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今回も大サービス!字源を考えていくときの道すじを余すところなくお見せしてしまいます!お楽しみ下さい!Glorious Golden Seal

日本人どなたも耳にしたことがある輝かしき金印「漢委奴國王」の続編です。謹賀新年の特集でご無沙汰しておりましたが、「漢委奴國王」の字源の探究の特集が続いております。お楽しみください。

面白かったことなどのコメントを下さりましたら、また暖かい応援を下さりましたら、更にTwitterやFacebookなどSNSでご紹介を下さりましたら、今後の撮影の励みになります。皆さまと印の楽しみを少しでもシェアーできましたら幸いです。

※日本語の字幕を表示するスクリプトをご用意しました。
 専門用語や細かい訂正などは字幕でご確認下さいませ。

2021年2月19日

皆さま、こんにちは!前回までで本当に「漢」の字源について、もう大盛り上がり、もう概念が噴火しました!

それでものすごいことになりまして、もう大変でしたけど、沢山の情報がありすぎまして、情報がもう炸裂して洪水みたいになりまして、今回はそういった大量の「漢」という文字を知りたい!

まあ我々はこの実はこの今出ております「漢委奴国王」の金印印から始まりましたけれども、それで先ず第一、最初の一文字目でもう膨れ上がって、もう大変なことになりまして、

まだ前進できてなくて、申し訳ないですが、

「漢」という文字にものすごい概念がこの中に含まれていたと!じゃあそもそもKF-Ars Sinicaでは、まあ基本的に普通、科学論文を書くにしても、どのものを考釈するには、物事を考えるには、じゃあこの「漢」という文字が、

これ何を意味してなのか、それを考えるとき、いきなり結論にババーンと行くわけじゃないんですよね。

つまり、仮説を立てていかなきゃいけない、物事を考えるために、何故じゃあこの「漢」がかなり玉に関係するのかをいっぱい言ってきましたけれども、

玉とこの「漢」のこっち側、「黃」という字か、もしくは「堇」という字と関係していて、その両方の字もかなり 、混同されてきたことも見てまいりましたが、そのアイディアに至ったのは、どういうことかと裏話をちょっと、もう今回はやっていきたいと思います。

それで前回はこういった形で「漢」という文字のテーブル、表全体の表を用意したと思うんですよね。

今回はこういう表にまとまる前の状態として、色々と資料を見ていきたいと思うんですけれども、私がこの中で話したことがありまして、

もう「漢」という文字のこの「黃」やこの「堇」という字に関係して、特に「黃」もこうした「潢」ため池や池という意味である文字には、形声文字といい、この音や意を同じくするものに偏が付いて、漢字がドバーンと増えたと戦国時代、春秋時代

春秋戦国にものすごい概念の噴火がありまして、その時代に諸子百家がいっぱい出て、もう色んな中国の概念や哲学、社会も複雑になって沢山の概念が出ましたから、

それに合わせて、ものすごく漢字が膨れ上がったことをお話したと思うんですよね。意味の大爆発!

それに対して漢字がとった対応は、当時の人たちは一生懸命考えて、偏と旁で考えようと、食偏をつけて、「饉え」に関する文字、

言偏を付けて、「謹む」とか、そういう人間の言葉に関する文字、もしくは力という字をつけて、一生懸命労働する「勤」とか、

それでこれは元々の文字は、元々これは喜ぶ記事と同じで少し「艱(囏)」という字で書いて、形声字ですが、意味でこれは苦しいという意味になったとか。

そういった「鳥(隹)」を付けて、これは難しいとか、そういった沢山の漢字の部品があったとき、それを実は仮説を作る時は、逆から考えるんです。

つまり、こういった表を作る時に、綺麗にまとめて作るのではないと、じゃあ元々この「漢」の文字がどうなってるか見てゆこうとした時には、そもそも大量の断片的な資料は、もう大量にいーっぱいある。

それを頭の中で全部、もう物事を考えようとしたとき、この「漢」という文字が、何を意味していたかと知りたい時には、

あらゆるそれに関係する資料をとにかく関係あるか、関係ないか、関係なく、いっぱい持ってくるんです。ちょっとでも関係してるものは。

この中で今度は資料を選り分けて見てゆこうと、こうした表を作ったんですね。

それをちょっと手の内をお見せしちゃおうと大サービスします。

そこでこの「漢」という文字に関して、この「堇」という字や「黃」という字、それを見てみますと、これだけ偏がいっぱい付いていて、これはみんな「黃」から出ている「璜」で、まあ、これが玉に関係するというお話を強烈に言ってまいりましたけれども、

それで「黃」が付いた字は旧字体「廣」ですけれども、「広」という字、これ「曠」は明るいとか、そういう意味だった字がつき、これ「潢」は水がドバーンとあるから池とか、そういう意味とか、「簧」とはこれはリード、楽器―のリードですよ!管楽器の中では、本当にオーボエ(雙簧管)などの楽器にはリードが付いて、そのリード(簧)を意味していた。

これは「橫」という字ですよね。横浜の「横」で、これ「衡」は平衡の衡だから、これを見ていくと結局的に言えるここの辺りの辺りの文字、広い、これも「曠」明るいとか、「潢」水がいっぱいあり、大きいイメージにつながっているし、

この「簧」リード、これは横に渡された木みたいでしたが、それとか「衡」は横に長い物というようなイメージもあったわけですね。

というわけで、こういう言葉には意味のグループに分けられと、先ず私は漢字のグループ化をしたんですよね。

その意味と発音において、それでこの件に関して、これ「瑾」は「美しい珠」という「意味でしたが、これ「墐」は「土くれ」という意味だったり、これ「僅」は「わずか」という意味ですよね。「僅か」という字で使われますね。

それでこれ「饉」は「飢え」、これ「勤」は、勤労感謝の「勤」で要するに「いそしむ」。それでこれ「覲」は偉い人に見に会いに行く、「覲(まみ)える」という動詞ですけれども、偉い人に会う、「覲(まみ)える」。それでこれ「謹」は謹しむ。

だから、この謹しむとか、覲えるとか、あとは勤しむとか、この辺はちょっと人間の心の働きと言いますか、

そういったすごく「僅か」という意味から始まって少し謙虚なとか、そういう意味ですよね。

それでこれ「饉」は食べ物が僅かだから、やはり飢えとか、これは僅かでこの「堇」は大体その僅かとか、その謹むという意味から来ていると、そういうグループがあるのですね。

漢字には「艱しい」という字です。これら「艱」「囏」は「艱しい」。これは「難しい」という字、それでこれは「歎く」、「嘆く」という、これは日照り、これも「熯」「暵」です。

要するに旱魃とか、そういった日が(照りすぎて)ずっと食べ物が取れない。まあ、これも僅かとか、飢えとか、日照りとか、それで「嘆」「歎」「艱(囏)」とか、災害に関係するような意味を持ってると。

やはり、漢字はグループ化ができて、そういったことから、私は始めたんですよ。

それでグループを見ていっていきましたテーブルがあります。これは実は私のノート、これらの漢字を全部じゃあドバーンと並べ、更に私のノートをお見せしたいと思います。

そして、こういった形で「漢」という字がありますが、そこから始まってドーッと漢字、そういう関係する同じ部品が持ってるけど、偏が違う、今の言い方をすれば、

まあ、偏といういい方があまり良くないのは、今まで見ていき、皆さんお気づきと思いますが、「水(氵)」が下にきちゃっていいとか、

色々当時はある部品とある部品がくっつけてあれば、もうそれが近いところに書いてあれば、合文という話も、前回、前々回に出てきたと思いますが、そういう二つの部品が合体してしまえば、意味やもしくはその元々持っていた音、

結局、言語は音ですから、音と意味が、それらが言語の本質ですから、それに対して文字が後で与えられたんですね。まあ、それは一番大事なことで私も強調しだと思うんですよ。

元々こういった「黃」という漢字に関しては、こういう字でありますが、それで《説文解字》という御なじみのいつもの漢の時代、後漢の許慎さんが書いた《説文解字》の全部

私はこの表の中で何をしているかと言いますと、この漢字「漢」に関係する意味と、漢字には必ず意味(字義)と音(字音)と形(字形)、この中ではその金文は出てませんが、まあこれ(楷書)が字形だとすれば、

ここに意味が書いてあります。それとここに音が書いてあるんです。これは上古音と出てきましたね。これも鄭張尚芳とBaxter-Sagartと、それぞれ学者たちが、この音はどうやっているのかといったこと。

そうすると「黃」は、漢蔵語(Sino-Tibetan)では、もう、こういう音をしていたと、漢蔵祖語*hwa(n/t)と分かって、だから、こういった漢字の音は、上古漢語ではやっと文字を使い始めた頃の音は*ɡʷaːŋ, *N-kʷˤaŋですから、やはりこれと関係して、「光」*kʷaːŋ, *kʷˤaŋもこう関係してくるということで、

要するにこうした音などは、また別のルートで分かってきたことで、それを全部この表に同居させまして、これで見ていったとき、

私はこの「漢」という文字とあったとき、大きく分けて、このあたりの要するに行の並び方は、この先ほどありましたテーブルの中でセグメントの似た意味同士なら近づけて書いてありますが、それでつまりグループごとに分けて書いていて、

それで結局この音が似ているから、また別語源の、全く違う語源のものが、音がその漢字ができた時に近いから、転用しちゃったという場合もあるし、それは仮借とも見えてきて、それでその中で見ていくと、微妙に漢字の音と意味と、それらは少し違うグループに分かれてきて、こちらは、全部音でいけば、「漢」*hnaːns, *n̥ˤar-sですけれども、

それでそれに一番近いところは、やはり《説文解字》を見ていけば、「難」という字音を持っている(難省聲)ということで、「灘」*n̥ʰaːn, naːns, hnaːnʔ, hnaːns, *n̥ˤarは日本語でいう浅瀬で「漢」*hnaːns, *n̥ˤar-sの音と一緒でして、

そのように音が似てるから、こうだった、ここから来たんだなと近づけて書いてあったんですけども。

そう見たときに、私が結局そうすると今度はこれ「難」を分析しまして、「氵」がない形でそうするとこれはやはりまた別語源でして、

漢藏語*na-(n/t)、これはやはり難しいという意味の言葉でチベット語ན, na、ビルマ語နာ, na、彝語、四川省とか、本当に中国南の方の少数民族の言葉でꆅ, na、それで上古漢語「難」*n̥ʰaːn, *nˤar、今でもこれは(中古漢語nɑnから来て、)我々も(呉音で)「なん」と言いますね。これ難しい、難題、難問、難儀するとか、「なん」ですから、

こういった言葉が来て、それと後この「黃」とも関係するといいますが、「黃」とは全く元の語源も違いまして、元々これ見て頂ければ分かりますが、

でも、やはりかなり(音が)似てるから、漢字の音は前半部分と後半部分で分けたと言いましたが、後ろの語尾の後ろの部分もなんとなく似ていて、そういったことで要するに「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]という音だったんですよね。

それで漢蔵祖語*hwa(n/t)、少し音がやはり音が(似ていて)転用され、今度はこちらでは「謹」*kɯnʔ, *kə[r]ʔとなりまして、こちらは「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]、「勤」*ɡɯn, *[ɡ]ərであったり、 それでこの辺りだと「嘆」*n̥ʰaːn, n̥ʰaːns, *n̥ˤar-sとか、「艱」*krɯːn, *kˤrə[r]から来ていると、「熯」「暵」*hnaːnʔ, hnaːns, *n̥ˤarʔ, [qʰ]ˤarʔ-sの所は「漢」*hnaːns, *n̥ˤar-sでかなり近いですが、

音からすれば、やはり「黃」*ɡʷaːŋ, *N-kʷˤaŋか「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]という、二つの大きな候補が字形から行くとありましたが、やはりこの《説文解字》に書いてある「難」*n̥ʰaːn, *nˤarと「灘」*n̥ʰaːn, naːns, hnaːnʔ, hnaːns, *n̥ˤarとやはりどっちかと言えば、

私はこの「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]という字から来てて、 更に「氵」なり、「隹」なりが付いたこっちの形で「漢」に行ったから、

今考えているのは、この中のテーブルで言うと、「黃」*ɡʷaːŋ, *N-kʷˤaŋか「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]では、やはり「堇」*ɡrɯn, *[ɡ]rə[r]の方が「漢」*hnaːns, *n̥ˤar-sの字源である可能性が高い。

でも、かなりこれだけあり、もうぐちゃぐちゃになっていて、当時から字形も、その意味的にも、それで音もなんか似てる。もう困っちゃったっていう、

やはり、それだけ混同される大きな理由も分かると思います。音と意味的な違い、あと字形ということも、この表から見えて、

まあ、この表は私のフィールドワーク(笑)、言ってみれば、色んなデータデータを集めたノートですから、 まあこれはこんな感じだということで細かいことは、また違うところでやっていこうと思いますので、次に行こうと思います。

そして、今度は今まで音だ、意味だと言いましたが、もうそっちの方でもうそういった色んな複雑な問題もあったりして、もう色々あるんですけれども、まあ純粋に字源を見てこうとしたとき、私が何故この「漢」という旁の部分にあるこの部品は、「黃」であるにしろ、「堇」であるにしろ、どちらにしても、玉と関係するんじゃないかと至ったのかと、

結局、甲骨文、金文の初期の頃の時代に、その玉に関係する文字は、そんなにないんですね。

要するに、戦国春秋時代にドババババーンと沢山の漢字が誕生したけど、その前にある核となる本当に初期の頃にあった文字は少なくて、そうすると「玉」、「璧」、「琮」、今まで見てまいりましたね。 沢山、前回の動画をどうかご覧下さればと思うんですけども、色んな玉の製品の種類が出来ましたけども、意外と少ないということで、

私は色々沢山「漢」などのテーブルを作ったのは、一つ大事な重要な資料がありまして、《新甲骨文編》という、この字書はものすごくやはり、甲骨文でもう今判読できるもの、判読できないものをきちんと、全部集めてくれていまして、もう大切な資料の来源としてお話しておきました。

そして、もう一つこの《新金文編》という、この字書すごく良くて、結構、金文はあちらこちらで新しく発掘され、出土して、見つかるんですけども、今最新の今の状況で伝わるもの分かるものは、全部集めてきてくれて、

しかも、拓本を切り取ってくれているので、要するに編集者がきれいにしていないから、本当の形が分かりやすくて、

私は実はこの拓本を全部反転させ、そのテーブルの中において表を作ってたんです。全て実は結構時間かかりますが、それでやってまして、

それを見たとき、私はもう一つ違う考え方をとりまして、《新金文編》を逆に裏返せば、今伝わる金文が、全部そこに含まれている。全部編集してくれていることは、玉の所(部首)をパーッと見れば、

その当時に、しかもその中では、これ結構金文の時代は長いですから、殷の終わりから、周の初めから、もう春秋戦国まで秦が中国を統一する前の相当な期間長い期間、まあ秦が中国統一するのは紀元前三世紀、

そして、金文が使われ始めたのは、今、一番伝わる中で古い金文は殷の終わり頃に青銅器に鋳込まれ、そこまでもう700年くらいありますが、

そのものすごいスパンの長い時間でありますから、もうとにかくこれ見たら、これは時系列に載せられますから、 もう商、殷、西周初期、中期、晩期ぐらいまで見ていけまして、 ささっと行きますよ。

そうすると「玉」があり、それでまあ「𤫕(《說文》玉名)」がありますけど、それでこれ「瑾」、もう「瑾」という字が出てきた。しかも、我々が見ていった「漢」の字の旁と同じ形してると「堇」が出てます。

それでこっちは「璧」が出てます。それで「環」が出てますね。それで「璜」も出てますと、ここにありまして、この「琮」も見ましたね。前回この「璋」も見ましたね。

この「琱」は、彫刻の「彫」は、我々は「周」という方に「彫」この点点点で書きますけど、これは要するに玉を「彫る」、「彫刻する」意味ですが、まあ後はこれ「琅」は素晴らしい玉という意味です。(その他は)まあ、ちょっと後の時代になっちゃうから、あれですが、

もうここで玉の字は終わってるんですよ。もう「班」までですから、結局、もう「玉」という文字は(殷周には)そんなに沢山なく、これしかないんですね。もう一回戻りますね。1234ページ、ここしかないんですよ。もう二十ぐらいしかない。

その中にこの「堇(瑾)」とこの「黃(璜)」が両方あり、しかも、初文でこの後に偏がつく、玉という意味だよということで表示するための部品がつけられる前の状態「黃(璜)」でして、

しかも、こっちも「堇(瑾)」もということは、これが初文の可能性があり、これ自体が要するにこの概念が、(仮借や引伸で)転用されて違う意味でパンパンパンと増えていった時、後で玉の本当はこの字が本字(初文)でしたが、もうこの本当の意味ので使ってた字が。あまりこの意味で使われなくなりまして、

逆に他のでどんどん使えた時にこういった偏をつけて、これは玉の意味の「堇(瑾)」、これは「黃(璜)」でも、「黄色」として使われたからバンバンバンとそっちの意味が膨らんだため、もう追いやられて本家さんが、もうこういう部品をつけなきゃ分かんなくなった意味でね。

初文で出ていることは、元々これから来ているという類推がつきまして、の資料のご紹介のみならず、こうした金文の字書をこうした形で使えるという事もお話できたと思います。

そして、この金文を二個また新しくこういった形で、私も実は先ほど申し上げたように拓本という形で白黒逆の形で青銅器に鋳込まれた文字だから、そこに紙を貼りますから、墨でポンポンポンとして、

要するに凹んだ部分だけ、文字が書いてあるところだけm凹んでるから、逆にそれが白で出ているものを、逆に私はもう黒よりも見やすいから、それらをキレイにして、細いですけれども、キレイにして出してるんですけども。

この中でも、これは西周で作られた金文で裘衛盉(《殷周金文集成》9458)とあり、「盉」はお酒を香り付けする、この「香」の上に「禾」が付いて、お酒と香草などを一緒に煮て、香り付けする青銅器だった。

それでこちらはもう青銅器。やはり青銅器はみんなお酒に関係して入れるとか、それから礼器として使われて儀式で使われた形ですが、

これを見ますと、「堇(瑾)」という字がやはりで出てくるんですよ。先ほど申し上げた「章(璋)」も玉の製品でした。それが出てきていると、どこに出てきてるかと見てみますね。

私ね、少し四方山話なんですけど、今日はちょっとリラックスしながら(笑)こういった金文を全部臨書しますから、こういった文字は、結構私の中では見慣れていて、日常的に使っているというか、普通の人は金文は日常的に使わないと思いますけど。

ああ!ここに見つけちゃった!ここにあるんですね。「堇(瑾)」も出ていましたね!それとあとここに「章(璋)」で、これは前回に本物を見ましたこの製品ですね。

という形で出ていて、やはりこれは玉に関係する文字で一緒に出てるし、これはちょっと面白いことは、

こういった金文は、西周時代の要するに統治機構とか、行政機構がよく分かり、この三司という、三つの司(𤔲)、𤔲(司)土(徒)、𤔲(司)馬、𤔲(司)工(空) という、

当時の重要な今で言う大蔵大臣とが、財務大臣とか、何とか大臣などの意味で大臣の名前もこれは見てみますと、どこにありますか、これは後の方だから、ありました!見つけた!

これが𤔲(司)馬ですね!𤔲(司)馬。𤔲(司)土(徒)とありますが、これが參(三)有𤔲(司)と書いてあるから、これは大臣の名前がズラズラと書いてありまして、そういう意味でも貴重ですよね。

それでこちらの縣妀簋(《殷周金文集成》4269)も最後の字は「簋(き)」で中国語だと「簋(guǐ)」だったかな。

それで縣妀簋と読みますが、それでそういった中にも、これ先ほど申し上げました「周(琱)玉」、珠を玉を彫刻する玉で出てますね。

それでここにも出てきました。この「黃(璜)」だから、この次の文字がちょっとこれ見えないですね。

ああここに「周(琱)玉」、「黃(璜)□」でしょ。この文字がちょっと色んな学者も、ちょっと分からんと、金文には読めない文字がいっぱいあるんですよね。

でも、少なくても分かることが、ここに玉に関係する文脈で「黄」が出てきて、「黃(璜)」を意味しています。この頭の部分のこのUが、この「璜」という、その玉の製品だという形をしてるんじゃないかとU字型のね。この間話しましたけど、

そういったことも見て取れると金文もこうした形で資料としてすごい重要で、こういった文脈に当たって考えることも、私はよくやってまして、これすごくきれいな金文で、丁度ハイライトで出てきたから、皆さまにお見せしたんですけども。

私のコンピュータの中には、ものすごい数の殆ど(殷周春秋戦国の)金文は、もう見尽くしまして、今発掘された中大体3~4万ぐらいあるのな。まあ、細かい武器とか、個人所蔵もあるけけれども、

もう全部殆ど《殷周金文集成》とあり、全部もう書架にもありまして、全部コンピューターにも入っていて、全部それを見て頭の中で通過していく中で考えてきまして、

ものを考えていくには、もう本当に一つのことを考えるには、もうそれに関係するものは、あらゆるところから情報を集めてきて、

漢字で言えば、字形、字音、もしくは意味、字義の資料を全部集めて、頭の中に入れて、それでノートで整理して、コンピューターを使うとね。ちょっと戻ってみますね。

コンピューターを使うと、本当にこういった沢山の情報をパンパンパンパンと入れると、この概念と概念が関係ありかと、行を並び替えたりして、頭の中でも整理して、コンピューター上でも整理して、

こういった(コンピュータ上の)ノートも(使いやすくて)、一回(紙の)ノートに書いちゃうと、あちこちあちこちに行ってしまいますけれども、 なかなかこういったコンピューターでは、こういった整理の仕方もできますから、

まあ、コンピューターの使い方をやっているわけじゃないから、Ars Sinica(中華文化)だから、あれですけれども(笑)

まあ、そんな形で今回は、この「漢」を考えていくときに、このテーブルを作るときにも、色々裏ではこうした結構大変なことがあって、色んな思考をしながら、その中で皆さまに出せるもの、

もう、今回はもう普通はお見せできないような内容ですが、こうした頭の中をお見せするのも面白いんじゃないかなと、

一つもう頭のスパーク、中でもう沢山の情報が入ってきたとき、閃きは実はもう一杯情報がパパーンと来るとパーンと、その中のつながりが見えてきた瞬間が、それがパーンと来て、それが快感なわけです。

ものを知る、新しいものを知るという。要するに知識を得て、ああそうだったんだと、まあそれも快感ですが、その快感をやった上で更に大きな快感が、

もうなるほど、これとこれがこう繋がってたんだな、という脳の中の喜び、それをお伝えできたと思います。

今回も本当にもう実はこれまとまりをない話だから微妙だなあという意見もありますが、まとまりのないのをまとめていくのは研究です。それはまとまりのないものは、情報をババーンとインプットして、それを中から意味を見いだしていくことをお見せできたと思います。

という感じになってしまいましたけれども、「漢」もうこだわりすぎましたけれども、もう今回はこんな感じでしたけれども、

今度、思ったんですよ!結局我々やっているのは、これArs Sinicaは、中華文化ということですから、もう文化、もう「漢」という漢字に関係した社会とか、文化など、それが本当は大事なんですよね。

もう文字だけの世界ではなくて、それらも取り上げてゆきたいと、ご期待下さいば幸いです。本当にありがとうございました。

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