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モーツァルト 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 「不協和音」 Mozart Streichquartett C-Dur, KV 465/1

モーツァルトの弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 「不協和音」KV 465/1(1785年1月14日)についてお話ししました。

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2021年2月24日

皆さま、こんにちは!

今日はこれモーツァルトの弦楽四重奏曲「不協和音」をやってみたいと思うんですけれどもね(笑)

この作品はすごい本当に特徴がありましてね。友人からこれをやってよと言われてですね。じゃあやるか!ということで資料がコンピューターの中に入っておりますから、ぱっと頭の中で作って、どの演奏家でやってみようかなと、ポッと思い浮かべて、それでやってみようとやり始めたんですけども。

まあ元々わたくしの中では、カルテット狂(笑)、もうカルテットに凝りすぎましてね。ものすごい演奏家によってこのカルテットというのは全然違うんですよね。雰囲気とか、そういった考え方、解釈の仕方も違うし、もう本当にシンプルなんですよね。

この四本で書いてあるということで、だけれども、逆にこの四本の旋律で書いてありますから、この一つ一つのパートに対する負担がものすごく大きい!オーケストラでしたら、まあ一つ一つのパートに一パートに多くの人がいるから、ある程度最大公約数みたいな感じでまとまってくるんですよ。響きが、そんなに一人一人の個性というよりうも全体のまとまりとしてね。

しかしながらこの弦楽四重奏というのは、本当に一人が一パートずつ弾くわけですから、もう一番ミニマムでやってるから、ちょっと間違えたら、ちょっとずれたら、もう直ぐ分かっちゃうし、難しいということなんですよ。

だからその立派な掛け合いが、個人間のやりとりというか、もうバイオリン二人いて、ヴィオラとチェロがいて、もうその間でパッパッパッとやりとりするわけですけど、

あるところでは目をピッと見合わせて、相手と合わせたりして、ここのところ行くからなということで一番この弦楽四重奏が演奏が難しいし、個性も出てくるし、それとあとかけ合いですよね。この音楽どうしのですね。

一番その玄人好みがすると当時から言われたんですけどね。やっぱり弦楽四重奏、もうすごい音楽の通というか、connaisseurが、好んでたというとで、当時は本当に当時ウィーンとかではもう相当アマチュアの音楽通の人がいて、もう相当趣味は高いという、本当にプロ顔負けというか、もうそういう人たちいっぱいいたから、もう本当に音楽家も一生懸命ものすごい真面目に書かなきゃいけなかったということで、この弦楽四重奏

非常にこの室内楽中でも一番面白いんですけどね。ちょっと今日はこれディソナンツ(不協和音)を見てまいりたいと思うんですよね。

それでいつものお決まりのケッヘル・カタログいきますね!

あ!ちなみにこちらはね大英図書館にあります。本物のモーツァルトの自筆譜ですけれども、なかなかこれいっぱい書き直してあったり、詰めて書きすぎていたりしてね。もう結構見るのが大変なんですけれども、でもこの楽譜とそのきちんと綺麗に版を(作り、)出版された形、版の上できちんと書かれたものを合わせて考えるとなかなか面白いということでね。ちょっといつものオリジナリティを大事にするということで出してまいりました。

それでですねこの楽譜が出版された時の一番最初の初版なんですけどね。この書いてありますね。1785年の9月、primo、1日ということでね。最初の日。ウィーンでいうことですけどね。

これはモーツァルトがハイドンに、友達のハイドンに献呈したという、「ハイドンセット」と言われているんですよね。

こう見るとモーツァルトが面白いのが一番有名な人(più il tuo migliore Amico)という、ハイドンのことですけれどもね。ハイドンはやっぱり当時は高名な音楽家(un Uomo molto celebre in allora)だったという、ハイドンにモーツァルトは六人の子供(i sei miei figlj)を差し上げると預けると、モーツァルトは自分の作品を子供と呼んでるんですけどね

こういったすごい親しみがあるような本当に書いてありますね。これが書いてあって、なかなかこれは貴重なんですけどね・ちょっと見てみましたけどね。これが初版のハイドンに献呈した楽譜ですいうことで。

そしてこちらはモーツァルトが本人が書いたこの自筆で書いた、この作品なんですけれども、ここにちゃんと書いてありますね。

日付1月の14日ということで一つのカルテットと書いてあるんですけどね。これで楽器編成、これでちゃんとここに見えますということで作曲された日付まで分かる。

ちょっとで見てみますとね。いつものケッヘルカタログですけど、こういった形で1784年1月14日、ウィーンでと、この弦楽四重奏はまぁだいたい普通は四楽章制なんですよね。初期の頃は大体三楽章制でAllegro、Andante、もしくはAdagioとか、それでAllegroという、早い、ゆったり、早いという、緩徐楽章を間に挟む形式だったんですけど、まあ後で少し後になってくると

マンハイム楽派の影響でMenuettoがつけられて、MenuettoとTrioですけどね

それがつけられて、四楽章制でまあいつものお決まりの通りなんですけどね。それでかつモーツァルトは六曲書いて、当時六曲をまとめて出版することは多かったですね。そういったきちっとフィックスされた形で作られているいるんですけれども。

それで今回は一楽章このAdagioとAllegro、最初の序奏があって、こうが個性的なんですけど、だから「不協和音」とか言われるんですけど、かもしくはここね不協和音(Dissonanzen)とこれQuerstände、これは対斜という音楽で半音を食い違っちゃうというね

これも結構不協和音なんですけどね。そういうよく言われてるで通称ということで見てまいりましょうか!

今回この作品を演奏でどの人でね聴こうかなと思って、有名なところでは、カペーという弦楽四重奏団(Quatuor Capet)がフランスにいまして、まあ彼らは非常にこういったモーツァルトとか、ベートーベンの弦楽四重奏曲とか、あとはシューベルトやシューマンとかそういったロマンあたりとか、もうラヴェルとドビュッシーとか、そういった現代のところまで結構フランスものですけど演奏していまして、すごい良い演奏なんですけど、ちょっとやっぱりカペーのヴァイオリンがの美しすぎてね。それで他のパートとちょっと掛け合いという意味では、まあそれはそれで私も結構好きで美しい演奏なんですけどね。

一番このパレナン(Quatuor Parrenin)と言うフランスのやっぱり弦楽四重奏団がいまして、この演奏もなかなか味ともうパートのバランスが取れていたということで、これはもうウエストミスターというところとベガというねフランスの(レコードレーベルが)提携して、両方これフランス盤とアメリカ盤を出してきて、中々両方ともジャケットのデザインセンスがあるんじゃないかという出しておりました。

それでこういった形で実際に楽譜を見ていくんですけどもね。いつものお決まりの新モーツァルト全集、これで見るとこれはまあ基本的にハ長調ということなんですけれども、ここを見ると強烈なんです!この音の入り方がね!

それでこういう先ほど申し上げたような「不協和音」とか「対斜」という音が、何故そう言われるかというとこの序奏の部分が、一ページに収まってくれてるんですけどね。

このCに対してねこれはラの♭ですね。ここに見えますよね。それで更にここがミの♭、それで更にここラですよね。だから先ずここCとこれはドですよね。Asと言いますね。A♭ここの間で増四度という、それでもしくはtritonusと言いますけどね。Tritone、三全音というんですけどね。

これは結構強烈な響き、めちゃくちゃ、一番和声上でこれはきつなーっていう響きでできてるし。

それで更にびっくりしちゃうのが、この半音の食い違いですよね。このこことここ、これキャンセルされていますからね。

ラがここはラの♭とラの♮でまた聴いて、ここが鳴ったまま、ここにきて、瞬間的にねこれを離して、パンとくるんですよね。これでも半音食い違った音がでてきていたりですね。あとはねちょっとこっちを見てみますよ!

ここはすごいびっくりの所ですが、ここのところでこの b♭ですね。それでここがハ音記号ですからG♭になりますから、これはシの♭、これはソの♭ということでここも響き三全音がバンと鳴っているんですよね。まあこれ載せてねここが1個下がるんですけどね。

ここがね。それをやっぱりやっていますからね。それでまたここでこことここでしょ。この音ということですごいね響きが、もうすごいカオスみたいにぐちゃぐちゃになっている。ここのところでずれてきている。ずれてきているということは、これ少しエコー効果で音がジワーとブワーと来るということ。そういうところなんですよね。それを感じさせる。

それでここも来る。二回来る。それでまたここで先ほどよりは薄められてますけどもね。

ビーンと来てこれがまたきてる。ちょっとねこれは半音進行みたいでウニューンという音がきてるし、

それでここにもよく出てきて、散りばめられてきていて、それで少しずつ最初の所の二回が強烈で少しずつグラデーション時に弱くなっていって、それで最後ちょっと縦にそろうような形になってきてね。

それでこれは反行型と言いますよね。反対になっている。だからこの曲自体はある程度下の一声がこんどチェロが安定的に支えた上で三声が自由に上で動いているというある程度ポリフォニックなんですけれどもね。

それで揃う最後がある程度、これも結構面白くて不気味な感じなんですけどね。そういう少し一回下がって、次のところから本当に綺麗な長調、ハ長調に行くんですよ。これだからちょっとね下がって、ウーンと来て、ターンと入るんですけれどもね。ドの音にシと潜ってという感じです。

まあカデンツと言いますけど、終止形のところで、もう解決しないまま、ここでは次の所へ行くという、もちろんここでスパーンときれいに次のところで解決するということなんですけれども。

そういった感じで書いてあってね。じゃあ何でね、まあ分析するとまあ今あのいったようなことなんですけれども、モーツァルトはこういうことをやっちゃったかというとですね。まぁ二つの要因があって、

音楽上で見るともう皆さんこれ気になって仕方がないと思うんですけれどもね。こっちちょっと一つ戻ってみますよ。

これいきなり出してしまいましたけれども、フランスのルベルという作曲家がちょうどモーツァルトはこのカルテットを書く、大体50年くらい、前半世紀ぐらいにパリでやった踊り、ダンスが続いていくような(バレエ組曲)、そういったこういった《元素》と書いてあるんですけれども、こういう作品を作ったんですよ。

そういう時にここにも色々説明を書いてくれてるんですよね。最初の混沌としたしたところから、グーンと最初は本当にグチャグチャの場所から、秩序が生まれていって、四元素といって、まあこれはアリストテレスの学説でして、その全ての物は四元素から出来てるみたいなね。そういったことで言ってみれば、世界の秩序みたいなものですよね。それがどんどん生まれてくる形、カオスからの宇宙創生みたいな。

コスモロジーみたいはそういうものを音楽で表現しちゃえみたいな、そういう作品だったんですよね。

その中でそのディソナンス(不協和音)をやっぱり使ってて、こ子に書いてあるんですけれども、それですごいもうその最初の混沌としたところを表すために強烈な和音を使ってちょっといってみますよ!こちらね!

鳴らしちゃってると!まあこれは元々これフラットが一つついてますからね。これで短調でしょ!

だからこれはd minorかな、しかもこれちょっとずれてるト音記号がずれちゃっておりますけれどもね。だからまあ普段の譜表とはちょっとずれているんですけど。

基本的にその音の調の中でですけど、ものすごく音がガーンと響くのでちょっと冒頭だけですけど聞いてみたいと思うんですね。(Jordi Savall · Le Concert des Nations)!

すごいでしょう!やっぱりこれ!(笑)

ギーと鳴っている!ボーと入ってきて、ウーンと来て鳴って!

こんな感じなんですけど、やっぱり結構もうすごく強烈な音が鳴ってるんですよね。

それでそのところで見てみますと、ここからどんどん一つずつ、上がっていっていますよね。このドの#から、これも強烈で減音程とか増音程とかをしさするわけですよね。これは減音程になるのかな。ここに対してシの♭に対して、それで鼻歌♪

だからねぇ、しかも最初のところがすごい強烈ということで本当にこういう音!それですごいモーツァルトはそれも知ってたかどうかは知らないけれども、それはもう当時この面白いことにこの作品を楽曲を結局ラモーもまた焼き直して使ってたりして、Zaïs(RCT 60, 1748年)という作品でそれは、もうちょっとこれよりかはもっと弱められた形はありますけれども、やっぱりカオスから秩序みたいな形を表して書いてあるんですよね。

こういった形で表現していると、それでモーツァルトのこれを聞いていくと、これはウォン、ウォン、ウォン、ウォンとチェロが鳴っているんですよね。このずーっとこの上がそのひっちゃかめっちゃかな音程を奏でていると、

これはねなんか心臓もとみたいな音に感じるし、そこからなんか胎内から生まれてくる誕生を示してるんじゃないか(と感じられ、)それで次の所が明るくなって、パンと明るさになるというような、こういう効果があるんじゃないかと考えていて、

しかも先ほどこのドーンと鳴っている、このルべルの鳴り方なども、ベートーヴェンの交響曲で一番有名な第九の中の最後の一番有名な楽章ですけどね。あの合唱があると、そういった混沌からの秩序みたいな、そういったものをベートーヴェンのニ短調から、それでしかも減音程を使ってくるような、こういう効果は同じような効果が使ってるわけなんですね。

面白いことに関係はあって、モーツァルトの作品の中では非常に独特だから、みんなこれちょっと不思議だな、何でモーツァルトはこんな感じで書いちゃったのかというんですけど、意外と音楽の伝統から言うと、あるということもお話ししておくことも、面白いじゃないかなと前置きいたしました。

それでこれから実際にこれを聴いてゆこうと思うんですけどね。ちょっとこれは先ずずれていく感じ、ここはやっぱり私としては、不協和音というよりかは、もちろん不協和音なんですけど、そのズレ、この本当にポリフォニックな中でのまあ言い方が良いかどうか分からないけれども、複調みたいな、

違う調が一緒に出てきちゃうみたいな、要するにパート毎に調が違うような感じで、それを混ぜこぜにしちゃうと、まあだからカオスなんですけど、ということをちょっと考えていけたら面白いじゃないかと、しかもチェロもハから、これはドから下降してるんですよね。少しね。それでここに下がってって、下行してるんですよね本当に半音進行でド、シ、シの♭、ラ、ラの♭、ソ、ファ、ミの♭とドルルルルと下がるんですけどね。

これも半音的にという感じで下降とだからあんまりで何調だというよりかは、こう言うね下降と上は複雑性ということでちょっと味わいながら見ていけて、行くんじゃないかと!

じゃあ聞いてみましょうね。実際ね。いきますよ(Quatuor Parrenin)!

これ心臓みたい、(チェロが奏でる低音が)ウーンと来ました!

(第1小節はハ短調できて、第2小節でト短調を思わせながら、第3小節でヴァイオリンはト長調らしくなり直ぐにト短調になります。)

ちょっとゆるやかに遠くから近づいてくるような感じ、音が大きくなって、

こことチェロとヴァイオリンが溶け合って、(ヴァイオリンの高い方に抜けてゆくため、)

もう遠くから近くに来る感じ、遠近感がありますね!

ううん、ここも!(第6小節からへ短調とヘ長調を行き来して、第10小節で変ロ長調になります。)

ううん、半音下がりながら乗ってきました。

係留していて、もちろんずれてるからですけどね。

これはもうどっちかといったら、リズムがあるというより、拍というよりかは、一応小節線はありますけど、フリーリズムですよね。(第12小節はハ短調)

おお下がって、ここが引き継いで、ヴィオラと第二ヴァイオリンが上がる。反行形、ここもチェロで反行形、それでヴィオラ(が出て、第14小節からト短調とト長調が交代します。)

ううん、ここね。導音みたい(に呼び掛けて、また答え合います)。

これ!ううん、ここ(チェロが低い所から)来ますね。(第20小節からニ短調)

三回来ますよね。不思議なことにね。

(第一ヴァイオリンが)ちょっと上がったんですよね。三度

それでここでシ、 未解決のまま、ヴィーンと引き延ばして(ハ長調の属七)、

ここは(ハ長調の)トニックでしょ!これは二度いいでしょ!ここは五度、II→Vできていますね。おお!

ここもう一回一オクターブ下できました。それでやっぱりII→V!

それでV!ドミナント上で(滑らかな旋律が)きた!

ここは(下の動きにヴァイオリンが)応じて、下がったら、おお、いいですね!ここの(リズム感)ね!

それでトニック、サブドミナント、ドミナント(I→IV→V)が出てきていた!それでずれて(チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンと)きている!

ううん!(第一ヴァイオリンと下の部分の)対話!

ここのところはチェロを抜いた三重奏みたい(で第一ヴァイオリンに対して、第二ヴァイオリンとヴィオラのパートが応答します)!

(説明していたら)もうここまで来ちゃった!

これは(各パートの)対話ね!

おお、チェロ!ドゥルルルルーンといいですね!載せてきましたね!(チェロの刻むリズムの間隔が早まり盛り上げていまして、)

これは(旋律が細切れになり応じ合う)ホケトゥスですね。(そこからまた旋律の断片になり、)一個ずつ上がった、下がった、上がった!

おお(ヴァイオリンの旋律が)流れてきた!

ここは三連符(のリズムに乗せてくる気持ちのいい部分です。)おお、ううん(ここは下への意識の向かい方がいいですね)!

ここは半音で下がってきて、ドゥーンと低音が増強されていた!ここはヴィオラとチェロ、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、第一ヴァイオリン、

今度はヴィオラとの対話、第一ヴァイオリンとヴィオラの対話!

第一ヴァイオリンが(旋律を)流れてきて、これは(チェロが下から)アタックしていますね!ダンダンダン!

うん、モーツァルトらしい(高い音と低い音を行き来するスケール感)!

ここ(チェロ)はパルス(をト長調の主音で刻んでいます。)これ(ヴァイオリン)は半音上がって(同じ流れが第二から第一に引き継がれます。)

ここはやっぱり(第一ヴァイオリンとヴィオラが対話をしている間、)第二ヴァイオリンをすごく動かしていますね!

(チェロが上昇していく様子が)いいですね。(上三声は特徴的なリズム語法を奏でながら、)ここは少しずつ上がってきている!チェロが!

(第一ヴァイオリンとヴィオラの旋律が)なめらかで最後のところいいですね!(後半部分のヘ長調に)つながってよく(転調をする場面に行きます。)

(チェロの)パルス!

上三声がすごい(主題リズムが)散りばめられている!(第111小節からニ短調になります。)

自問自答するような感じでね!(第113小節はニ短調ですが、第115小節から変ロ長調になります。)

((第118小節はイ短調、第119小節)ホ短調ぽいとか、(第121小節)イ短調ぽいとか(経過しています)ね。

かなり調性が(動揺していますね。)それで上がってきて(上三声にチェロが)応じた!

うん、これが引き継がれた。チェロとヴァイオリン、チェロとヴァイオリンの間がすごい(モーツアルトらしい)リズムセクションになっている。(ニ短調が続きます。)

リズムを交換した!

おお、チェロとヴァイオリンの掛け合いがなかなかいい!(第二ヴァイオリンとヴィオラのパートのリズム語法がモーツァルトらしいです。第135小節からハ短調になり続きます。)

これ逆になっている!反行形、今度は上の三個の三重奏みたい!(ヴァイオリンが少しずつ上がってゆき、)ここは何か長調ぽい、

ううん、なんか(ト)短調ぽい!ここも下の三と一でヴァイオリンがきましたね!

もう一回(チェロから湧き上がるト長調らしき旋律を受けた上のパートとの対話でヴィオラが遅れてついてくることにより、音量が変わり遠近感を与えています。)

(第131小節でト短調からいきなり、主調であるハ長調がチェロのパートに先ず現れて、)

(チェロからヴィオラ、第一、第二ヴァイオリンと)下から上にずれてきますよね!

(主調ハ長調に戻りました途端にチェロの)パルスに乗せてきましたね!

これいいですね。(休符が入った独特な下降で)意外と下の(チェロの)流れがいいですね!

これはすごいこだまみたいにパッチワーク(のようにチェロで発生した流れをヴィオラ、第二ヴァイオリン、第一ヴァイオリンへと受け渡しています)!

それで大体ヴァイオリンとヴィオラが合うことによって引き継がせて注目!

今度はヴィオラとヴァイオリンになるんですけれどもね!

ドゥアーンと鳴りましたね!(下の三声が余韻を表現しています。)

今度は第二ヴァイオリン

第二(ヴァイオリン)とヴィオラ、一(ヴァイオリン)と第二(ヴァイオリン)の(対話)

今度チェロがきた、引き継いだ、上はすごい自由に動いている。(内声は簡素になり、上下の外声がはっきりさせて明るさがあります。)

すごい跳躍と連打でしたよね!

これちょっと(入りが)ずれていたのが良かった!

おお!(三連符で生み出した流れを半音階の下降で受け止めていて、溶け合う感じが)なかなかいいですね!

ここでIII→IV→V→I(トニック)ですよ!これは和声進行のお手本みたい!美しいものすごい調性感がはっきりしている!(そこでヴァイオリンが気持ちよく旋律を奏でており、ホモフォニックのお手本のようです。)

おお、ここが(チェロの)アタックが来ましたね!(チェロの音が半音階で五度上のドミナントまで上がってゆくのが面白いです。)

最後は本当に主音のハ(ド)をはっきり(チェロで)鳴らして、(上三声が)ちょっとエピソードのように回想している。おおここすごい半音進行!

なんかすごい(第一ヴァイオリンの半音進行に対する)第二ヴァイオリン(のアルペジオの旋律の応答)がいいですよね!うーん!

すごいここは音が塊になって聴こえる。すごいここは半音!

これは逆に鳴っている。上の二パートずつで逆なって、今度はヴァイオリンとヴィオラ(の対話)

ううん、ここの(第二ヴァイオリンから発生して、ヴィオラに引き継がせるパルスに)乗せて来て、(チェロの音が微妙に上下を繰り返しています。)

すごい(細かい休符を伴うリズム語法)です!

おおすごい!上がってきた!盛り上がってきた!

おお、すごいアルペジオで高いところにいく!来ましたね!ゆっくりと下降してくる!

もう一回来て、(第二ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロとパルスが下に引き継がれてゆき、チェロだけがパルスを刻むようになり、上三声は長音価で旋律が長くなりながら静かになり終えました。)

こんな感じでした(笑)けれども、これすごい見ると感じることは、モーツァルトの中では、最初はものすごく気持ち悪かっただけあって、そこからの切り替えいきなり序奏が終わったところでパンと明るさがきましたよね!

そうしたら、序奏がウニョーン、ブヒャーン、グショーンという感じから、この次のこちらに来ると、いきなりきれいな和声学のお手本みたいな

もうトニックIでしょ、一つ上がってるIIでしょ!それでここ五度上がっているこれはドミナント(V)だと、ものすごいね!

それでまたね一オクターブ下でトニック、I→II→Vとものすごいきれいなぴったんこなものをやってる!だから逆にこれだけでやると面白くないんけれども、前の部分があるから、ここを聴いた時に安心感というか、安定感をもたらすという使い方がものすごく上手かったしね!

やっぱりすごい聴かせるリズムをすごくよく聴かせるところは、低音のところもすごい!もう早く過ぎちゃったら、口が付いて来られなくて、言えなかったけども、聞いている時に感じたことは、

ここもドミナント、トニック、V→I→II、また下がってサブドミナントIVみたいな感じになってたり、それであとはミ・ソ・シとか、そういった本当に綺麗なコードを奏でておりましたから、

素晴らしくて美しかったんじゃないかと!それで特にここのところもここねパーンと鳴って、

一旦休止まで行かないけど、ウンと思わせたところも、本当にこうやってゆっくり見なきゃいけないから、過ぎちゃう瞬間になっても、ウンという感じで本当にポンという感じだったけれども、

ソ・シ・レが鳴っているから、中々ここのところもねきれいな音は鳴ってだし、それでそこのところから、タラランと鳴っていくことによって、本当に流れを生み出した後から、またいろんなリズムのパターンを試行錯誤しているというか、そこのところで本当にモーツァルトは色んな事をやってましたしね。

それとここのところもいって上がって、少しずつ上がってく、本当にね一段ずつ上がるタイプも、モーツァルトは試してたっていうことが言えたり、

それで大体もうちょっといって、あとのところだったんですけれどもね。

ここも鳴りが本当に微妙なとこなんですけど、フラットが2つずつ付いたト短調ぽく思わせたりとか、でもあんまりそうするときれいには行っていないんですけれどもね。

本当にかなり臨時記号の嵐ですからね。ということで、だけどここのところでずれてきた時にものすごい美しいですね。ここだって本当にドミナントからトニックに行くから、それで元の所に戻るから、まあ基本的に属調からボンと主調に戻るんですけれども、そこも中々見事だったんじゃないかなと、その明るさがピンとくるポイントだった!

ここも良かったすごく!こういう流れを生み出すときには、その音がね本当に下の支える部分がIIIでしょ!ミですからね。それでここでIVでしょ!四度上でしょ!ファーだからね。ソでしょ!本当にここは五度上、それで戻っている!すごい核心的!本当にこの聴いてくれって言うぐらいですよ!これもう本当に!

だってこの旋律が美しいのもさることながら、そう下のところのコード進行が強進行、ものすごい安定感がある進行だったということでして、

モーツァルトはこの作品の中で言いたかったことは、最初の混沌からのものすごい後は美しい秩序を表現したかったじゃないかなと思って、それがこの曲の主題だったということですね。

だから普通の場合はここの部分の最初の序奏のところばっかりが取り上げられちゃって、その後の部分は普通じゃないかと言われていましますが、

それがいいんです!やっぱり対比、明暗の対比、すごく強烈だったんじゃないかなと思います。逆にこのハ長調というのは意外難しい調ですが、表現ということで調自体がですね。それをすごく上手く使いこなしていたモーツァルトはやっぱり流石だなと思って、ハイドンも脱帽したんじゃないかということですね!もう本当に思いました!

今回もこんな形でありましたけど、ハイドンセットの最後の曲、六曲目、「不協和音」を楽しめたと思います!どうもありがとうございました。

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