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モーツァルト ヴァイオリンソナタ 第40番 変ロ長調で盛り上がりました!!Violinsonate Nr. 40 B-Dur, KV 454

モーツァルト ヴァイオリンソナタ 第40番 変ロ長調(1784年)で盛り上がりました!!

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2021年3月23日

皆さま、こんにちは!今日またモーツァルト出ました(笑)

今回はヴァイオリンソナタ、即ち、当時はピアノのほうが主体でしたが、その上二ヴァイオリンが入ってくるという感じではあったんですけれども。

このヴァイオリンソナタはイタリアからものすごい名手の女流のヴァイオリニストがウィーンにやってきたということでモーツァルトが張り切って書いちゃったという作品でありましてね。

しかも面白い話が伝わっていまして、ヴァイオリンの楽譜しか、もう急いで作らたものだから、皇帝の前で演奏するとき、

モーツアルトはもう何も書いていない白紙の楽譜が自分のピアノの前に置いて弾いてたら、

皇帝がオペラグラスで見たら、何も書いてないじゃないかと言って、何てこったということで、

そうしたら、モーツアルトが頭の中に入ってますということ言って、驚かしたというような、

しかもヴァイオリニストの方もなかなkの名手だったから、初見で練習や打ち合わせなしで演奏しちゃったっていう、こんな逸話がありますけれども。

今回このヴァイオリンソナタ、なかなか色んな演奏はあるんですけど、

私が色々聴いていった中ですね。

このオスカー・シュムスキーという、このヴァイオリニストのモーツアルトのソナタの演奏はすごくいいです!

私好きでよく聴いているんですけども、実はバッハの無伴奏もなかなかいいんですよね。

それでオスカー・シュムスキー(Oscar Shumsky, 1917-2000)はレオポルド・アウアー(Leopold Auer, 1845- 1930)に習っているんですね。しかも弟子のジンバリスト(Efrem Zimbalist, 1889-1985)にも、その後に習っているんですけれども、

ヴァイオリニストの系譜も面白いんですけれども!

それでアルトゥール・バルサム(Artur Balsam, 1906-1994)は結構、モーツァルトやハイドンとかのソナタをもう全曲録音したという感じでL'Oiseaux-Lyreで出したりして、すごい古典派の時代のピアノ作品の専門家ですよね。

だからすごいいい演奏なんですよ!これ!それで選んでまいりましたけれども。

このようにMusic Heritage Societyでレコードが出ていまして、ヴァイオリンソナタの全集です。

まあ初期の頃のモーツァルトがチェンバロとのために書いた曲は、それはまあ別でまた偽作ぽいものもは取り除かれたんですけども、

ヴァイオリンソナタと変奏曲を全部録音してくれててなかなか名盤なんですけど。

そもそもオスカー・シュムスキーには、もう一つ録音がありまして、ちょっと見てみますよ!

こちらこのAllegro Classicsもなかなか面白いレーベルで、初期の頃のアメリカでもうレコードができた頃に、意外と普通のレーベルでは、当時録音しなかったような面白いところを突いてくるんですよね!

この場合はピアニストは違うんですけど、聞き比べてみたら、こっちは結構キレキレで演奏が結構せかせかしてる感じでありましたから、どっちが良いかなと言ったら、

やっぱり同じ人でも少し時間が経つと、20年くらい後なってるんですよね。

今回聞いていく録音とすごく違うんですけど、でもすごいこのジャケットが美しいでしょということで、参考までにこういった録音でやっぱりオスカー・シュムスキーは、このモーツァルトのヴァイオリンソナタに思い入れがあったんだろうかなあと思ったりしながら考えておりました!

そしてモーツァルトの自作目録の中にもちゃんと記録がありまして、ここに書いてありますね!

ここにラルゴの主題が書いてあります!ちゃんと記録あって分かるんですね! いつ書いたかもきちんと書いてありまして、いつものケッヘルカタログを見てみますよ!

この一楽章は面白いことにLargo-Allegroで二つのパートからなってるんですよ!じゃあちょっとそれを楽譜で見てみましょうね!

これ《新モーツァルト全集》ですけれども、この部分がラルゴでしょ、それからアレグロということで、不協和音の弦楽四重奏曲がございました!

あれも、最初はゆっくり始まって、途中からパーンと早くAllegroでいきましたけれども、それと同じように序奏が付いてるんですよね!

これはまあいってれば 、イタリアからのヴァイオリニストでコレルリもラルゴからアレグロに入るような教会ソナタとか、独奏ソナタとか、トリオソナタとか、ありましたよ!

そういったテイストもちょっと考えたのかなあと思ったりして、すごい面白いんですけど、

やっぱりモーツァルトが面白いのは、最初のところがゆったりしていて、バーと歌わせたりして、途中から早くなって、突き抜けてという、その痛快なところ、その対照は見事じゃないかと思って、 早速聞いてまいりましょうか!?

聴きながらちょっと色々と感じたことも、また実況中継しながらコメントしたいと思います!

それでは行ってみましょう!

ここは変ロ長調の主和音がドカンと来ました!

いいでしょ!この(ピアノの下降音型の旋律)

(第3小節)ここは今度はドミナント上できましたね!五度上!

ああ!ピアノに対してヴァイオリンが来ました!

いいね!この安定したコード!

これ主音が鳴りながら、この上で変わる!

おおヴァイオリンが来ました!

(ヴァイオリンの旋律の歌わせ方が)いいですね!

装飾音(モルデント)もチャーミング!

ここいいですよね!ヴァイオリンの五度や三度や四度(の重音)!なかなかこれいいんですよ!

(第9小節)この音!(spfで特徴的なコードG-B♭-Eが鳴り、)響きが面白かったですね!増四度 B♭-Eが入っているかな!

こんどはピアノの方の装飾!

ここ(の思わせぶりな上行の旋律)!

(第11小節)ここはハ長調ぽいのかな!(今度はピアノが応じました!)

(第12小節)ヘ長調!おお!安定感があります! (半音階のチャーミング)

ね!この付点リズムが良いでしょ!

(第14小節)変ロ長調(でAllegroになります!)

おお!このスケールの上下行いいね!

ブオーン(と伴奏が来ます)!(第19小節)ここぶつかった音が良かった!

いいね!ここね!

(第25小節 伴奏のB♭が特徴的で)ここ変わった! 少し音が!(第29小節 ヘ長調 V→ハ長調 I)

(第30小節)ここハ長調 ぽい!(146、135の和音)

おお!(ヴァイオリンとピアノの)対話!

ここすごい!音程がなかなかを増音程だった!(第34小節 G-C#と第35小節 E♭-Aの増四度)

(第37小節 ハ長調、第41小節 V)このヴァイオリンとピアノの弾き継がれ方がいいですよね!()

(第42小節の導音と短七度、第43小節の短五度)ここね!

ここ(の導音)ね!

この下の(第47小節 ト長調の主音の第一転回形と第48小節 ハ長調 I46の)ブロック和音が良かった!

(第51小節からI→IVを3回します。)

ここヴァイオリンがいいでしょ!聞き惚れちゃった!

(第58小節)特徴的!訊いたら答えている!

(第61小節からI→IVを4回します。)

(第65小節 ヘ長調)

(第19小節 ヴァイオリンとピアノの反行形)いいね!ここ!推進させている!ぶつかっている!ポーンとこの旋律の方に推してました!

(第23小節から旋律が重なるところで)ここで息が合っているでしょ!すごいぴったんこ!

(第25小節からオクターブを重ねた重厚な伴奏で)ここで響きが変わった!

(第27小節)ここはヴァイオリンからの(ピアノ伴奏へ下降する)旋律の連なり!

今度はヴァイオリンのアルペジオ!トウゥルルルルーン!

もうちょっと面白いね!下降音型!ここの音程も最高!

気持ちいいね!アルペジオ!少し変わったでしょ!

ここでピアノを聴かせるためにヴァイオリンが入ってきて、細かくなってきた!トゥルルルルルルーン!ここまで細かくなりました!

気持ちいいトリルに落ち着いた!

(第51小節からオクターブを重ねた重厚な伴奏で)おお!安定感がものすごくある!

これ、一度、四度、一度、四度。

ピアノが細かくなった!

強調してここで答えた!

一緒になった!

答えた!またピアノとヴァイオリンが模倣した!

(第66小節)おっ、ハ短調かな!?ここは(第67小節 ト長調、第68小節)ト短調、(第69小節)ヘ長調かな!?

(第70小節 変ロ長調、第71小節 イ短調、第72小節 ト短調、第73小節 ニ短調)こう上がって!

(第75小節 ニ長調)ここで(伴奏が)属七!(第76小節 ト短調 半音階上行の装飾)

(第79小節 ニ長調 属七 半音階上行の装飾で繰り返しています。)

ここ!おもしろい(三連符のなめらかなスケールの上下行)!

(第81小節 ト短調)これは対話!ここはものすごい転調が激しかった!

少しずつ上がっている! 応じたら、この半音の動き、導音ぽい!モーツァルトは何度も対話するような感じ!これは特徴的!

(第90小節)変ロ長調に戻った!

ここで落ち着いたでしょ!ヘ長調ぽいなここは!

(第94小節 変ロ長調)また転調ぽいのが来た!(第100小節)ト短調ぽい所から入った!?(第103小節)おお!なんかハ長調ぽいな!(第104小節)ヘ長調ぽいな!(第105小節)お!ここはイ短調に行った!?(第106小節 )ニ短調を通過したかな!?

(第107小節)変ロ長調!?(第108小節 ト短調、第109小節)変ホ長調

もうここまで来ちゃった!(第111小節 ヘ長調)

(第119小節と第120小節の短五度)ここは面白いね!微妙な(ずらし)!

(第124小節)ここは空いた!空いたところがいいんですよ!

ここが軽くなった!

これは落ち着きがあり、穏やかですね!

(ヴァイオリンとピアノの旋律が)一緒になった(笑)

ここはもう息がぴったり!(第135小節 変ロ長調)

ここ(ピアノの伴奏)は推しているでしょ!ダーン!

細かくなった!ここは一オクターブ高くなった!

合ってます!

お!今度はピアノだけ!今度はこっちに来た!模倣した!ピアノに行った!ヴァイオリンに行った!(第147小節 ニ短調)

これね!付点が入ってモーツアルト節!

おお!ここはずらしてきた!(ホケトゥス!)(第133小節から変ロ長調の主音を一オクターブ重ねた和音がまた一オクターブ上と下で鳴らされてスケールの大きさを感じさせます。)

おお!最後は(ピアノ伴奏の)アルペジオ!(ヴァイオリンの)付点リズム!

落ちついた和音がなかなかこれメリハリがあるんですよ!このヴァイオリンソナタはすごい展開が激しい!もうすごかった!

私このあたりでもう何調に入ってるのかなと思ってたら、おおおおおーんと過ぎていってしまいましたけれども、

ここらで一番転調をやってましたよね!ものすごく激しく、ここの二か所で特に後半部分、ここのところが基本的には途中の半分から、後半部に入ったところ、最初の部分は少し属調が行くのかなとか、

それでここはいきなり短調できましたから、これなんてまぁちょっと色々起きてきたけれど、まあ落ち着いたなと思ったら、最後のところでもう一回方という!

これすごいんですよ!後半のところはもうモーツァルトは転調を楽しんじゃってるというか、そういうところで長調と短調が目まぐるしく入れ替わりによってすごい起伏が激しい!

ということで、もうこのイタリアから来たヴァイオリニストは、確かレジーナ・ストリナザッキ(Regina Strinasacchi, 1761-1839)だったかな!

その人もすごいチャーミングだったということで、才気煥発型のソナタ、モーツァルトはやっぱり結局に相手の趣味に合わせて、こういう作品を書くから、

基本的にこういった作品をみんな論じる時に直ぐにもうこの作品がどうかと、その作品だけがもう1人歩きしてしちゃうけど、モーツァルトは違うと!

そもそもヴァイオリニスト技巧とか、趣味とか、それとかどういう場で演奏するかを全部考えて、それを総合的に見て作品を仕上げていくんですよね!

だから作品を見る時には、その背景なんかを少し考えてみると面白いじゃないかというソナタでした!

今回このオスカー・シュムスキーとアルトゥール・バルサムのものすごい息なった演奏を楽しめたと思います!

今後ともモーツァルトのさまざまな魅力を様々な角度から、また楽しんで参りたいと思いますので、何とぞよろしくお願い致します。ありがとうございました!

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