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モーツァルト ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 Mozart Hornkonzert Nr. 3 Es-Dur, KV 447/1

モーツァルトのホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 KV 447(1787年)についてお話ししました。

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2021年2月19日

一発撮りで痛恨のミス(Es管ホルンの正しくはGesを瞬間的にEsと読んでしまった!)を字幕で訂正しました。特に小節ごとにころころと転調するモーツァルトの話題展開にいつも脱帽させられます!音楽作品の実況中継はきつい~😆 無謀な挑戦ですがなるべく感激をと頑張りますのでどうか温かくお見守り下さい😂

また、ロイトゲープについて、昔からチーズ屋さん🧀という話があり、趣味でホルンをと話してしまいましたが、実は卓越したホルン奏者でハイドンとも親交があり、フランスやイタリアまで楽旅をしたプロフェッショナルな奏者と最近分かりましたそうです。Michael Lorenz氏の詳細な調査にも脱帽しました!A Little Leitgeb Research michaelorenz.blogspot.com/2013/04/a-little-leitgeb-research.html


2021年2月17日

皆さま、こんにちは!

今日もモーツァルトやってみましょうということで、私がもうずーっと古いレコード特にモーツァルトの演奏の歴史にも興味がありまして、それを沢山色々と聴いて楽しんでるんですけども。

今回はもうホルンコンチェルトやりましょうということで持ってまいりましたのが、

ルシアン・テヴェ(Lucien Thévet)というホルンの名手がおりまして、

この方のホルンは。もう本当にヒューマンなぬくもりがあり、私が愛聴しておりました。

色々とモーツァルトをやってまいりましたら、まあ曲の紹介だけじゃなくて、やはり魅力的な演奏が名曲にはありまして、

それをセットで、もうこの実はどういう演奏でやっていこうかにも、すごくこだわりがありまして、

こうしたこだわりも気づいて頂いた方がいらして、もう本当に楽しんでおりますけれども、

これで今回こうしたパテ(Pathé)とフランスの名手が残した初期のLPレコードにありますので聴いていこうということでですね。

モーツァルトはホルンコンチェルト、ホルン協奏曲を4曲書いてありましてね。それにロンドという楽章が単発的にも別にあるんですけどもね。

書いておりますけれどもね。この今回3番をやっていうかということで、早速ちょっとルシアン・テヴェを見てみましょうか。

この方なんですけどね。このホルンを持ってますよね。そもそもホルンという楽器、そのものが実は何だったのかということから始まっちゃうんですよね。KF-Scholaだから楽器の系譜をちょっと見ていこうかなと思った時にやっぱり古いものというのは考古学的な言ってみれば遺物、出土したものはかなりありますけどね。

あと言葉からいっても、ホルンっていうのは、原セム語(Proto-Semiticaの *ḳarn-)、セム語からきているんじゃないかっていう説がありましてね。それでセム語の中で古いものが、アッカド語というバビロニアで使われた言葉、シュメール人たちの楔形文字をアッカド人たちが使ったということで𒋛, qarnu [SI]と書いてありますね。

それがアラビアだと قَرْن‎ (qarn)とか、ヘブライ語だとקֶרֶן‎ (qéren)とか言いますけどね。それはインド=ヨーロッパ語族の人たちとヒッタイト、本当にトルコのアナトリアあたりでセム人たちと触れ合ったところで(ヒッタイト語の)surnaと借りたんじゃないかと、しかもサンスクリットशृङ्ग (śṛṅgá)、それでペルシア語سور‎ (sur)とか、まあ実はホルンと言葉がありますけどね、この言葉は、今では楽器のホルンですけどね。

それにオーボエの起源となったスルナとか、もしくはトランペットなんかとも、やっぱりそういった管楽器はみんな昔は複雑な形で分化してなかったもので言葉はそれらをみんな指してということもあるんですけどね。それで古いスラブсьрна (sĭrna)とか、今のロシア語се́рна (sérna)は、でもどっちかと言ったらチャルメラみたいなオーボエの前身のチャルメラとはcalamarius(イカ🦑という意味で言い間違えましたが、正しくは蘆・葦calamusで語源は同じです。)

だからこれは蘆・葦calamusのリードから来ているんですけれどもね。ホルンにはリードはないんですけれど。

そういった管楽器の総称みたいな形で昔は混ざってたんですけれども、それでリトアニア語でstìrnaとかですね。それでギリシア語だと κέρᾰςと書いてありますね。

それでラテン語 cornū、これはホルンのヨーロッパの様々な言葉の起源になっておりますけれどもね。

ケルト語のブレトン語ではcarnと、それとゴート語、これはねゲルマンでね。どっちかで言ったらcorとか、イタリア語などはこっち(ラテン語cornū)からですけれども。

このゴート語はゲルマンの一番古い形に残っている言葉では、𐌷𐌰𐌿𐍂𐌽 (haurn)、英語ではhornでドイツ語Hornもそうですけどね。こういった形で言語からも分かるんですけれども、かなりこれは古い楽器なんですよ。

どうしてかというと、このただ言葉の音声の変化だけ言いましたけれども、この(印欧祖語の)*ḱerh₂-は尖った、頭の一番上の尖った部分と言うのは角のことで角笛がホルンなんですよね。だからこういった本当に本物があって、これは1000年くらい前まで遡ると思うんですけど、これは象牙でできてますけど、元々だから水牛とかその角なのですよ。それをくりぬいたりして、それで吹き入れて音を出すわけですね。

それとあとは狩りでも使われた。これ(Trompe de Chasse )しかもTrompeとトランペットとも混ざっていたわけですからね。 (フランス語で狩り)chasseはイタリア語でcacciaと言いますけど、そういったね狩りでもポポポポポと鳴らしたりして使ってたりしたりですね。そういった昔は楽器というよりも、例えば何かを知らせたりするときに使ってたりしてですね。それでこの有名な例ではフランスの古い《ローランの歌》でも、ローランがアラビア人たちと戦ったサラセン人と当時スペインにいた。

(ローランは)シャルルマーニュの甥で戦ったという叙事詩が残っていて、まあ私ここに行ったことがあるんですけれども、バスク地方にRoncevauxとフランス語だと、Roncesvallesというスペイン語だとすね。

これはサンティアゴ・コンポステーラに行く巡礼路の一番最初のフランスからスペインに入るところなんですよね。そこでバスク人たちに取り囲まれて援軍を呼ぶためにこのホルンを使ったという伝説があってね。

Rollant ad mis l'olifan a sa buche、その中に書いてありますね。これは口ですよね。これ古いフランス語だからbuche、今はboucheという単語で口ですね。今のフランス語です。それでこれ(buche)はラテン語との間ですね。ちょうどねこれは(ラテン語で)buccaというのが口です。

ここはもうフランス語でa sa、彼の口だから一緒なんですよね。この部分のolifanが象牙できたホルンなんですよね。これとかこれは先ほど申し上げたこの象牙できたホルンと同じぐらいの時代のもので、ここでもシャルルマーニュ(ローランの間違え)の伝説で吹いてますよね。

これはシャルトルのカテドラル、大聖堂で大体13世紀の前半にありますということ、それとあとはCantigas de Santa Mariaはアルフォンソ賢王というスペインのトレードにいた王様が作った音楽と詩、それが全部載ってるんですけど、その中にも沢山の楽器が書いてありますけれども、

ちゃんとありますよね。この同じ楽器がちゃんとこういった古文書やステンドグラスや写本とか、その中にもちゃんと見えているということですね。ちなみにこのolifantというのはelefantと同じでこれは象牙という意味ですよね。

これでこういった狩りでずっと使って、そんなに大きくは違わない、年代がかなり飛んでますよね。真ん中は17世紀のものですね。それでこれに来るとなんかホルンぽいという感じがしてますよね。しかもトランペットもねにてるし。

本当にこの時は非常に今の楽器とちょうど真ん中で進化してきて、変化してきてというか楽器の形がいるんですけど、これはで狩りのホルンJagdhornと書いてありますね。

だから結局ホルンは狩りとか、軍隊でとか、それに有名なのがモーツァルトのポストホルン・セレナーデKV 320がありますけれども、セレナードにポストホルンを使っちゃったというものですけど、郵便馬車が来たりとかに知らせるためにポンポンポンと吹いていたわけですよね。

だからどっちかといったら楽器というよりも、その実用上で使われていたということでね。これで狩りのホルンもそうですし、それに関係しているのは、フランスのブルボン王朝でフィリドール一家がエキュリエÉcurieでこれは厩とか、そういう意味ですけど、そこでも管楽器がよく使われたということでね。

まあ当時のフランスでは弦楽器と管楽器が分かれていて、弦楽器の方はchambreと、これは部屋ですけどね。室内楽曲みたいな形で厩ではこういうホルンとか、トランペットとか、ポンポンポンと烈しい音

強烈なんですけど、その音楽が残っていますけれどもね。やっぱりそういったまあ軍隊で言えば敵を威嚇するみたいな、 士気をあげたりとかそういうことだったんですよ。

それで結局その中でだいたいホルンが楽器として使えるようになってきてすごく管楽器、これはオーケストレーションの歴史にも関係してくるんですけれども、それはもうバロックの末期ぐらいで。確かにモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」では、最初のところのSinfoniaにでは、こういった管楽器やポンポンポンとなる曲ありますけどね。

だけどやっぱり本当に楽器の中で弦楽器と併せて一体となって、オーケストラの管弦楽曲、管、弦となったのは、本当にバロック後期の17世紀中盤ぐらいかなという感じでして、当時私がいろいろと調べてバロック音楽でいうと例えば、

中々あんまり知られてないんですけど、グラウプフナーとか、あとは大物、テレマンとかヘンデルとか、もちろんヨハン・セバスティアン・バッハとか、管弦楽曲を書いてますけどね。

その中で結構使われて初めてやっぱりそんなに複雑な音は出せない。どっちかと言ったら、今でいう(打楽器の)ティンパニみたいなドンドンドンドンと旋律楽器というよりかは、その音色を加えればその背景のそも大きな大きさとか壮大さとか、荘厳さを加えるために使われてるというね感じでありましたけれどもね。

でも、大体その18世紀の真ん中ぐらいでモーツァルトが生まれたくらいのとき、例えばホルンの名手でハンペル(Anton Joseph Hampel)とかいう人とか、プント(Giovanni Punto)というイタリア語っぽいですけど、チェコ人なんですけどもね。

そのジョバンニ・プントという人は、モーツァルトとパリで会ったらしくて、こういった感じで結構ホルンの名手も出ておりましてね。

そうするとホルンはこういった形でバルブが当時ないから、結局どんどん巻いたというのは、結局これは長さを稼ぐために巻いていくわけですね。一本だとここまでの距離しかないけども、どんどん巻けば長くなりますよね。それでしかも巻けば音程も安定するしっていうことでこうなってますけどね。

この中にね彼らは手を突っ込んでストップ奏法と言いますけど、フランス語ではbouchéと言いますけれど、結局何をやったかと言いますとね。

バルブみたいに手突っ込んでやることで音程をちょっと変えたんですよね。半音とか、全音ぐらい、少しそんな大きくは変えられないけれども、という形で旋律などを作ることがトゥルルンとできたりして、

まあこの英語ではstopと言いますけど、ドイツ語ではgestopft、これはgestopft、stopfen(stoppen)の動詞にge-が付いていますからね。それ(詰め物)で音程を変えたということでして、

最初はこんな形で角笛からこの楽器になってくるのが面白くて、まぁいつか楽器をまたこれも特集をやってみたいと思うんですけれども、あんまりしゃべりすぎちゃうと、イントロダクションでもう喋りすぎちゃったんじゃないかなとわけで見てこれたんじゃないかなと思います。

そしていつものこのケッヘルカタログいきますとね。この曲がこう書いてありますけど、三楽章からなってまして、今は第一楽章だけやろうと思ってるんですけどね。また二、三は別の機会にですけども。

この曲もですごく色々面白いことがありましてね。自筆譜は伝わっているんですけれども、これが書かれたのが1783年くらいじゃないかということなんですけどね。

最近こういった自筆譜を研究してみると面白いことに色んなことが分かるんですよね。自筆譜を見るとね。

というのは、この一番上はこれホルンですよね。独奏楽器として書いてありますけどね。これで次はVioliniで二つのViolino 1と2がね一緒のところに詰めて書かれているということで下のところで

それはあんまり2つのヴァイオリンは混信しないというか、旋律が交叉しなくて、まあ第二ヴァイオリンは下の方、根音と言いますけど、下の低い方の音をとっているという形で動いてるからちゃんと混信しないで済むということで旋律がぐじゃぐじゃならない。

そしてヴィオラが書いてあって、クラリネット、ファゴットでしょ。それにバッシと書いてありますね。それでここはまあチェロなどが弾くわけですけれども。

私を思ったんですね。これ何でもうモーツァルトはこのバイオリンをくっつけて書いちゃったのか、ここはかなり忙しい、これは私思ったのは、当時モーツァルトなどは、こういう楽譜を作ろうとした時に、そもそもこういう風に書かれた状態で見るんですけれども、当時は紙をもらうか買ってきてラストラールrastral(rastrum)という、

もう五個のラインをインク壷に浸けて、ヒーと引くような(道具)ですね。自分で引いたんですよね。定規を使いながらラストラールという

フォークみたいな、フォークは四本ですけれども、それが五本あるようなものでして、それでラストラールというのが面白くて、

例えば先ほど申し上げたような年代をこの曲がいつ書かれたのかと知りたいときには、このオリジナル(自筆譜)があると、例えば先ずは紙自体の質、それとあとは(紙工房の)透かしが入ってたりすることもありましてね。それを透かしを見ると、いついつにどこら辺で手に入った紙なのかって、分かるんですけれども。

それとも一個は有名なのはまあ筆跡ですよね。それと後は楽曲そのものの様式的なことをからも分かるんですよね。

楽曲の様式は先ほど申し上げたように何故じゃあこのホルン協奏曲がかなり前に書かれていて(と推定されたのは、)実はこれ1787年だったかなと訂正してあるんです。というのはですね。

楽曲の様式から行くとなんか非常に下の方のオーケストラの書き方はあんまり後期ぽくないだけれども。でもやっぱりこのラストラールとか、こういったものを物理的に見ると、本当にそう言った主観が入らないで本当にこの5本のその間のこの間隔が微妙に違うわけですから、

それによっていつ書かれたのか、いつ頃に使われたものなのか分かるという、かなりこれは(年代特定の)強力な手になるということでして、まあ違う(音楽学の)方へ行っちゃいましたけどね。

そういった形で自筆譜はすごく面白くてやっぱりモーツァルトもこういう風に書いていたんだなということを見えたと思うんですよね。(即ちラストラールで一枚の紙に10段書いたことから、そこに5段ずつまとめて2つに書くためにヴァイオリンのパートを詰めて1段に書いたということです。)

次で自筆譜は大英博物館にあるんですけれども、今日で今申し上げたようなこの辺りの書き方はもうすごく少し前くらいの時代とも思えちゃうと、こんな形で見れたと思います。

これからはいつものベーレンライターの新モーツァルト全集を見ますと、結局やっぱりモーツァルトはこの中に管楽器を書いてあるんですよね。これでそれが上にいっていますが、それでホルンがこのcorno principale、その主となるソロ楽器が来ていまして、それで大体その当時はこれ詰めて書いてまして、こうこうこうなってるんですけど、四、五です。

大体これを見ますとちょっとオーケストラというよりかは後期のオーケストレーションじゃないんじゃないかなというのは、

これフルート四重奏曲(第1番 ニ長調 KV 285)とは、モーツァルトがパリとかマンハイムに行ったぐらいの時なんか、もうタタタタタとずっと下の方が、バイオリンのプリンスパルなものがあって、その下に準!今ここで言えば準プリンスパルの旋律があって、この二本を支えるためにリズムセクションやその和声的な色合い与えるということでね。

ずっとここは非常にあんまり動かないで書かれてるというのは、意外と確かに少し前ぽいんだなと言えるんですけど。でもこの曲が自体がモーツァルトは色んな書法、書き方を取れたわけであって、こういうことも言えるんですよね。

どういう場面でこの曲を演奏しようとして書いたのかとか、注文を受けたでしょうね。もしくはロイトゲープ(Joseph Leutgeb)というモーツァルトの悪友みたいな人がいてね。

このホルン協奏曲はいくつかあると言いましたけれどもね。別の協奏曲(第4番 変ホ長調 KV 495)はもう自筆譜でふざけて色んな色のインクを使って書いてあったりとかね。

あとは(第2番 変ホ長調 KV 417で)その悪友で悪口を書いていたりね。それをふざけて書いていたりするんですね。モーツァルトが(ロイトゲープを)からかって、

それでなかなか仲良かった人がいるんですけど、ホルンを趣味で吹いていたね。

そういったことであったりとか、この曲は普通「協奏曲」と言われておりますけれどもね。

これ実はもういつもお話しております、西洋音楽は大体、この四本の旋律、四声体で書かれていて、それでこれは弦楽四重奏みたいでちょっとねクラリネットとファゴットが入ってるくらい、要するにこの下の4個に1本、言ってみれば、ホルン五重奏曲(KV 407)もありますけどね。

そういったような形で書いてあるということなんですよね。もっと少しその前のその書法自体の前を言うと、結構ね例えばモーツァルトよりちょっと前、先ほど申しあげたパリやマンハイム時代より前でして、

例えばモーツァルトが若い頃にすごく活躍したハッセ(Johann Adolph Hasse)がいう人がいます。前期古典派と言いますよね。モーツァルトが小さい頃にイタリアとかウィーンで会ったりもしてますけども。

それで彼らのアリアなんかはここが歌う歌、声楽家がソプラノとかで下がこういった形でリズムセクションみたいに書いてあるんですね。

もう当時はいっぱいにオペラを書かなければいけなかったから、それが一番経済的に効率よく書けたということでね。

ということもあったんですけど、そういった形でこういったものを見たときは、協奏曲だからオーケストラというんじゃない。意外と当時は小さい小規模だし、これ本当に弦楽四重奏にホルンが入って五重奏みたいな室内楽にクラリネットやファゴットがついたぐらいの形でなってると音楽の構造上面白いと、

かつモーツァルトがどういう形で演奏をしたかったのかも含めてね考えられていけるんじゃないかなという形でこの曲の構造というか、それはすごい聴く上でも面白くて大事でやっぱりこの四本の部分がすごくメインで上の管楽器は段々と比重が大きくなってるんですけどね。

ここはモーツァルトはすごく背景を盛り立たせ役として、もう大活躍してますから、それも聴きどころじゃないかなと思うのと、

このホルンが出てくるところがどうなるのかなというところなんかも聴いていきたいと思います。実際にやっていきましょう!

もう本当にこのホルンは素晴らしい!歌い回しなども素晴らしいので楽しんで参りましょう!

ここ低音が少し下がっています。それでこっち(第二ヴァイオリンとヴィオラ)が上がってます。

ファゴット、ここから(オーケストラの音が)爆発!

それでここ半音下がっていて、(低音が)ピョンと上がって、

次のこのタイの結び方!失礼、スラーの結び方!ああ!ここで休符が入ってますね!いつものモーツァルトらしい!

生き生きとしたトゥンという、それでここからどんどんどんどん大きくなって

爆発!それで(第一ヴァイオリンが)下がるんですよね。お、一オクターブ下がる!

ううん!下がって、付点(リズムの間奏がモーツアルトらしい)!

ううん!下がり方もスタッカート!

ホルン(の独奏が出てきまして)、ここタタタを(弦楽のパートから)とっていますよね。ここで出てくる、うーん!

おお、下の支え方がいいですよね!

管楽器(でもタタタを模倣して)、これ弦楽器、下の方に行きました!

アルペジオ、おお!ヴァイオリン(とホルンの)対話!

ううん!(歌い回しが)いいですよね!

ここは切り詰められている。(オーケストレーションが簡潔です。)

うぉー、ここのところも良かった!(ホルンの旋律に対してヴァイオリンが)相槌を打っているような

ううん、ここ(の間奏)もいいですね!

サブドミナントみたいになっているのかな。

この独特な(弦楽パートで発生してきた)アーティキュレーション(をホルンが受けています)!

少し上がってこの旋律をここで(第一、第二ヴァイオリンが)一緒に行って、今度は第二ヴァイオリンから(独特なリズム語法が)始まって、第一ヴァイオリンと管楽器にも来ていました!

おお!(ホルンから受け継いだ第一ヴァイオリンの)下降!

アルペジオ(分散和音的なホルンの旋律)!ここもまた出てきました。

ここはずっ~と(弦楽パートが)細かくなって(ホルン独奏の)トリルにつながった!ううん!

これ(管楽器のパート)は本当に半音進行ぽい動きですよね。

中々管楽器の音がピーと高く鳴っていることによって、雄大!大きく感じられる。

短調になるように感じさせ、おおいきなり!

(第82小節)何かフラット5つだから変ロ短調かなになって、(第84小節 変イ長調、第85小節 変ニ長調)

(第86小節 変ト長調)またホルン(が来て、第87小節 変イ長調のため、)変ホ長調の(サブ)ドミナント(下属調)かな、(第88小節 変ニ長調)ちょっと(ホルンに陰りが出てきます。第89・90小節の第一ヴァイオリンの和音が違います。)

ううん!(第90小節のヴァイオリンとホルンの掛け合いにロ短調が出てきて、)転調の妙がありますね。

こここの何回も下の方に問いかけるように(ホルンが少し弱めです。)

そうしたらホルン、これ変ホ長調の主音かな(ではなく第三音、Es管のホルンのパートを瞬間的に誤認しました🙇 第95小節のG♭から第97小節でGに上がり、ト短調を思わせながら、弦楽パートから独特なリズムが発生してきて大きく音楽の流れが変わります。第99小節が変ホ短調の主音になり、)

ここは少し揺れているんですよ、(ホルンの音が)上いったり、下いったりして、(第102小節 ハ短調)オクターブ下に入って、(第103小節 ト短調、第105小節 ト長調、第106小節 ト短調、第107小節 ト長調と交互に来ます。)

これは少しずつ(転調する分散和音を奏でながら)間隔が(縮まり、ホルンを含む管楽器と弦楽器が何度も対話をします。)

(第108小節 ト短調、第109小節 ニ短調)ここは一番高い音を取ると半音ずつ上がってるんですよね。(第104小節からホルン独奏のアルペジオの出だしの音はフィックスされていましたが、最後に上へと動き出します。)

(第111小節 変ホ長調の主調に)それで戻ってきた!

ううん、(ホルンの連打音型や順次下降が)いいですね!

この下のところ(第二ヴァイオリンの下行が良い味を出しています)!

ううん、ここのところの(語りかけるようなモチーフの)付点リズムがいい。下の方(第二ヴァイオリンやヴィオラ)に来ていますよね。

ここは(ホルンの旋律の)分散和音(笑)(からきて下降して、引き継がれるように)ヴァイオリンが下りてきて、(C→B♭→Aの吹き鳴らし方が堂々としています。)

おお!この(ホルンの独奏の)細かい動き(が見事でした)!

それでこれ(間奏)で出てきましたね。これね!

おお!モーツァルトらしい!(ホルンの独奏に間髪を入れず、弦楽パートのリズム音型が受け継がれました。)

うーん!ここもアーティキュレーションが(とても細かい音の動きと優雅な下降がありまして繊細です。)

それでこの休符!モーツァルトの専売特許!

おっ、今度はこれをホルンでやってみろというような感じでして、(全てのパートが分散和音で)グッと下がってきました!

おお、(ホルンのトリルも出てきて)盛り上がってきた!

ここ本当にホルンに(難しいパッセージが現れます!)

おお! 三連符、おお、今後は(ホルンに)やってみろと三連符どうだ!(笑)

うん、ここホケトゥスみたい、こういう風に(細かい音型を声部間で)交換していますよね!

爆発!それでトリルから始まって(全てのパートで音が細かくなりました)!

(ホルン独奏の短い)カデンツァ!

(オーケストラは管楽器が鳴り、第一ヴァイオリンがなめらかな上下行をして、第二ヴァイオリンがアルペジオになり、ヴィオラとチェロが拍を刻むというモーツァルトの典型的な管弦楽法です。)

やっぱりここのところの管楽器がなかなか(いい)!

いや~、いいですね。ヴァイオリンの

(最後の部分は)中々動きがある!

よかったです(笑)

こんな感じで本当にホルン協奏曲、最初から最後まで流れがありましたね。それで最後のところは面白かったんじゃないかな!

いくつかのモーツァルトが仕込んだポイントがありますね。最初のところというのは基本的にはこれは提示というか、こういうものをやろうねという楽想が出てきているんですけども。

途中ところでどんどんここまでは普通だったところがですね。

ここのところから、もう本当にホルンが揺れてくる。少しずつ音程が下がったり上がったり、細かいところがね変わっていくことによって、調性に揺らぎを与えている。

ドーンで普通にここまで最初からここまでは、本当に普通のお決まりというか、トニックからドミナントよ!またトニック、サブドミナントみたいな感じだったのに何かここからいきなり動揺してくるんですよ。

上下に揺らぐこの音が、しかもオクターブ上から下がってはいますけど、ここから行くとまたここに上がって下がって、

ですからそこから始まってなんか少しずつ旋律に沢山の臨時記号が増えてるんですけどね。この辺りなんですね。

ここから一つずつ上がったり半音進行ぽくなったりして、そこからどんどん変わっていく中で

短調なんかもかなり、小節ごとにころころころころ(調性感覚が)変わるような形になっていくと、これがすごくモーツアルトらしいところで、それで最後はリズム的な複雑さを見せている。

例えばここのところで面白いヴァイオリンで発生したこのリズムをやってみろみたいな感じでホルンにやらせて、

煽り立てるような感じがしてね。ここで一旦分散和音が来たら、 

第2ラウンド(笑)、今度は三連符の連打をやってみろと言って、(ホルンが)引き受けるという、このところがなかなかモーツァルトは面白い!ホルンにやらっしゃってるという。

だからモーツァルトはやっぱり音楽上見ると例えば今の転調の妙味のところと、こういったチャーミングなところを抜いてしまうと、そんなに当時の他の音楽家とは変わらないかもしれないけれども。

やっぱりモーツァルトの作品の魅力は、こういった面白さ!その転調の部分に関して言えば、少し揺らいでいくことによって、それが少しずつ感情の揺らぎ、その陰りを音楽で上手く表現してあげているしね。

それとあとは最後のところで遊んじゃうという、こういうところとか、それが面白いんじゃないかな!

これがやっぱり彼の作品が他の人の作品と違いでユニークさと言うようなんじゃないかなということも感じながら聴けてまいれたと思うんですよ。

今回はこういった感じでちょっと戻ってみますね。最初にホルンコンチェルト聴けて参れたと思います。

本当に今回も美しいホルンの響きと共にモーツァルトの工夫というか、ウィットを楽しめたと思います。今後ともこういったユーモアの音楽をやってまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。ありがとうございました!

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