ノワコフスキー

         Günther Ramin [1898-1956] ラミン

          Helmut Walcha [1907-1991] ヴァルヒャ

          Carl Seemann [1910-1983] ゼーマン

          Ralph Kirkpatrick [1911-1984] カークパトリック

          Karl Richter [1926-1981] カール・リヒター

         Kurt Thomas [1904-1973] クルト・トーマス

タレガ門下リョーベトに師事したセゴビアのバッハ編曲です。〈リュート組曲〉(BWV 996)のサラバンドとブーレをMusicraftに録音しました。スペイン人のセゴビア編曲では、情感が豊かになり、哀愁を湛えています。サラバンドは3拍子の荘厳な曲でアンダルシアでアラビア音楽から発達して、新大陸のパナマで流行した舞曲でしたが、ヨーロッパに逆輸入されました。バッハの作品では様式化した舞曲でしたが、セゴビアの編曲では元の姿を取り戻したようです。昂揚と沈静する波を繰り返して余韻を醸すからです。

古典音楽を無償公開するデジタルアーカイブを充実させたい!2016/04/27

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