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モーツァルトのピアノ協奏曲第27番 Klavierkonzert B-Dur, KV 595で最晩年の管弦楽法と美しいピアノを味わいました!

モーツァルトのピアノ協奏曲第27番 Klavierkonzert B-Dur, KV 595(1791年)で最晩年の管弦楽法と美しいピアノを味わいました!!

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2021年4月15日

皆さま、こんにちは!

モーツァルトのシリーズ、ピアノ協奏曲(Klavierkonzert)をやってみようということになりまして、

何からしようかなと思ったんですよ!

とにかく、モーツァルトのピアノ協奏曲は数があるし全部いい!

全部好きなんですけど、どうしようかなと思って、 まあ約30曲ぐらいありますから、

それに少し断片もあったりして、それとコンサート用のロンドがあるんですけど。

最後のピアノ協奏曲(Klavierkonzert)をやってみようということになりまして、始めてまいりましょう!

ところでこのピアノ協奏曲(Klavierkonzert)は、本当に1791年の1月5日と書いてありますよね!もうモーツァルトが亡くなる年の最初なんですけども。

この透かし模様、紙の透かしがありますから、それを調べたら、

それでちょっと3年ぐらい前に使ってた紙らしいんですよね。

そうすると、このピアノ協奏曲(Klavierkonzert)は、モーツァルトが書いたんだけど、何らかのの理由で演奏する機会に恵まれなかったのか、

それで友人のクラリネット奏者(のJoseph Beer, 1744-1811)が慈善演奏会を開くというとき、じゃあ演奏するということで、

この曲が作られて それで実際モーツァルトも記録しているんですけども。

よく見ると確かにここに書いてあるように違う色のインクで書いてあったりして、

そうするとある程度、モーツァルトの中でパパーンと作っておいたものを、最後に演奏するとなった時にもう全部を書き入れてパッと完成させたんじゃないかなと考えられるんですよね。

それでちょっとこういったものを見ていきたいと思うんですけども。

この作品には、もう本当にいい演奏がいっぱいやっぱりあって、何で聴こうかな!?と思ったとき、

モーツァルトと言えば、クララ・ハスキルでしょ!

もしくはリリー・クラウスを聴きましたけれども。

モーツァルト弾きと言ったら、クララ・ハスキルとリリー・クラウスじゃないかというほど、

愛されている演奏家ですけれども。

すごいやっぱり良かったんですね!

それでこのクララ・ハスキルにも、いくつかクレンペラーと一緒にした放送録音もあったり、色々しましたけど、咳とかが入ったりとか、少し録音状態が良くなかったりしますから。

まあ一番このDeutsche-Grammophon盤がいいかなと思って、色々聴き比べて結構こだわりがあって選んでくるんですけども。

聴いてまいれたらと思うんですよ!

それで結構面白い経歴でして、ルーマニアで生まれて、ブカレストに生まれて、

最初ウィーンに行って、ブゾーニ(Ferruccio Busoni, 1866-1924)に習ってたりして、

それで更にフランスに行って、まあコルトー(Alfred Cortot, 1877-1962)に習っていたというけれども。

実際ラザール・レヴィ(Lazare Lévy, 1882-1964)という本当にすごいピアニストがいるんですよ!やっぱり!

まあ彼もなかなか面白くて、モーツァルトも弾いてたりするんですけど、チャーミングなんですけど!

彼に習って、かなりラザール・レヴィらしいところもあるんですよ!

だからそういった影響を受けながら、 ブゾーニも非常にバッハとか、モーツァルトとか、ドイツ音楽に深い造詣がありましたから、

そういった形ですごくフランス、ドイツのいい影響が、ちょうどいいんじゃないかなと、

モーツァルトを弾くには、最適になって楽しめると思うんですよ。

それでこちらなんですけど、これ何だと言いましたら、

先ほど申し上げたようにモーツァルトは、ピアノ協奏曲、ものすごい数があるんですけど、

大体30ぐらいある中の3分の2ぐらいは、ウィーンに出てきてから、1780年代から、

それでモーツァルトはウィーンに出てから仕事をしたのは、作曲はもちろんしますけれども、

その理由が、大体師弟に教えるために、この間のピアノソナタをつくったり、変奏曲を作ったり、

それとこの予約演奏会を開催して、貴族にその名簿を回して募って、

新しい新曲を発表する形でモーツァルトはどんどんピアノ協奏曲を弾いた!

それで作曲されたんですよ!沢山の数が

ですから、ピアノ協奏曲は、本当にピアノソナタとは違って、

ピアノソナタは本当にいい簡単にシンプルに書かないと、もう非常に難しいもだったら弾けないから、

アマチュアの演奏家が単純で弾けるようにという工夫も入っていて、

それで出版して、モーツァルトはお金を得たり、もしくは生徒に教えるために使っていたわけです。そういうこともありますが。

それでモ―ツァルトの音楽性はあるんだけれども、

このピアノ協奏曲は自分が弾くためだから、ものすごく内容も深いし、新しい作品を発表したいというときだから、

ものすごく斬新さもあって、そういった意味で非常に面白いんですよ!

だからピアノ協奏曲は名曲が多い!

このチケットがあるんですけど、

これがモーツァルトの演奏会に入るためのカード!

だから本当にこういった形でモーツァルトの紋章が入って、M.A.と入って、なかなかこれしゃれてるんですよね!

それでこういったものが残ってるんですよね!

実際!だからこうやってモーツァルトは音楽を作曲して、それを聴衆と言っても、貴族の非常に狭い範囲の人たちだけですが、

最初の頃の協奏曲は結構、冒険的でやっていて、非常にわかりやすいだけど、

段々ともう複雑、もう非常に内的な表現になってきたが故に、

モーツァルトの音楽みんなついていけなくなっちゃったという、

それで予約演奏会もあまり振るわなくなり、

最後はバッハなどを紹介したスヴィーテン男爵とか、

あとベルリンまで行こうと誘って、ライプツィヒにも立ち寄ったリヒノフスキー公爵、

まあ彼は最後はベートーヴェンも支援したくらいですから、

そういった本当に音楽に造詣の深い人たちしか、残らなかったという!

もう後の人たちは理解不能で聴いていても面白くないから、もう演奏会に行かなくなっちゃったという、

ということでモーツァルトは多分こういった曲を作って、演奏する機会というか、そういう予約演奏会も、

最初はヒットしたけど、段々と相手にされなくなっちゃって、

もうそれはモーツァルトの音楽が魅力がなくなっちゃったからじゃなくて、逆に斬新的すぎちゃって、理解不能になっちゃって、皆がついて来れなくなって、

だからが故に時代を先取りしていたということがあるんですよね!

当時の人が理解不能になっちゃいましたから、モーツァルトの斬新さがありましたけど、

そういったこれであんじゃないかなと思って考えておりました!

それでこういうところでモーツァルトの作品がありまして、

ここが12月と書いてあって、これでここから1月なっている!1791年の1月の5日ですよね!

ここにKonzertと書いてあるんですね!といった形で、ちゃんとモーツァルトの記録もある、最終的に完成させた形だからと見えていけるんですけども。

実際は着手したのは、もうちょっと数年前じゃないかという、自筆譜の研究からも分かってきております。

そしてモーツァルトのケッヘルカタログですよね!

今回はこれものすごい長い作品だから。第一楽章だけで十分以上あるということで第一楽章、長いんですよ!

これ362小節!

だから第一楽章やってまいりましょうということで見てみましょう!

こういった形で新モーツァルト全集でいきますけれども。

本当は自筆譜で見ようと思ったんだけども、やっぱり自筆譜は枚数が多すぎる!

だからコンパクトに見やすい形で信頼性のおける楽譜で見てまいりましょうということで!

もうこの曲は非常に大作だから、

実際で聞きながら、一個一個コメンタリーしながら、

いつものようにああここでこうなりましたというよう、

リアルタイムに言ってまいりたいと思いますので宜しくお願いしますということでいきますよ!

いいですね!この動き!ヴァイオリンが入ってきた!

こういった雰囲気を暗示させる前奏!

管楽器の入り方が見事!

ちょっと先取りしたヴァイオリンが!

変ロ長調ですね!

わあ!細かい!

ここも!上がった!フォルテ!

それで管楽器の方に行った!

ここの流れ!(次の主題が出てきます!)

ああ!ここの導音の使い方!

ここで受けた!(弦楽パートとか管楽パートがコンチェルタートを為します。)

受けた!フルート!

今度はオーボエ!

ここで(管楽器が)パンパンパンと背景になって(空間に広がりを与えてい)る!

これもモーツァルトの後期の管弦楽法らしい!

第一ヴァイオリン→第二ヴァイオリン→チェロ(へと同じ旋律のモチーフが受け渡されました)!

うわーん、流れがいい!

(第32小節)ここのところ短調になりましたね!変ロ短調!

ここがチャーミング!

これは最初の(主題が出てきて、)音量が大きくなった!

こちらが動いて、あとは大きく全体でtuttiで弦が鳴っていますね。

こっちまでいった!こっちが全部カットされてしまいました!

いいですね!ここの流れ!

上がった!

滑らかに下がってくる!

もう一回!今度フルートきましたね!

今度、第一→第二ヴァイオリン!

ヴァイオリンパートが細かい!全体が一緒に動いてる!

パートは少なくなった!

それでピアノが入ってくる予感をさせて、

ピアノが入ってきた!

オーケストラとの対話!

すごい良いんですよ!

クララ・ハスキルのピアノは音がやわらかい優しい!

それで一つ一つの音がはっきりしている!

ここ!いい!アルペジオ的に来た!

ここがすごくいい(細かい走句)!

(第101小節)ここがぶつかって上がって!

(第104小節)オーケストラが入ってきました!

(第106小節)ここで受けた!

おお!トリルのところ最高!

(第107小節)おお!短調になった!へ短調かな!♭が付いていますから!

(第110小節)おお、三連符で下がってきたでしょ!

(第113小節)変ロ短調になったかな!

(第116小節)ここ、いいでしょう!音程関係がなかなか見事!

(第118小節)今度はここ三連符でこの流れに引き継がれるから!

いいでしょ!今のところ!

受けた!

(第124小節 ハ長調)今度はここ(弦楽パート)がピッチカートでついてきた!

ここは右手と左手の交換!

ここでもう一回!

(第130小節 ヘ長調)

ここの流れがいいね!

(第137小節 ハ長調)本当に素晴らしい!

低い所から受けた!

右手と左手で交換した!

これ当時はモーツァルトが演奏をしていて、視覚効果がすごいですよ!

右で弾いた、左で弾いたと、 そういうのを見せてるわけ!

(第147小節)ここで短調になったでしょ!ハ短調になった!

(第150小節)ここで(ハ長調に)戻った!瞬間!

モーツァルトはパーンとこういう所で戻ることが多いんですよ!

(第153小節 ヘ長調)

コードの付け方が最高!

どんどん盛り上がってきた!

どんどん細かくなってくる!

ここのところで左手のアルベルティバスに弾きついた!

これで少しずつ上がったでしょ!

(ハ長調の属七が)パーンと鳴るんですね!クライマックスまで来ると!

ここいいですね!

うーん!

(第175小節)ここは半音階!(先ほど前奏でカットされたのと同じオーケストラの部分が演奏されます。)

ここ!

ここで全体が鳴って!

(第187小節 ロ短調)おっと驚きの転調!

もう1回!

ここで短調になったでしょ!予感させた!ロ短調かな!?ここは♯が二つです!

(第194小節 ト長調)

(第197小節)今度はハ長調だなと思いますね!キャンセルされていますから。

今度は弦から管、それでピアノへの受け渡し!

(第202小節 ト短調)お!オーボエから入ってきた!この(ファゴットへの)受け渡し!

(第207小節)ここで変ロ短調になった!

(第215小節 ロ短調)

(第220小節 変ロ短調)ここ(で左手がシンコペートして、右手がアルペジオになります)!

(第225小節 変ホ長調、第226小節 変ロ長調、第227小節 ヘ長調、第228小節 ハ長調、但し短三度)今度は右と左のアルペジオ!

(第231小節 ニ長調)右が上昇したらアルペジオで全体が揃った!

また!これ!跳躍が上から!滑らかな下降!

(第236小節 ニ長調)段々段々来ました!

ここ!すごいですよ!このアルペジオの転調の仕方!

ここから下がってくるんですよね!いつものモーツァルトの特徴です!

(第243小節)最初のモチーフ!変ロ長調に戻りました!

ここは最初と同じなので味わう!

(弦楽パートと管楽パートの交代)

(オーケストラ全体が響いてから、弦楽パートが流れ出してきて、ピアノの独奏を暗示させます!)

ね!ここが入ってくるのがいいんですよね!(ピアノの)入り方!

(第260小節)お!(ロ)短調!

(第262小節 変ロ長調、第262小節 変ホ長調)

おお!ここすごい(スケールの上下とアルペジオ)!

(第269小節)お!もういきなりここで(変ロ短調)!

ここのところで変わりましたよね!

三連符!

うわ!ここすごい!

思わせぶりの最後のところ!

ここ!フルート(に引き継がれた)

ここで全体で管楽器が和声付けしている!

全体で鳴ります!

(第282小節 へ短調)ここはブランデンブルク協奏曲第5番の最初みたい(な弦楽パートの細かな上昇)!

(第286小節 ヘ長調)ね!ここの所(のピッチカートで追いかけてくるところ)がいいんですよね!

(第294小節 変ロ長調)ここはすごい!モーツァルトのピアノ独奏曲に近いような!

おお!(細かい装飾を付けて)変えた!

(第298小節のアルペジオを境にして、ヘ長調になり、)おお!少し音が変わった!ニュアンスが!

左右の交代!

(第304小節)これ(六度の)重音で行ってますけど、少し上がった!

(第307小節)今度はこっちがチャーミング!

(第309小節)ここで(ヘ)短調になったでしょ!

(第311小節と第313小節でチャーミングな三回の呼びかけのモチーフで変ロ長調に転調!)

(第315小節)ここの左がいいんですよね!

どんどんどんどん!(第313小節から少し調性が歪ませながらクライマックスを作ります。)

(第325小節)ここ鳴りました!待ってた(笑)

この音(でハ長調を暗示させます)!

これ(アインガングを)弾かなかった!

おお!ここで短調にいきなり来ましたね!

(第340小節)変ロ短調から、(第343小節)変ホ長調に行ったかな!

最高!

うーん!

半音の動き!

すごい!やっぱりこの細かい動き!全体が動いている!ヴァイオリン→オーボエと来ている!

盛り上げがバカーンと来て、

カデンツァに引き継がれた!

ポッ!

いい!

おお、ここで少し弱く弾いた!

おお!ここが重くなっている!

管弦楽のようになった!

おお!そこから流れてくる!

半音!チャーミング!

独奏の部分を(再現しています)!

これ!ありましたよね!管と弦の対話みたい!

おお!ここで(変ロ)短調になって!

強い!

ここ(トリル)で引き継ぐ!

おお!少し上がった!?半音上がった!?

すごいこれ!

属七が鳴った!

ウァーオ!

戻った!

これヘ長調だな!これは!

(トリルが来て)お!戻ってくるかな!?

(オーケストラが)来ました!

見事なカデンツァ!

まあ、モーツァルトが書いているんですよね!

名残惜しそうに(二回)来ましたね!

すごいよかったです!これ!あっという間に過ぎてしまった時間が!

といった形で本当にやっぱり協奏曲はモーツァルトの演奏の粋を集めたといいますか、

すごかったんですけど!

とにかくカデンツァが良かったですよね!

本当に自由に転調してた!

非常に短調になったり、まあ大体フラット系のものが多いですけど、

時々#が2つじゃぐらいのありましたよね!

まあロ短調(やニ長調)ぐらいのとこまで行くところもあったけれども、

大体♭型の調に色々行ったり来たり、

長短行ったりしておりましたよ!本当に!

そういった形でこのモーツァルトの最後のピアノ協奏曲楽しめたと思います!

今回も非常に大曲でありましたけれども。

お付き合いくださいましてありがとうございました!

今後ともモーツァルトをやって参りたいと思いますので、

どうか時々、古いのも見て下さいね!ということで宜しくお願いします!

ありがとうございました!

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