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「漢」の字源を更に掘り下げます!中華文化で大切にされてきた温かく美しい「玉」たちが集結いたしました。Glorious Golden Seal

日本人どなたも耳にしたことがある輝かしき金印「漢委奴國王」の続編です。謹賀新年の特集でご無沙汰しておりましたが、今回から「漢委奴國王」の字源そのものを特集してまいりますのでどうぞお楽しみください。

面白かったことなどのコメントを下さりましたら、また暖かい応援を下さりましたら、更にTwitterやFacebookなどSNSでご紹介を下さりましたら、今後の撮影の励みになります。皆さまと印の楽しみを少しでもシェアーできましたら幸いです。

※日本語の字幕を表示するスクリプトをご用意しました。
 専門用語や細かい訂正などは字幕でご確認下さいませ。

2021年2月12日

(前回の動画では)色んな概念が今出てきちゃったということで、皆さん観ていただいている方々は、もうわけ分かんなくなってきちゃってるということにならないようにもう一度、今考えていた筋道振り返ってみたいと思います。そうするとこういうことでしたね。

先ずこの「漢」という文字の戦国時代に使われた形がどういう形で使われていたかを資料にあたり調べました。

それでこの形が「漢」を考える上でこの3つがとてもキーになってくることを先ず認識して、

それから「水」のこちら側の偏と旁で見れば、偏を簡単に見まして、それから今度この部品(旁)を考えていきましたが、

その時には、やはりここに書いてある春秋晩期と戦国晩期からしか「漢」はない。こういった水という文字とこの文字、偏と旁が作られてきた時代は、大体、春秋時代に大量に文字が発生してきて、前あった文字をくっつけ合わせていったので増えましたが、

だから、「漢」という文字がいつ出てきたかといったら、資料上はこの時期からしかなかったから、この形を見る時には、先ずこの春秋や戦国時代のこの形がどこにあるかを見てみたときには、

こっちに行って見ますと、ここ辺りとか、ここ辺りに似てるものがあり、この二つの候補をちょっと考えてみようという方に行ったんです。

ところがここの中で見てみますと、こんなに文字が、西周の真ん中ぐらいでどんどん変わってしまっていると、これもそうなんです。もうどんどんで変わっちゃって困ったということですね。

やはり、文字の字源を探る上では、古い資料であれば、古い資料であるほど、やはり良いですね。何故なら、文字になるより、象形文字として、本当は何を象るか、本当の起源が生々しく刻まれているのが、

最初の頃で後にもう文字として、もうなんちゃってみたいになってきて、伝言ゲームみたいになって、

どんどんどんどん変わって訛っていってしまい、そっちで考えると、とんでもない間違いを引き起こしてしまうということで、今度はこの二つの候補「黃」と「堇」がそもそも何を形取ってたかをちょっと考えてみたいと思います。

そう見えますと、ここのところに「黒」がありますよね。

「黒」という字を見ますとこれに似てます。今度は初期の甲骨文の時の類似性を今度考えてみたものを考えてから、この形もしくはこの形が何を示したたのかを見ていこうという作戦であります。

そういった時にこの文字とこの形とこの形は、ただ頭の上にこのU字型が何かコップみたいな水が入ったみたいな形、これがあるかないかだけですよね。そうするとこれとこれは相当何か似た概念じゃないかと考えられるわけですね。

それでこっち側の方は、ちょっと問題があり、ある学者は黄色という文字は矢に関係あるんじゃないかと、つまり、弓矢に関係あるんじゃないかと言う人がいるんですよ。

そういう説が本当にじゃあそうなのかどうかちょっと見てみますと、ここに矢がありますが、これについてあまり深入りするつもりが無かったので数は少ないですが、これとこれを見ると「矢」はこの下のところで少し分かれて、こうですが、これはすごく似てるんですよね。

でも、やはりこれは人の形より、やはり弓矢の形をこれが矢尻、こっちが後ろの羽の形をして、でも。これはやはり「矢」では、この形を見た限りでは、これすごい似てるけれども。

でも、人の体とあの人形に見えるわけですね。だから、ちょっと違うとそれで「矢」という字の次は「寅」という字ですね。「寅」とも似ていまして、こっちは人の手みたい、かなり当時もう似たような、既に甲骨文の時代でもう文字同士で似たような、これでこれなんか本当に似て困ったなというようなことがありますが、

ちょっとこれは「矢」という字とは結び付きにくいと、この形を見た感じでは間違えなく、この四個は人の形と考えられ、それでかつここある人はこうした形は「革」という字に関係させるという人もいる。でも、「革」の字を見ると甲骨文の時代からも、少し字の形が参考のところで小さく下の方にあるだけですが、

字の形が少し違いますよ。だから、これともやっぱり結びつく考え方は(成り立たず、)この辺は確かにこの辺で一本足で似てるかもしれないけれども、ちょっと違うということでですね。

まあ、その辺りは少し参考までにこういう説もあってと事で一つ話したまでですが、

そう考えるともうやはりこの人の形の「大」はありますが、その「大」と人の形に何かしら腰についていると認識して、これは考えるべきでして、

もう一つはこちらは人の形があり、その今度は人の腰ではなくて頭のヘッドの部分に何か輪っからしいものがついていると考えていく、それで「黒」という字も問題がありまして、

ここに参考までにちょっと書いてあるんですけれども、この文字が本当は甲骨文字の時に「黒」だったのに、最初ちょっと頭の部分がでっかくこうなり、最後は下の所が「漢」先ほどのこっちと同じように、先ほどこっちと同じように「火」みたいになり、下から火を焚いて、上でなんかあの煙上がってて煤がついたから「黒」いというような(説がありますけれども、)もうここが西周の初期から春秋の早期まで、この間はこっちで言えばこの辺の文字、この辺のこの間が抜けちゃっていますが、

文字の例がないから、どうしようもないんですけども、でも相当(「黑」に対する)字源の理解がどんどん狂ってきちゃったことが言えて、もう我々が考えられるのは、今これとこれとこれの文字に関係して、この三つについて考えようとするときには、

甲骨文字や殷の時代中国でいう、商の時代の金文を頼りに見てゆこうと、それで次にちょっと行ってみたいと思います。

それで今度ここで先ほどいった「黄」という文字と「堇」という文字と黒という文字。

この三つをもう字源まで追うとは、殷の時代もう一番古い形のこの漢字たちが知られている一番古い原型でちょっと探ってみようという試みです。

そうしますと、そこだけちょっと抜き出してきましたが、少し詳しく見ていこうと思うんですけども、このような黄色という字、元々色んな説があり、一つ人がここに何か身に着けている形をしてまして、ここに身に着けているものは、別に真四角だっても、この中に一本棒があっても、何かしらを付けていて、これは一つの説として考えられているのが、胴衣とかその要するに衣服に関係する帯のような、要するに腰のところに巻くようなものを象っているという考えがあるんです。

その根拠がこの「黄」いう文字の文字が、唐蘭さんという学者が言うには、この黄色これも黄色という文字を使いますが、「衡」は玉でできた宝石がついた豪華な服を意味してると。

それでそれを意味してる漢字でこれが玉佩の帯と書いてあり、玉が付いた、玉を佩いたとは、身に着けた帯の形という説を唱えている。

私はその根拠は強いと思うのは、この元々「衡」という字、我々はこの字を書きますが、その玉が付いたその服は、西周晩期ぐらいにこの形で今の漢字に近いですが、初期はこの形でそうした意味として使われていたと文脈から分かるからです。

一つちょっとご覧に入れたい資料があります。

それでこの今度は金文から取ってきましたが、この二つの西周の金文を見ますと、ここにさっきの部品がありますが、ここの文脈において見てみますと、これは王さまが家臣に対してあげた貴重な言ってみれば宝石とか、豪華なもののリストにやはりこの「冋(絅)黃(衡)」とこの「黄」という字がこの意味として使われていますね。

しかも、この「衡」という字が、今度は、今我々が歴史的に先祖からずっと本を書き続けて伝えてきたような文献があるわけですね。

今度はそのこれは出土した考古学的もしくは発掘された資料から見た今度は文献から見てみますと

この錯衡とか、幽衡とか、幽衡の幽は黒い胴衣などの意味になりますが、それで「衡は佩玉の衡」と(鄭玄さんの)注釈が加えてあるため、

玉と関係している文字と、ここで文献と照らし合わせて見ても分かります。それでこの「衡」は色んな意味が、当時からあったみたいで馬車のその前に渡してある車でいえばバンパー、横に渡されている木みたいな意味でも(仮借されて)使われたりもあるんですけれども。

この文脈の中では、間違いなく服として、しかも玉と関係するような形として使われていると言えるんですね。

先ほどのところでは、この「黄」という字が、この玉を佩いた付けた服とかに使われているという例としてみましたが、

元々この「黃」という字が別の意味で、先ほど話したみたいに漢字というのは、その元々あった文字に偏と旁で旁の部分がありますけど、

その旁の部分は一杯くっつけることで後で(意味が)分化していったときに増やされていったということ、

元はこの黄色という字にある「璜」という字は玉を意味して、ここにある西周の本物、実物を見てみますと、青玉でできた玉璜とは、「璜」とはこういう形をした玉のアクセサリーを意味していた、それでちなみに璧という完璧の璧なんですけどね。

完璧という言葉は、戦国時代にあった玉に関係する言葉でその辺りは辞書を引いていただけると、皆さんどういう意味や由来があるのかなと見ていただけると思うけど、とにかく玉と関係あるんですけども。

この丸で全部丸であるものが壁といい、それを半分にブッた切ったような、ここにありますけれど、ここだけのこの形がこれを「璜」と言いますが、その漢字として使われている。

それでちょっと後になると玉という字は、こういったビーズが紐に通され、一杯ビーズがあるような形、これは紐ですが、ビーズがあるような形。それから少しずつ少なくなって、この形で王と似ていってしまいますが、中が間がちょっと膨らんでいるような形です。それでここにこれが付いていますが、最初はこの形で書いていたんだということです。

私は思ったんですけれども、この上のU字型のこの形は何から来ているのかと、私は思ったら、これ(璜)から来てんじゃないかと。

この「璜」から、もともとこの「璜」という字は、この玉の製品、この玉のアクセサリーのこの形を象った部分がここにあり、初めはそういう意味で使われていて、

「黄」は玉の色が黄色の玉もあり、これは青玉で白っぽいけれども、黄色い玉もありまして、

ちょっとご覧に入れたいと思うんですけど、

そこで先ほど「璜」が「黄色」と結びつけられる理由は、この玉の中には黄色い玉があり、玉の色から元々この玉を「黃」という字で表していて、今使ってる「黃」で表していましたが、

あるときから、この玉の色から意味を引き出され、「黄色」に行き、それで「黄」色の方に行ったものが、この本当の玉の方と意味の区別がつかなくなり、この偏と玉をつけて、偏と旁の漢字(形声字)を作ったと、私は思ったわけですね(もしくは逆に「璜(黄色い玉)」がその黄色さから、黄色と同じ言葉で名付けられたことから、発音がが同じ黄色という言葉が「璜」の初文の「黃」で書かれたとも言えます)。

それでそこで当時の文献を見てみると、やはりこの青い璧、先ほど青い玉、青の璧と書いて、黄色の琮、ここで少し色んな玉の製品が出てきたんですから、

ちょっと玉について、ちょっとさらっと総観して見ていきたいと思います。漢字だけであーだこーだ言って言ったら、やはりイメージできないですから、玉にも色んな形があって、それが漢字でどう書かれてるか対応しながら、ちょっと見ていこうと思って、

実際私一つ一つ当時のものと全てこう用意してきたんですけれども、先ずこのずっと言ってた

この「堇(瑾)」という字がありましたよね。「黄」とは別に「堇」もありましたよね。「漢」の右側に関係すると、これも玉に関係している文字として、これが最初の「瑾字に借りる」字で仮借ですけれども。

「瑾」という字に借りてしまい、この玉できた製品のこのアクセサリーを、これを為すと書いてあるんですね。だから、元々この字も本当は玉という字がこちらに偏が付いてなかった形であって、

だから、先ほどの黄色という字も、こっち側の「漢」と同じ形で小篆を見ると覚えてました!そうするとこの2つの文字とも、元々、玉に関係したんじゃないかと、私は感じておりまして、

そうすると見てみると、この玉の種類についてみますと、この「璋」は元々、玉という字がついてなかった「章」の玉ですね。

これはやはりナイフに近いような形でそれを本当は青銅器とか、金属できたものだけど、玉で作ってあるし、

今度は「琮」も玉の形が付いていましたが、これは何という意味かと言いましたら、(縦に)長いですが、これも色んな説がありますが、良渚文化は、中国では金やダイヤモンドより、玉をもう紀元前、殷とかもうその前の時代がずっと愛好してまして、

その「琮」はもともとブレスレット、要するに腕にはめる輪っかだったという説があり、

でも、最終的にもうこの後の時代なってくると、もう威信物みたいなり、権力の象徴みたいになり、元の形から変わりましたが、そういった説を耳にしたことがありまして。

それとあとこれが玉の形で「圭」は、元々こういう形をしていた玉で、これが最初の形は、「圭」という字はこういう形だった。今は「土」に「土」と書くんですけども、この形でして、これでこうなりましたが、これも玉でした。

それと玉の虎「琥」の形もあったし、玉の戈は武器ですが、これ本当に殺傷力のある武器で玉で作られたり、これは玉の戚、斧の形を象ったもの、要するにそれらはみんな玉に関係していて、それでそれが環っかだと、この環っかの真ん中のこの玉の環はこれでここの部分に環があり、これに頭がついて、これは衣ですが、

だからやはり、この衣にどのように身に付けたか、この環っかはこの漢字を見れば、衣の中にこれ襟でこちらがこれを合わせている着物を合わせたから、やはり胸の前あたりに環っかをぶら下げたことを漢字の分析から考えられるんですけども。

それで「琮」という漢字は何を象っていたのかと言いますと、これが「琮」ですけど、これを上から見たときの形をしてるんですね。

この断面の形ですね。それで問題の我々が漢字の「漢」という字を見てる中で問題になってきたこの形「璜」、これ「瑾」もそうだった、二つとも玉にやはり関係した二文字として出てきて、この上のこのUはこれ「璜」にこの形に関係して、この突き出ちゃった形もありますが、それは糸をここ(璜の左右に空けられた穴)に通してこうやってた形なんじゃないかな。

だから、これ自体を象ればUとか、このUに一本あるような形でそれに関係して、中に糸が通っているから、そういった形で見てみると、その二つの文字「黃」と「堇」は玉に関係した文字ではないかと、それでこの中で先ほど見たように青い璧、青い璧はこれですね。

これのこと、これは黄色いですけど、黄色い「琮」、これは黒ですが、この青い「圭」は今これは黒ですが、「圭」を言い、それでこれ赤い璋は、「璋」はこの形してますね。赤い玉でこれはブルーだけれども。それで白い虎は、これは黄色ですが、これも白い玉もありますが、

ということで、文献の中で玄は、これ黒ですから、黒い「璜」だから、ああこれは今これは黄色だから、黄色という字がここから来たということで黄色にして持ってきたけれども、黒いのも黒い玉で作れば、そうなりますあkら、それでしかもここに注釈あり、半分の璧が「璜」と言いますよ。

要するにこれ「璧」の半分が「璜」といいますが書いてあるんですよね。《爾雅·釋器》はこれは同じような漢字を説明して、ここにも「璧」と今度はこれは「瑗」はどういう意味かというと、肉が倍あるものが「璧」でこれちょっと本当はどちらかと言ったら、これは《爾雅·釋器》という辞書はもっと後の時代ですけれども、

戦国時代より後になってくると、これを分類してきて、この中の穴がちっちゃいものが「璧」と本当はこれの分類で言えば、これは「瑗」か「環」くらいなんですよね。要するに肉がかなり分厚いものが、要するにこの玉の部分が分厚いものが「璧」と言ったと。

それで中ぐらいが「瑗」と言ったと、これでもう殆どもう中がある、このドーナツみたいに中が大きく開いちゃっているものが「環」だと、環っかですから、環という字は環っかで今でも使う意味ですけれども、当時はまだそんなに区別はなく、実際これは璧と皆で統一していきまして、後の時代にこう少し分離されたようですね。

ところで、この甲骨文の資料を二つ出してきた理由は、今度の考え、もう一つの考え、先ほど見た漢字では、黄色という字と玉が関係してくるんじゃないか、もしくは「堇」という字の玉もかなり関係してるんじゃないか、どうも今度は「黒」と「黄」が先ほど似たような形をしているとお話しましたけれども、

それを見てみますと、同じような「恵」という字が同じにありますし、これが「黒」という字ですね。これが「黄」という字ですね。そうすると人の中に上に輪っかがあるものと、人の下の方に付いているものがありますが、この二つの文字は相当、(字形からも)親戚関係にあるかと、もう一つ感じた一つの例としては、

同じ文法的な形で「恵」「黒」「犬」とか「黄」「牛」という形で、この「黒」と「黄」が似たように使われ、一つここ出してまいりました。

そして、ここでまた「黄」、「堇」、「黒」、「玉」と戻ってきましたが、今度はどうして「黄」という字と「黒」という字と「堇」という字が、非常に似たような形をしていて、かつ甲骨文では、「黄」と「堇」はかなり形も近いでが、しかしながら「黒」と「堇」という字は殆ど頭のこれが付いてるか、付いてないかだけ、もしくはこの下の「山」か「火」か、この部品が付いているか、付いてないかはありますが、

この部分の字の形は、非常に特にコレとコレは似てますよね。ほぼ同じ形同じ構造をしているということで見てみますと、やはりこ「黒」とか、「黄」という、色の概念はすごい表現が難しいから、その玉の色の意味から「黄」という意味を引き出してきた、もしくは「黒」という意味を引き出してきたんではないか、と考えたわけですね。

つまり、先ほど見たこの中でも、玉では、黄色い玉もあれば、黒い玉も、結構多く、後は白いものもあれば、赤いものもあるし、青もあるんですけども。

やはり、この色を表現した時には、黒の玉は結構多く、「黒」と「黄」はやはりこの玉に関係して生まれてきた漢字ということを強く感じた。その理由はもう一つ言えることは、

こちらでも、こちらでも、そうですが、玉に関係する漢字は、意外と少ないんですよ。すごく少ない。金文とか甲骨文とか古い時代の文字の中で玉に関係する文字は、大体10から20くらいしかないんですよね。

その中でこの「堇(瑾)」という字の玉の形が伴う前の形のものも出てきて、「黃(璜)」という字も関係して出てきrw、もう15個か20個ぐらいしかないような中で玉に関係する系列の漢字の中でこの部品を持つものが、この三つが結びついて出てきているということは、

非常にやはりこれは玉とこの「黄」、「黒」、「堇」という字は非常に関係あると非常に強く思いました。

そして、このスライドをもう1回出しましたけれども、先ほどは右側のこの「黄」という字が、「璜」と関係してきて、それを玉と関係することを話しましたけれども。

今度こちらを見ますと、これは春秋戦国ぐらいの金文ではもう新しい、右側は西周でしたが、初めてその中国で一番大事な黄帝という、中華民族は全てがこの黄帝がら出たという主張がありますよね。それで黄帝、中華民族の始祖が初めて出てきた金文(陳侯因資敦《殷周金文集成》4649)があり、どこかちょっと見てみました。ああ、見つけました。

ここですね。これですね。これが「黃啻(帝)」と書いてありますが、これが中華民族のもう始祖であるという「黃啻(帝)」が初めて金文で出てきた。やはりこの「黃」という字が「黄色」と考えられますが、私は玉から結びついて、それで中国では非常にその玉が、皇帝とか、その王様とかの威信物として、非常にその権威の象徴がありましたから、

だから、この「黃啻(帝)」という意味も、やはり玉と結びつけて考えると、非常にそのすんなりいくことも感じておりまして、

これはこういう説を言ってる人は初めて見たから、今回全て字源に関係するものを頭で整理していく中でちょっと思ってきたことで、こうした説は初めてかもしれませんけれども、一つの考えとしてちょっとお話してみました。

やっと、我々今まで一杯細いことをやってきましたけれども、ここで「漢」という字が何を意味していたのか、もう全てそれを理解するための一つ一つの細かいことは、先ほど全部お話しまいりましたから、最後まとめて考えてみたいと思います。

それで一つその「漢」という字が持っている意味として考えると文献の中ではどう使われているか、《詩經·小雅·大東》の中で紀元前の周王朝で詠まれていた詩ですよね。漢詩の源流その中の詩文の中では、この「漢」という字は、「天に漢がある」、「維れ天に漢」ありと書いてありまして、「天の漢」とは天の河という意味で「漢」は使われておりました。もう一つ《説文解字》、これは「漢委奴国王」と同じ時期、

今から2000年前丁度後漢の時代で後漢の時期にいた学者の許慎が著した字書ですが、大切な字書、その中では「漢」はやはり流れとかそういう意味であって、

それでそれは要するに川の名前と言っていて、それであともう一つはここで「難」という字。

先ほど(前の動画で)この「灘」という字は、「漢」と読めるとは別のルートからまいりましたが、ここから見てもこの「何」という字も、「氵」に「難」、「鳥(隹)」が付いたバージョンもこの声だと書いてあり、そういった意味でこれと結びつく、一つのもう一個の証拠もここにありますね。

それでそういう風に見てみますと、この「漢」という字が持っている、この特に左が水ですけど、右側のこちらの意味としては、「黄」という字にも結び付けられる。

しかも、この「堇」という字も結び付けられますね。

面白いことに、今まで見てきたように「黄」という字も、「堇」という字も、この「黄」の部品である、この「黒」という字も玉に関係するということ、これはすごい面白いと自分で言ったら変ですが、調べていく中ですごく今回「漢」について、私ももう全部それに関係する文字資料、これのもう何十倍の量を一杯集めてきて、その中でこれを圧縮して、それでも多かったと怒られちゃうかもしれませんけれども、やってまいりましたが、

その中で見えてきたことが、この玉、黄色、黒いとか、そういう概念も、玉から出ていて、これ「僅」、「謹」、例えば、謹賀新年の「謹」、勤労感謝の「勤」

これもこの字「堇」から出て、どうしてかと考えると、このUのこの部分がその「璜」という玉に関係すると話してきましたけど、個々の部品で突き出てる部分、突き出ていないものもあるという話で。これは糸が通ってんじゃないかとか、玉に関係あるじゃないかと。

そして、この下の部分は「火」と「山」と(区別が)難しいため、「火」だとこう、「山」だとこう、甲骨文では殆どもう差がないように見えるけれども、金文ではやはり「山」で最初に作られたと考えられ、これも元々は山の上に玉を佩いて登ったとか、

それでそれは何かというと、中国には最後に出てきた「黄帝」もそうでしたが、やはり黄色という、元のイメージも玉を反映しているかもしれなくて、その玉が威信物として権力とか、権威を持った人間を代表しているというか、

玉を有する人が立派で偉い人という意味で中国においては、先ほどの玉はすごく大切な宝物でありましたね。(《國風·秦風·小戎》「言念君子,溫其如玉。」、《禮記·玉藻》「古之君子必佩玉,君子無故,玉不離身」など)

それで玉を佩いた人が山へ登っているとは、例えば、始皇帝もそうだし、秦の始皇帝ぐらいのかなり後の時代ですよね。今の時代(殷周)から言えばですね。

最後の時代でも、昔から中国では皇帝になったり、王さまであったり、山に登るとは、天に近いからからという考え方があり、それで山に登るということですね。

そこで儀式(封禅)をしまして、山の神さまや天に自分の即位などを伝える儀式(封禅)をすることの意味に関係してるかと言えると。

そうするとこの謹賀新年の「謹」が、「謹しむと」いう意味も引き出せ、この勤労感謝の「勤」で「勤める」という意味ですよね。それもやはりそういった一生懸命するイメージから引き出せると考えてまして、

それでこの「饉」「艱」「難」という字、これは鳥「𪄿」で書いてありますが、今は「難」という字ですよね。

こちらは前に沢山しゃべりませんでしたが、一つの時系列として、これは「僅」とか、「艱」という意味は元々をこういった儀式をしているのは、雨乞いの儀式を当時なんかしてたらしいんですよね。

そういったものが文献にもよく出てたりして、それは山の上に登ってしたから、こういった意味も引き出せるんゃないかと考えられると(しかも「艱」の初文は「囏」の「喜」は太鼓の形です。)

それは山の上に登ってしていて、こういった意味も、そうすると《詩経》の中で「漢」は「天の河」も、天というイメージと意味が引き出されると非常に合理的に全ての分化した意味が導き出せ、

かつ「漢」という王朝がこの「漢」という漢水から、要するにその地名から出たと考えられるけども、中国の王朝がやはり自分の王朝のもう正式な国の名前を決めるときには、その漢字はやはり大事ですね。

しかも、今で言えば中国が漢民族というくらい自分たちのアイデンティティみたいな意味にまでもなっている。

まあ、当時その漢王朝の王朝名から出ていますが、やはり「漢」という字は、すごくこの右側のこの意味は玉など、非常に高貴なもので黄帝も出てきて、それくらいやはり大事な意味を持っていたことが、これだけの字の例を見ながら、一つ一つずつちょっと字が持つ中心のコンセプトが、どういうのものか見ながら考えていけたんじゃないかと思います。

それでここですが、最初のところで実はこの「漢」という字の語源について、もう本当に難しいと色んな特にこの「黄」という字も、堇という字も、色んな学者が色んな学説を出していて難しいんですけども、私が最後にまとめてみますとね。

こういった語源、字源も考えていくときに大事なことは、元のやっぱりイメージを考えるためには、一番最初のその象形文字に近かった状態を理解しておくこと。

それを先ず抑えて考えること、後にどんどん訛っていったことをちゃんと認識をするという時代の流れで全部同列に扱ってしまうと文字がぐちゃぐちゃになってしまうので。

先ずそこをきれいにまとめ、そういうことと同じで甲骨文の形は、何かしらを象ってるんですが、それを見たとき、似た部品があるものは、同列の概念や考えが含まれると推測する一つの手がかりになりますね。

そういうことも考えており、それと一つの漢字に対して一つ一つの意味が増えていく時に、この同じその部品が付き、偏と旁でどんどん後に意味が広がっていた時に新しい部品を付けて区別をしたということ、

それが我々が使ってる部首につながりますが、まあ、そういったことも話をしまして、結構今回は「漢」という字を一つテーマにしながら、漢字の仕組みを簡単にパーッと見れたんではないかと思います。

どうも今回は中々色んな話が出てきて、エキサイティング過ぎたかも知れませんけれども、こういったことを一つ一つ考えていくのは、面白いことで私が色々このような話や材料を沢山んこうお出ししておりましたので、皆さんも、もしこうした字源に興味を持ったとき、ここにある、この色んな引用してきたものは、非常にこういうものまとめてこられた金文とか甲骨文の専門の字書がありますから、今度いつかこれの今回はまあ「漢」という字をバーッと見てみようということでしたが、

いつかこの文字を分析するためにどうしたらいいのかお話しできる会があったらいいと、ちょっと思いついてきておりますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。

それでこのYouTubeの中には、この動画のチャンネルを登録する機能があるということで始めたばかりですけれども、少しずつこれからどんどんどんどん増えていきますので、どうか温かいご声援をお願い致します。

今回は大変お話が過ぎてしまいましたが、楽しくお話しできたかと思います。ありがとうございました。

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