甲骨がどこから来たのか、言語と文字のつながりをとても熱く語りました!漢字の構造を字形、字義、字音から、漢語の系譜を起源からたどります!字幕もぜひご覧くださいませ!暖かいお言葉かけを下さりましたら、SNSでシェアー下さりましたら、今後の制作の励みになります。KF-Ars Sinica、KF-Scholaと併せて、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年4月2日
(前回の動画から続いております!)という感じでですね!もうこの甲骨が甲羅、これがここに出ています。
玳瑁(タイマイ)という亀の甲羅を見てまいりました!
これみんな左と右で逆だったでしょうということで、こちらに今の文字で直しましたけど、
この否定形の文字の「弗」*pɯd, *p[u]t, putが面白かったですけど、これを表すとして、仮借で音を借りてきちゃったと!
ですから、この元の言葉*pɯd, *p[u]t, putは何だとずーっとやってまいりましたけれども!
この否定辞は虚詞と言いますが、実詞に対して、虚は虚ろという意味でして、要するに文法的な意味を持つ言葉、それをずーっと漢語において、何だとやって来たら、
結局、二つの唇音、唇の音で表されていたと!
基本的には、漢語の祖先から、 漢蔵祖語と言いますが、それは(*maですから、)m でしたよね!
でも、*pɯd, *p[u]t, putはp!まあ、今でいうタイ語などに関係する原始泰語(強形 *ɓawᴮ, boːᴮ, 弱形miːᴬ)では b ですけど!
そのbとpは非常に関係がああり、南方から来たたとまでなってまいりましたけれども!
この南方の語族が漢語に混じっている! 何でなんだ!?ということまで、発展してくるわけですよ!
それで思ったんですよね!この玳瑁の甲羅、南の海でしか取れない!内陸の殷墟で実際出てきちゃう!掘ったら出てきた!何でなんだ!?ということを考えますとね!
結局これは南方と交易して入手した! もしくは朝貢して貢がれてきたものを得た!
結局それと同じくして、よく考えたら、漢字には経済とか、財産とか、お金に関係するものに「貝」が多い!
それは寶貝(タカラガイ)と言って、宝物の「寶」にも貝が入ってますけども、財産の「財」も、貴族の「貴(䝿、臾+貝 )」、
今では、これ中国語「貴」guìでは「高い」という意味ですけど、値段が高い!
そういった言葉には、皆「貝」が入っていて、南方とやはり交易して、殷の人達が得たから(殷代末期の金文には、特に王が貝を賜う記事が多く、)甲羅と宝貝は非常に貴重なものだったんですよ!
それで殷といえば、もう甲骨、甲骨文でしょと言うんですけどもね!
もう、この非常に中核的なこの文化の中核をなすもの、占いに使われたこの玳瑁(の甲羅)も南方から来ていた!南方が殷の文化を支えていた!
しかも、この大体、言語において、この否定辞はものすごくこれ中核をなす言葉なんですよね!
それも「弗」も南の方からきたと指摘がされていて、言語学において、比較言語学と言いますね!他の言語と比較して、
外来語かもしれないと、殷の人たち、南の方の人たちの言葉を自分の言葉に入れたということになってきちゃいましてね!
そうすると物だけじゃなくて、言葉も借りてきちゃっていまして、これは交易と文化の交流ですよ!結局それはもうセット!
そういった形で見てみますと、かなり南の方と殷ともうダイナミックにつながっている!
文化は、もうダイナミックじゃないかと! もう人類、人間は繋がり合っている!もうネットワーク!そういうことできているんですよ!本当にまあもう興奮してきちゃってる!
それで結局これは、こういった物が出ているんですよ!これがすごい発掘されちゃった!それで言語学とは、結局今の生き残りたちを沢山調べた!それで比較した!
それで昔はこういう詞だったんじゃないかと、それが遡っていった!それがクロスしました!
それが融合しちゃってきている!それで同じこういう現象を見るとき、もう全然違うルートから行ったら、ジャストミート!もう感激!
これが探求の喜びではないかと、大変盛り上がりました!もう大噴火いたしました!
この言語の方から、甲骨から見れてこれて、もう盛り上がりました!
それでここで実はわれわれは、言語と文字について見ていましたから、少しいってみますね!
この刀で刻みました甲骨文字の特徴について見てゆこうと!じゃあ、次のページに飛んでみますね!
こんな感じで出てまいりましたが、
いや~もう、これも突っ込みどころが沢山あるんですkれども!
基本的に私がずっと最初から言ってきたことは、
文字自体の字源を見てゆこうとしたとき、非常にこれ直線的に刻されている。
そういった形で私は実はこれ大変だったんですけれども!
先ほど見た甲骨の拓本!
先ず、本物の甲骨があり、それを写しとった物、それは白黒が逆転してますかから、文字を見やすくするために、全部を反転させて、全部綺麗にしました!私がもうノイズを取り除いて、きれいに大変でしたが、こういったものを用意して参ったんですけども!
これで見てみますと、本当に文字の一個一個が全部もう一刀でストーンときれいな直線がピーンと刻されていて全部そうなっている!
しかしながら、そのものの形がとてもよく象られていて、非常に面白いんじゃないかと!
先ほどもう大盛り上がりしました!これですよね!これ「亡」という字、この字のこの「亡」!この上古音は*maŋ, *maŋでm型でしたよね!その否定辞でこれ次に「不」が来ている! これはp型でした!*pɯ, pɯʔ, pɯ', *pə!これ(m型とp型の)両方が来ちゃっている!二つこの字!
ちなみに「亡」は刀(の先)を象ったとか、もしくはこれに草冠をつけた「芒」は植物の棘を表現したとか、色々な説があるんですよ。(古い甲骨文や「亡終(無終)」の族徽では明らかに刀の刃の先がハイライトされております。)
こちらはこちらもやはり植物で萼(ガク)、お花の中にある、花弁の中にある、萼(ガク)を象ったではと、フニャという感じだから、
これは音を借りてきて、先ほど仮借が出てきましたけれども!
音も先ほどのm型と p型が一緒にきていまして、
本当に面白いですよね!そういった形で結構この中で文字を見ますと、そこで「亡」はありますけれども、
また、これで「弗」もありますね!これですごい!これはちょっと飛んでますよね!それでこういう風に紐で縛ったような形をしていますが、
そういった形で文字の形が生き生きとして、ちょっと気づいた所、横にこれ釈文がありますが、ちょこちょこと見たいと思うんですよね。
「霝」は天からこれ雨が降ってますよ!天から雨が降っている!天冠になる部分ですね!全然音があって、それで下にこうありますけど、
実は上古漢語では「霝」*reːŋ, *ーというんですよね。この言葉は雨が降るという意味ですが、
この「霝雨(れいう)」( 《詩経・豳風・東山》「霝雨其濛」) など、「雨」の下に「口」「口」の形「霝」になり、今は律令の「令」という字、漢数字で使う「零(*reːŋ, reːŋs, *[r]ˤiŋ)」ですよね。
「零」もあり、それでこれはずっと遡っていくといくと、結局マティソフ(James A. Matisoff)教授という研究者は、漢蔵祖語の*m/s-raŋから来ていると!それはもう南の克欽族(カチン族)のジンポー語mă¹ʒaŋ³³、ボド=ガロ語rang も、雨が降っている意味とされたり、
スタロスティン(Сергей Старостин)という研究者は別にやはり漢蔵祖語の*rēŋから、チベット語སྤྲིན, sprinは天気が曇ってるとか、ビルマ語のရည်, ranyは水滴から来ているとか、
色々と推定していまして、今でもこう言うんじゃないか、ああ言うんじゃないかとありまして、
この部分が結局、天から雨が降ってきて、ちなみに面白い所へ行きますよ!
「㱿」を充てられていますが、この部分だけ見ると、これ「南」という字ですよ!
これ、これも、そうです!同じ字です!これとこれ!
これは叩いている!手で撥を持ってる!手は「又」と言いましたね!
「殳」は撥、この部分「殳」が撥で楽器だと!これは!この部品は結局 「聲」という字で石磬という楽器がありますが、「聲」と同じこの部品「殸」の下に「耳」の部分を「石」に取り換えたものです!結局「聲」もそうですよね!!
こんな撥「殳」の部分がついて、この右側のこの部品ですよね!「殳」という、これがそうですけど、叩いているということで、
これは「南」という字は楽器から来ていると!
それで「南」*nuːm, *nˤ[ə]mという音だったんですね! 実は「北」という字があり、「北」*pɯːɡ, *pˤəkですが、背中を意味して、人の背中、
実際、今ここにはないですが、人が向かい合って座ってる様な形で、それが背中の部品入ってますね!
「背」*pɯːɡs, bɯːɡs, *m-pˤək-s, pˤək-sに肉月「月」は身体の一部だからですが、それは漢蔵語 *baから来ていて、「南」は体の前の部分で漢藏祖語 *s-namからきていて、「南」の語源は肋骨、「北」は逆に背中の方で人間の前と後に来ているという話があったりとか、結構面白い!
ちなみにまた「東」と「西」は、東西は、「東」は袋の形していて、両方が縛って閉じていて、「西」はやはり上だけ閉じていて、
やはり、北と南、西と東は、それぞれ対応関係あり、漢字(や語彙)ができ、そういった面白いとか、
字源的にもそうですが、語源的に「西」*sɯːl, *s-nˤərでチェパン語とまた少数民族の言葉で日没を意味するनेलःसा, nelʔ‑に関係があるとか(またチベット語で日没を ནེར་བ, ner baと言います)、
これで「東」*toːŋ, *tˤoŋはやはり同じ言葉で少数民族のチェパン語ではथोङ्सा, thoŋ‑で日照、太陽が上がることで、やはり西と東は太陽が上がる下がる(ラテン語の)東oriensと西occidensと一緒で、
東と西はそうした太陽の上がり下がりという説がありますが、関係する言葉として、太陽が上がる「暾」*tʰuːn, *[tʰˤur]は「日」に敦煌の「敦」を書き、同じような言葉の中、漢語の中にも、同じような発音が似て、意味も似ていると推測でき、語源を考えるのも面白いですが、
まあ、あまりいっちゃうと字形を今やってますから、まあそういった形でこういった字形を見たときには、音や意味も考えながら、分析をしていくことは、常に一つの大事なことですね!
あまり字形に凝り過ぎると、今度は分からなくなっちゃいますから、
これを見るとこれ何だと、「受」*tjɯw, *tuの真ん中「凡」が2個付いて、この手も一緒ですね!これは手!
ものを手で受け渡して、「受」ということで、これもなかなか面白い!
この部品「凡」を送ってる!今この上のところの「爪」の部分と下の「又」ですけど、両方とも手だったと分かるでしたり、
この「年(秂)」もなかなか面白いですよ!これ見ると「人」が付いて、これ人ですよね!これはっきり!こちらは上は「禾」ですよね。
だから、「年(秂)」は「禾」と「人」がくっ付け合わされていると!
じゃあ、これが昔は収穫を表すから、人が「禾」を要するに収穫物を背負ってるから云々と言われてきましたが違うと!
それはどうしたかといったら、上古漢語では「年(秂)」*niːŋ, *C.nˤi[ŋ]と発音したと再構できる!
それどうしてかといったら、チベット語で年は ནིང, ning、ビルマ語でもနှစ်, hnacですけど、nが入り、更に構築していけば、漢藏祖語*s-ni(ː)ŋ ⪤ *s-nikで「年(秂)」は、もうずっと他の漢藏語族と一緒でして、
この「人」は因みに*njin, *ni[ŋ]ですね!だから、結局「人」の音を借りてきたと言えて、
だから、これはやはり「人」がこうキャイーンという感じで、中々ここの「人」がユーモラスですけれども、
そういった形で上がでこれ穀物「禾」でここが葉っぱが垂れている形で書いてありますけどね!
それでちなみに「仁」も徳がある意味の「仁」*njin, *niŋ、人偏に「二」*njis, *ni[j]-sも「人」*njin, *ni[ŋ]と同じに構築されていますけれども、
それは「心」と関係あると語源的には!というのは、チベット語སྙིང , snyingが心という意味ですよ。 それでタングート語、西夏語ではnieŋが心です!漢藏祖語*s/k-niŋだから結局、この人は心を持ってるから来ている語源です(チベット語でも人は སེམས་ཅན, sems canで心から来ます)!
字源とは違って、音が近いから、「年」と「人」という一年、二年の「年」と一人、二人の「人」は、全然違う語源でやはり音を借りて、
ここに意味として、やはりこの部品「禾」が付いてるのは、収穫は一つ考えられると言えるんですよね!
それでここに一本棒が入ると「人」*njin, *ni[ŋ]と音が似てるから、「千」sn̥ʰiːn, *s.n̥ˤi[ŋ]にもなったり、
「一」を加え、漢字は意味を更に限定して、「千」なのか、「人」なのか、言えてるんですよね!
だから、すごいこれも生き生きとして、本当にこれ線だけで書いているのにびっくりするくらい人らしく見えたり、
「其」*ɡɯ, *ɡəも、南亜語族 *kɨから借りてきたという説があり、
「其」の字形はカゴ「箕」を象った「𠀠」ですよ!竹で編んだ籠なのに「其」という指示代名詞に音が似ていて使われ、語源と字源が違うんですが、「箕」の音(*kɯ, *k(r)ə)を借り(「筥」*k(r)aʔ, *(kraʔ)にも関係して、漢蔵祖語*k(r)a(k/ŋ)に行き、ボド=ガロ語 *k(o)k、ナガ語 C̬-kʰukなどに関係すると考えられます)、
「其」がここにもありますが、ちなみに更に面白いことにやはり「期」*ɡɯ, *ɡəはある「期間」とか(時間を)言いますよね!
ここにも今度ここに飛び、この字、これ「今」という字ですよ! それとこっちの「今」、これもそうですけれども!
「今」*krɯm, *[k]r[ə]mと再構され、口に何かものを含んだ、「含」*ɡɯːm, *Cə-m-kˤ[ə]mは、チベット語 འགམ་པ, 'gam pa、タニ祖語*gam ~ gjam、漢蔵祖語*gam(もしくはジンポー語mə ʔūm 、チン祖語*hmoom、漢蔵祖語*m-ʔum ⪤ mum)で「含」と非常に音が似ていたから借りてきたと!(「今」は裘錫圭は「曰」ɢʷad, [ɢ]ʷatと同じく口から舌が出て、「曰」を逆にした形と考えました。「含」*ɡɯːm, *Cə-m-kˤ[ə]mは、「貪」*kʰl'uːm, *r̥ˤ[ə]m、「吟」*ŋɡrɯm, ŋɡrɯms, *m-qʰ(r)[ə]mと語源が関係します。また、蓋「亼」*kaːbs, *[k]ˤap-sで「合」*ɡuːb, *m-kˤop、「會」*ɡoːbs, *m-kˤop-s、「食」*ɦljɯɡ, *mə-lək、「倉」*sʰaːŋ, *.r̥]ˤaŋ, tsʰˤaŋと字形が関係する説もあります。酒樽「酉」に「口」を付けた形「㱃(飲)」*qrɯmʔ, *q(r)[u]mʔ < 漢蔵祖語*ʔam(カレン祖語*Ɂamᴮ)や竹の管「冊」に息を吹き入れる形「龠」*lowɢ, *lewkから、上下逆転した「口」の可能性が高いです。)
しかしながら、この「今」*krɯm, *[k]r[ə]mの言葉そのものは、この「其」*ɡɯ, *ɡəという言葉と関係があるとも言われていて、
それは「期」が時を意味して、時は今でしょ!から、 語源的には全然違うものを象っていても、(音が似て)同じ(部品)であるとか、
言語学上と文字学上の見方ではズレがあって面白いですけどね!それだけ同じ言葉でも意味が分化して、その時に違う文字が当てられてたとか、
「遘」も面白いんですが、「あう」という字なんですよね。「出くわす」、「会う」で「こう」と読むんですね!
「冓」はお魚が二匹キスをしちゃっている、上側のお魚さんと下側のお魚さんがキスしちゃっていると(笑)
だから「出会う」という言葉を表して、魚が接吻していたり面白いんですけれども!というのはジョークですけれども。
結局「冓」*koːs, *kˤ(r)o-sという音で上古音が再構築され、それどうしたかといったら、ビルマ語 ကြိမ်, krimとか、最後のミャンマーのカチン族のジンポー語khrum⁵⁵だから近いんですよね!それが漢蔵祖語 *k/g-r(u/i)mから来ているんだ!何かそれは皆「会う」という意味ですよ!
全て!だから、そうした意味的な意味と言葉の関係ではそうですけど、
結局これは足偏と之繞に今なってますね!これ足でこれが付いてますから、足で歩いていくことから、「会う」という意味でして、
意符「辶」は意味を追加して、声符「冓」は実際の音、勿論その魚が会ってるみたいな形でそういった構造で漢字がなっている!
何だか魚みたいに見えますね!本当に線になりましたが、小さいですが、更に金文だと魚ぽいですよ!
本当に表しているのもあったりするんですけど、
更にこれは「學」と読まれましたが、
この「學」*ɡruːɡ, *m-kˤrukと再構されますが、「覺」 もこの部品を持ち、旧字体では新字体でも、上が同じで点点点ですが、「覺」*kruːɡ, *kˤrukは、gかkだけで非常に似ている!
「覺」は結局この言葉自体は「パーンと覚醒する」、また「起き上がる」という意味があって、
それがチベット語དཀྲོག, dkrogで、西夏語kioで、それらはチベット語の方は「乱す」とか、これで西夏語では「営む」という意味でしたが、
更に遡ると漢藏祖語*krukで上古漢語「覺」*kruːɡ, *kˤrukと似て、
だから、そういった意味でやはり語源的には、何かを「パーンと認識する」、「覚える」とか、「パッと認識する」から「学ぶ」という意味が来ているなど、色々と見ていけるんですよね!
今度はでは簡単に少しこの字の表し方というか、その線でどういう風に表現しているか見ていきたいんですよ!
やはり小さい、先ほど言ったこの同じ字、結構、私これを選んできた時に一つの特徴がありまして、
甲骨は特にもうバラバラにもう砕けちゃって(見つかりますが)、もう一つの文章で綺麗に残されている例は少ないんですよ!
ですが、全部きちんと文章が完結する形で一本のこういった、もう甲骨文で選びに選び尽くして圧縮して、 皆さんに今お見せしていますが、
最後きれいに私がこのゴミを取り除いていますが、それで見ると一つ一つの文字について、色々と申し上げてきましたけれども、
これは今の漢語と同じように読めば読めますから、全てこうですね!
《甲骨文合集》7137[賓組]「壬戌卜,㱿鼎(貞):今十月其㞢來㛸(艱)」は十月に災難が起るか、「㱿」さんという貞人が占い、「壬戌」は干支と書いてあると!
きちんと、今の漢語と同じ構造で書かれることは、一つ面白いですが、
それでもう一つ私が選んできた時に特徴があって、
この同じような「今」という字が何か所にもありまして、同じ「今」が違う人が刻した時にどのぐらいの差が出てくるのか!
つまり、今この量しかないですが、 ものすごい数の甲骨を見ると、ものすごい数の同じ文字のバラエティ、書き癖や違いが分かってくると!
それを沢山見ていくと、非常に文字の象り方が面白くて、もうそれをやっていくとずっと長くなりますが、
もし、甲骨文にご興味をお持ちでしたら、沢山の拓本を見ていくと本当に面白くて、
まあ、これはもう本当に「十月」が縦一本にが重要ですが、縦にこれで「月」は本当に月の形ですよね!これね!
本当にこの曲線でよく見えて、入りが勿論、骨に刻むから、刀が当たり、当たった瞬間は細く入っていますよね。
それで少し中が膨らんで、また細く抜けている線ですよ!
ここもそうで折角だから、ちょっと拡大してみますか!
こんな感じでこれまで拡大しても、綺麗に見えるんですよね!
これが刀が入った瞬間は細いですが、それで中が太い、それで少し細い!
ここもそうですね!上手くつないでかなり熟練してますよね!
つまり、この線がピンときたら、これまた初めてから、勿論抜けるところは細くなる!
「月」のカーブがこの直線で表されて、 三日月ですから、これ!
すごいですよね!それで真ん中はパーンとなり、本当にこういったカゴの曲線の感じも出てます!もう、これ本当に二本がきれいに!
だから、かなり熟達した人が骨に刀で刻したと分かってくると思うんですよね!
本当に細かいところを見ると、甲骨文は直線でものを生き生きと表している!
ちょっと戻ってみますね!
そういった形で見れて来れたりとか、あとこういったものを見たときには、
この文字と文字の関係性ですよね!
この四字と、まあここの辺りまで同じ傾きできているんですよね。
何故なら、意味的にも《甲骨文合集》9710[賓組]「癸卯卜,㱿鼎(貞):我不其受年」の「癸卯」は干支ですよね! 「癸卯に卜う」といつ占なったのか。貞人の「㱿さん」、「貞」は鼎から来ていると申し上げましたが、占う人の名前がちゃんと書いてある!
そこでまとまりになっているんですね!傾きが違うんですよね!
それでここからが占いの内容ですよね!「私は」、「我」*ŋaːlʔ, *ŋˤajʔは「錡」*ɡral, ɡralʔ, ŋɡralʔ, *C.ɢ(r)aj, m.ɢ(r)ajʔの形から借りて、それで「不」は花弁が下がった形でタラーンとなっています!
これが「不」、「其」で籠!それで「受」は、先ほど申し上げたものを受け渡している!
それで「年」ですから、《詩経・小雅・甫田》「自古有年」 でも、「年」あるかというとき、「年」は、実はもう一つ面白いことがあり、
禾偏に「念」という「稔」があり、稔さんという名前でよく使われる「稔」*njɯːm, *nimʔという発音だったんですよね!(「稔」は南亜語系 *cn₁am ~ cn₁aamから借用され、「年(秂)」の音を借りました。声符「念」*nɯːms, *nˤim-sは漢蔵語*s-njamより、チベット語 ཉམས, nyamsとも関わり、南島語族*nemnemから借用した可能性があります。)
それでそれから仮借され、通仮と言います!お互いに漢字の音が似ているから、もしくは(語源を等しくして)意味的にも似ているから、
この字は「年」というより、《詩経・小雅・甫田》でも理解される「年(みのり)あるか」と読まれ、「年(秂)」が使われ、「年(とし)があるか」ではなく、「年」*niːŋ, *C.nˤi[ŋ]を受けるかではなく、これ「稔」*njɯːm, *nimʔがあるかというか。」
要するに今年は豊作ですかということです!平たく言ってしまうと!
それを占っている文章だって分かるんですね!
だから、その中で非常に一つ一つの本当にこれ鋸に見える!先ほど申し上げた「月」のところの線の膨らみ方と、この微妙の曲線れですごい「其(𠀠)」のバスケット感がよく出ていると言えるじゃないかと、
「受」*tjɯw, *tuは物を受け渡していて、この部分が「凡」*bom, *[b]romでお皿、「盤」*baːn, *[b]ˤanの初文とされ、お皿とか、物、器物を物を受け渡していて、本当に生き生きとして(甲骨文は会意字でしたが、後に「凡」は声符「舟」*tjɯw, *tuの会意形声字に変化しました。ちなみに「舟」の語源は南亜語族 *ɗuuk ~ *ɗukです)。
これも本当に甲骨文は線でものすごく上手く象っていて、
この「卜」は結局、先ほど見た甲骨に灼という熱したコテを当てるとひび割れがして、そのひび割れの形から、この「卜」は来ていますが、
これは「雨」ですから、本当に点から雨がピュンピュンと降ってます!ここのカーブがなかなか見事ですよ!こがすごくよく表されている!雨が降っている様子が!
「鳳」は甲骨文では、やはり風は(象形が)なかなか難しいから、風を意味する神様として、鳳凰が象られているんですよ!
鳳凰とは鵬、大きな鳥ですね!鳥の形の部分に冠が付いて、とても大事にされた(風を司るとされた神鳥)から、「風」になりましたが、
まあ、鳳凰の「鳳」*bums, *[bˤom-s]と再構築でき、「風」*plum, *prəmから、まあ意味的な転用と思われますけれども、この言葉は色々な語源を今遡り、まあ少数民族で漢藏語族のクキ-チン-ナガ語mu² puŋ²、カチン族のジンポー語n³¹ puŋ³³、漢藏祖語*buŋと(「鳳」や「風」が)関係しますが、それは語源の問題ですよ!
でも、とにかく文字自体は、風の神様だと、殷の人たちが思った鳳凰の形で象られ、きちんと羽がありまして見れてこれて、
これも女性が手を組んで座ってる形が、とても足のこの曲がり方も非常に表していると、
結局「大」は人が立つ形ですよね!これは人、足、手で、非常に線的で、線の流れで人の足が立ち、もう手でボーンと立つ感じがします! もう本当に五本の線でしかないですが、人の形が違うように見えて、
面白いことに、これも雨ですが、結構雨を占ったものが多いですよ!これもそう!それで上に点があるものもありますね!一本棒がこうなり、ない少し異体的な場合がありますから、当時の人は文字の何を象るかを知っていたから、雨粒の落ち方が違いまして、これピンピンピンてきてるけど、これ3個がまとまり、これちょっと面白い!
結構こういったこれは雨でしたので、ここもうこれが雨粒が多い!
結構当時の人は同じものを象っていても、その象り方には違いがあり、少し歪んでたりとか、傾いてたりとか、点や線のアンバランスな関係とかがあったりして、
これも甲骨文の一つ面白さ!要するに物はそれが形として、字としてきちんと規格化される前は非常に自然にものが動いてる感じがよく出てたと、
甲骨文であればあるほど、それで後の時代になればなるほど、どんどん文字が固定化してゆき、非常にもう固まってきて、
もう生き生きとした形が段々と失われていくんですね!どちらかと言えば、図象から、符号みたいになります!
だから、甲骨文の面白さは、やはり、この非対称性、後の時代では対称になりますが、どんどん後の時代に小篆までいくと、もう完全にもう左右、左右でもう真ん中で終わり、対称になりますが、
でも、この甲骨文のこの雨の降る感じとか、なかなか見事だと思い、これ見てたらもうどんどん、もう時間が経っていきますから、
そういった形でもう細い動きにより、「其」もそうでしたが、もう本当に線がピッピッピッと簡潔に本当に直線で上手く表していたし、
線的だけど文字が生きている!甲骨文は非常に生きている!
もう、この「貞」もみんな違いますが、少しずつ膨らみ方とか、本当にこれも鼎にそっくりで足があり、取っ手が付いていて面白かった!
この「鼎」「貞」「其」も沢山ありますが、沢山の文字は、これから甲骨文で見て楽しんでいただいたり、
そして、もう一つ語源、字源、文字の形と、言葉自体の音は、また全然違う問題で、それを上手く分けてお話できてきたと思います。
この問題はこれからも、言語と文字の問題をやってまいりたいと思います!
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今回も甲骨文、ものすごく熱く語りすぎてしまいました!爆発しました甲骨文!ありがとうございました!