書法の系譜シリーズ4 秦漢簡牘から西晋木簡や王羲之まで草書(今草)の変遷を語りました!
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2021年3月31日
皆さま、こんにちは!
王羲之シリーズ!今まで楷書、草書(章草)の 発展について、時系列に系譜という形で見てまいりましたけど!
今回は今草、所謂、草書ですよね!それが、もう漢代からどのような形で変化していったのだということをちょっと見ていきたいと思うんですよね!
基本的にその中で見ているポイントは、その線を見た瞬間にそれがどのような筆鋒で書かれいるか、
もしくはどのような筆管の倒れ方なのか、
もしくはそもそも筆そのものがどうなのかとか、
あとは書写をする対象、それはつまり簡牘であり、帛書であり、もっと後になるとと紙でありという、
そういった書く対象、更にはこんなものもありましたね!陶器に粘土が固まる前に箆で書いちゃったっていうのもありましたけれども、
そういった書かれた対象をみたり、一番大事なことは、線を見た瞬間にその筆なり、線なり、簡牘なり、
その書いているものと筆との接触の関係をよく想像しながら考えていくと、そういうことをやってるんですね!
それが結局、筆鋒ですが、もう本当に物理的などのような角度でどのような速さで、どのような圧で、どのような打ち込み方で、
その変化を線の中に記録されているわけですから、それを考えていこうということで見て参ったんですよね。
それがすごく大事でそれが線を読むということなんです。
この線を読むということ、これこそがもうその書の根本のエレメンツ、もう基礎ですから、
それで文字が構成されているわけですから、今回もそういった形で見てきたなと思うんですね。
それでまた資料の紹介からいきますけど、
この天回漢墓醫簡(《敝昔醫論》)!これはものすごく貴重なものでして、これは四川省成都市金牛区天回鎮で出土して、このように言われているんですけれども。
之はものすごく貴重でここに書いてある敝昔[鷩䧿]という伝説的な医者が戦国時代にいまして、
司馬遷の《史記》の中に列伝の中に伝記が建てられていて、それで分かるんですけれども。
なかなかこの人に伝説のお医者さんでこの人が書いた書なんて残っていないと言われていたら、
ところが漢の時代に書かれた竹簡が出てきちゃったと!
もうびっくりしちゃったんですよね!もう本当に最近なんですけれども。
それでこの鷩䧿(敝昔)という人は切脈診断と言って、脈を図ってその患者の様子を知ったりすることを始めていたりして、
それで《漢書·藝文志》という、これはすごく貴重で色んなその時代に伝わってた書物は目録を作っているんですけど、
その中に「醫經七家」がありまして、それを中でまあ黃帝學派(《內經》十八卷、《外經》三十七卷)と言われるものは、
《內經》は有名で《素問》とかが伝わっていますけれども、
扁鵲學派(《內經》九卷、《外經》十二卷)と白氏學派(《內經》三十八卷、《外經》三十六卷、《旁篇》二十五卷)がありまして、
それがもう絶えちゃってなくてなくて、もうどうしようもない!分からないということでしたけど、
それで書法なのに(中医について)本当に語りすぎましたね!それで本当に貴重だと!
これでこの武威医葯簡牘(建始2年、前31年)も貴重でこれはどういう薬を飲んだらどうなのかっていうことを書いて、これも貴重ですね!
これ甘粛省武威市(凉州区)という場所で出て、その中で涼州という有名なこれもシルクロードが通っている中国で言えば、もう本当に西域に入っていくところですけど、旱灘坡という場所で出てるんですけど。
これはもう本当に砂漠の方ですよね!
それでこれ次の馬圈灣漢簡はやっぱり甘粛省の敦煌(南湖鄕)でやっぱり西域!
それでこの額済納後漢簡(建武三年、27年)もそうですよね!
内蒙古自治区額済納旗居延、居延簡ともいいますね!居延新簡ともいう、何度も何度も発掘されて、最近出たっていう方で区別しますけれども。
この東牌楼漢簡(中平六年、189年)は湖南省長沙市(芙蓉区)で出てますから、この走馬楼吳簡(嘉禾六年、237年)もそうですけれども出てきまして、
この漢の時代も呉の時代まで結構長い期間、そこにはお役所が置かれていたということで出ているんですよね!
それで楼蘭晋簡は西晋簡ですね!新疆の羅布泊(ロプノーブル)で出てますから、 それで王羲之ということで見てまいれたと思うんですけど。
先ずこれ見て感じるのは、漢代の隷書でこの点折で回るし、
やっぱりこの波勢、波磔が強い!それで右下が一番強くなっているということでして、
この間、章草のところでやっぱり人間の手の構造でこう書くのが合理的というか自然ではないかということでして、
面白いことにこの線自体は、今まで見てきたようなこのグワッと入って、キープしたままグーと線が引かれているという動きですごい強いんですよね!
簡の本当に繊維にグッと抵抗を感じながら引いていくような線ですよね。
それでこういうとこがチョンチョンという瞬間的なパッと鋒が開いて書いてあるのが分かる!
ところがこれ右下下がりではなく、こっち右に上がってるんで結構!これも、これも、 これもそうですね。すごい面白いことに!
普通は下の方にグンと行くのは基本的でしょうが、
でも人がやっぱりどんどんどんどん早く書こうとしたら、右上がりになってるんですよ!
これも右手でこう書くから!それで「有」も、これ面白いのは、ずっと言ってきていますけど、これは手の形ですから、手の形やっぱり残ってる!
隷書ぽいんだけど篆書ぱいところもあるがあって、よく篆隷といわれてきましたけれども、かなり篆書から直接行ったのもあるんですよ!
つまり隷書と厳密に言えば、草書とそのご先祖様がもう同居してあったから、隷書から入ったとか、篆書からいったというか、その間で本当に同時期に一緒に使えわれていたんですよね。
これで見てみますと、ここも本当に鋭いところグイーンと下の所にいき、隷書の波波ぽいところもあるんですよね。
あるところでやっぱり締めないといけないから、全部、線でいっちゃうと軽い感じになっちゃうから、グイーンと引き締めていて、こういうことも分かったり、これも本当に面白いということなんですよね。
次の武威簡牘に行きますと、これは薬について書いてるんですけど、処方箋のようなこと。
ここはトゥントゥントゥンといって、この結構、線がこっちは粘りが強い!
グッとグググググと書いてきている!もっとチョッチョッチョッと瞬間的な圧の加え方で早くいっているということなんですね。
草書でも連綿と言いますけど、次と次をくっつけるのではなくて、独草と言いまして、単体字で書いていますよね。
だから章草書に近いところもある!でも章草ですと、この間みました!右の周りの方がグインとそういうところがあったけど、
今草に行くようなものは、非常に細かい動きがあって、よくずっと後の時代に孫過庭が《書譜》のじゃないけど、唐なんていったら、もう最後ですよ!本当に私からすれば!
前の時代で漢字は完成しちゃったというか、唐なんてもう子孫みたいなもんですよ!という感じでして、
そこで言うのは、点の打ち方や点の趣きが、やっぱり草書の面白さだと言うようなこと言ってますよね!
《書譜》の中で、そういうのはやっぱり感じられるんですね。あるんですね!
瞬間的なパッと筆鋒が開いて、それはすごい筆力が強いわけですけど、それできてますから、
それでここはグーッとスパッと引いていく、線を入れた瞬間から、グワーンとここは強くなってシュッと抜けている。
その瞬間的な圧の加え、つまり線をかなり高度に制御しなければいけない。
つまりグググと引く線はそのままいけるけれども、瞬間的に当てた瞬間にグワッといって、また一本の線の終わりの所では、瞬間的にもうきれいにまとまってるんですよ!
この最後は汚くならないで、これはすごい技術ですよ!これは筆のコントロールですよ!
やっぱり章草はかなり隷書ぽい形ですけれども、今草はやっぱりこういった少しリズムが違いますよね!それが感じられるから、瞬間的にパッパッパッとグー、タッ、タッ、タッというリズムですね!
それがすごいあって、それで縦はやっぱり少し撓むと言いましたね。そうなっている!
「知」も草書ですよね!この「口」も点点になってますね!リズムが違うんですよね。
これなんか、まあちょっと隷書ぽいし、新莽と書いていますから、これはちょうどもう前漢と後漢の間の中国でいう西漢と東漢の間の新という王朝の時に使われた年号が書いてありますけど、
ここなんか見ると、これちょっと篆書ぽいんだけど、すごく、だけどすごい丸みを帯びているでしょと、
それで太さと細いところがすごい強調されて書いてあるという。
なかなか面白いですよ!これ!こっちもクルンと回って本当に面白い!
だけど、 章草は特にググ、グイーンといくところは、この瞬間的にキュイ、キュインともっと短い、
章草よりもっと早く書く、今草は!
というのが見られるんですよね!
それでしかもこの縦の線のグーンと伸びているこの長脚表現は、長い脚のここ「年」なんかよく使うんですけどみられると!
まあここらは章草ぽいから、まあこれは今草と章草どっちかと区別は難しいですよ!もう少しずつ分化したわけですから!
そこからということも見えたりして、まあでもこれは面白いことに、この枠の普通は横の線が太くなるわけですよね。隷書とはそうなんですけれども、
しかし枠がここはグーッとグィッと強く書いてあるというのが面白い!
縦の線もこれが倒れていますよね!
こう書いていない!こう書いてるから、
もう早く書こうとするから、こっちに行こうとするから、そういう気持ちでこう書いているから、こっちにいきたいと、もうこっちの気持ちが入っていいるから、
縮んじゃうという、すごいやっぱり書くスピードが速くなってきてるから、瞬間的にその字形が変化していくんですね。
これなんか「正」もこれ草書ですよ!これ本当にという感じで見てこれて面白いんですよね!
この額濟納漢簡だって、線がすごく鋭くなってきている!
最後のところにこう(重みを)つけるっていう、あとは本当に鋭いですよ!
これ本当に線がここはタッタッタッタと行って、ここはグーンと流して、この長脚表現が基本的でこれもそうですけれども、
縦がこっちにきて受けて、右下に行っているわけだから、この線のベクトルが、
そうするとそれと逆方向に筆が倒れていますね。
それは筆の先は紡錘型ですから、ちょっとばねのように使って、
だから結局これは左前に筆管が倒れて、それでグッグッグッグッと来て、
ここで真っ直ぐ自分の目の前ぐらいに倒れて、
最後に右前ぐらい倒れて、グンと抜けてるわけでして、ここがすごい!
だからこの折れた後はちょっと太くなっていて、
こういった形で筆の使い方が見えるんですけれども。
結構これは章草ぽい部分があるんです。
こういうところとか、本当に「月」なんか、こういうふうにものすごく省略されている!
これはよく出てくる字ですから、こういったものもあるんですよね!
だから本当にこういった形で見ると、この長脚表現は、まあ石門頌(建和二年、148年、陝西省襃城縣襃斜道)にもありますし、それと一つ美しい(張景)残碑(延熹二年、159年、河南省南陽)があって、その中にも出てきた覚えがありますよね。
ですからこれはまあ隷意(隷書ぽさ)を含んでいる章草と今草の中間ぐらいかなと、この二つは感じでいるんですけども、
ところが次のこの東牌樓漢簡も場所が違うんですけど、
これを見ると、こっちは相当、北西の方で、こっちは南のほうなんですけど、先ほど申し上げたように湖南省の長沙ですから、
こちらの二つはむしろ私が思ったのは、そっちの南の方の書風の方が、今草に近いんじゃないかなと、
まあ時代的にもう少しずつ経っているんですよね。
だってここあたりは紀元前でしょ!それでここで紀元がちょうどきて、ここは22と27年だから、殆ど近いですね!
ここからもう100年も飛んでますね!もっといってる飛んでる!だから150年以上飛んでますよ!ここからここまで50年ですけど、
もう今草に近いですと言えるんですけどね!
これは本当にサッと「信」も人偏も分かるから、サッと書いてある!
グッ、トットットットと、これはもう点の感じ、「口」は点点です!もうこれ!
本当にこう書いて、でも先ほど見たようにこの辺りとか、本当に瞬間的にグワッといく、
例えばこの横の線も、もう見えますよね!
それで楷書のところで見ましたよね!
なんかね。鍾繇の楷書もそうでしたし、この東牌樓とか 、走馬樓で出ている楷書に近いのものも線にありましたよね!
本当にテンと打ったら、シュンと回るところができてるし、
これ「復」もこれよく出てくるから、もうすごい簡略化されて、
こっちも草書に近いんですよ!もう本当に草書に近いと言えて、
ここもパッとこうきて、こう来てますけど、
この少しずつ波磔が退化していると言える!
波磔を一個一個書いていたら、ものすごい面倒くさいから!
だけれども、やっぱり右側がちょっと強くしているという名残りがあって、
早く書きたいから、まあ頭の中では書いてるつもりだったけど、早くなってこうなっているという!
もうドンドンドンドン、波磔が退化しています!尻尾がドンドンドンドン消えて、尾てい骨になってくると、
ちょっと名残りがあるんですけれどもね。ここのところがグググと行ってます。
筆が言っていますから、グググと波磔がありますよ!
時どき先ほどに申し上げたように波磔があった方が全体が引き締まりますからね!
あんまり早いのできちゃうと、もう字にコントラストがないと、全部、骨っぽく見えちゃうことでこういう風になってますけど、
だからだんだんと波磔は全部を書こうとすれば、一つの字に一つの波、一字一波と言いますからね。
そうすると、一つの字に必ず一つずつあったものが、もう消えていって、なくなっていって、
それであるところでは、残してあるということですね。
「之」という字ですね。「之」もよく出てくるから、入り方がもう当てた瞬間に真ん中が太くなるということですね。
基本的にその前は蔵鋒でこういった鋒が出ていないでこことか、
もう必ずグワッと入れてました!なのにどんどん早く書くためには、それで真ん中が太くて、また細くなって抜けるタイプなるわけですね!
前の感じだったら入った方が出るところまで、そんなに変化ない!それで出るところはものすごく強くしていると、そういうのが亡くなってきているということが、これは面白いと言えるんじゃないかなと見て観察してこれていると思うんですよね。
それでここで更に50年経つと、もうここで漢が滅んで呉に入ってますけど、
もうすごいですよ!「然」はもう本当に草書だから読めるわけですよね!
グンと行ってグッと当てる。グッグッグッと下が太くなっているのは、これも特徴が残ってますけれども、
本当にここなんかギュッという凝縮したら、ここで下のところで本当に開放して疏密があるし、
それでここはグワンと当ててキュインとここはなかなかいいんですよね!
ブンとここまで強いんだけど、ここから筆先をスンと抜いてんですよね!これ本当に細かい所ですけど、
それでここでガーって入って、「人」は画数が少ないから、引き締めるために、これでここで折れている!
こういうところ大事だと言いましたね!点折、ここもグワンと行ってから、もう瞬間的にもう断筆と後の時代に言いますけど、王羲之なんかでも。
これでガンと当てたら、ここがグンと行っているんですよ!ガンとあてた瞬間の衝撃でもう折れちゃうという、そういう方に入っていく、
それすごい強いんです!それでここもそうですね!折れちゃうと!
しかもここの場合はこうきて筆鋒がこうなったんですけど、
これを見ると分かるんですけれども、これの折れ方と、これの折れ方が違うんですよ!
つまりこの折れ方は、ここはこう来て、右側に少し筆は右上に倒れてるんですよ!
それでこっちは左側に倒れているんだと思うんですよ!
なんでかと言ったら、抜ける最後の後のところは、こうチョンときているから、ということで違うのも分かって面白いんじゃないかな!
少し見ると同じようになってない!
ここはパンときたら、ツンと本当にここと同じいきなり脱力して抜いて、全部違うんですよね!
この折れるところが、こういうことも見えるし、
ここがテンテンとバンと打って、ちょっと軽くなって、
ここにウァンと行って、ここにクンとここで凝縮しまして、
それでこれは「不」しょうね! 平仮名「ふ」と同じですから「不」!それでガンとここが空いているでしょうと!
それでグンと凝縮して、こっちに来て、これも草書の本当に特徴ですよ!
これ「得」はもうよく出てくるから、もう本当に短くなっちゃっている。
これ本当は行人偏ですから、それでグッグッグッと回っているでしょ、
それでこれなんか、もう本当に「得」は本当によく出てくるでしょう!もう手紙が来たとか!
だからこれすぐにこういった感じですごいですよ!
グンと当てたら、もう瞬間的にバンと当たって下に入ってるんですよね!
それでここがグンとこういう風にここで折れ曲がっているのは面白い!こういうところは見どころがあります!
特に線の折れるところは難しいんです!
だからすごくそういうところが特徴が出ていて、ここがそうですね!ガンガンガンと当てて、ガンガンガンと行って、ここがおもむろに行って、
それでヒューンとこの人の特徴はみんなこの辺りが強くて、後で脱力するんですよね!
本当にそういう特徴は見られるということでして、
それでこれなんか本当にトゥントゥンと小さくしたら、どんどん最後のところで大きく振ってるんでしょうと!
この人の特徴は振るところにもあるんじゃないかということで面白いんですよね!
更に更に時代が経ちますと、これは肥痩が強く出ていますけど、こちらの楼蘭晉簡もありまして、もうさらに次の所へ行ってますよね!
西晉かなで王羲之に近いかなという感じですけど、
本当にこれを見ると王羲之の草書にそっくりです!やっぱり!
ただ基本的にはこの「書」だって、もうくれそのままですよ!これ本当にここにありますけどね!
王羲之にそっくりですよ!これ!
もう先ほど章草だとこの辺で大きく振ったり、グンと行っていましたね!
今草はもっと早い!近い!もうあんまり振ると距離が長いから、距離短い方が早く書けるから、
だからもっともっと本当に早く早く書くためにこの上の方が長いでしょ!
それで下からこうやって少し右側にグッと行って、こっち来ているんですね!
これが面白い!
返りね!章草だったら、ここがグーンと来て、ここがグイーンと近いから違う!
もう今草の特徴は、やっぱり点みたいに書いているんですよね!線をその方が早いです!もう!
線がどんどん点に近づいてきちゃう!線で書いていたら、もう時間かかる!
それで起筆だってもう入れていたら時間がかかる、だからタンと当てたら、バーン、パッパッと、
もう線じゃない、もい点の連続ではないかというような感じに見えると!
それちょっと言い過ぎかもしれないけれども、これなんて、「不」は点点点になっている!
これも「不」ありましたけどね! まあこういったところはちょっと極端に出てきますよね!もう点点でこの点点の距離の位置でこれとこれがここが強い!そこで弱い!
そうすると遠近感があり、こっちの方が手前に見える感じがする!
本当は右下の方が強かったですね!隷書とか、隷意があるとか、まだそうだけども、ここなんかはすごい、本当に軽くなっているという、
これも「得」でまた出てきた、これも「得」ですけど、パンパーンとみると結構、「得」は多いですよね!
あ!これも「得」ですけれども、そっくりですよ!
本当にグッと一本入って、グッグッと来て、ペン来たら、ペンとしていて、パンと行って、パンとそういうやっぱり、連続というか、折れるところが注意、タン、タン、タン、タンとそういうリズムです!
これ「即」という字でしょ!こっち来て、もうこれ読めますよ!これはよく草書に出てくる!
「同」もすごいですよ!トゥトゥトゥトゥーという感じで早いわけです!
ここもトゥ、トゥ、トゥとこれは王羲之が書いた「日」にそっくり!
それでこれは「前」でしょ!もうここにきて、グッとここ、このところ、もう本当にこの後が短い、章草だって長かったですよね!
グーとわざと右下をグーと重たくするようにここはピンとなっている!
さっきのここもそうでしたけど、早い!それでこっちは辺が強いでしょ!
これは「期」じゃないか !「其」と部分とこっちは「月」ですからね!
これも「其」の部分がスーと行ったら、ここ早いでしょ!
それで今度はこれもまた「月」だけれども、また違う表現を使ってますよね!
ここでこれ「故」でよく出てきますよね!
「古」ですから、こっち来て、それでこれは何かもう、もう門構えで「つ」になっていて、これはちょっと飛んでいるけどという感じで本当に面白い!
この最後の字もこれ「適」かな!
これも大体これ之繞なんです!ですからこうなって、まあ「過」にも似てるけど、まぁこれは「適」だと思います!
そういった感じで見ていくと、王義之 のところでももう見るポイントが、もう言っちゃったんじゃないかなと思うんですけど、
この「爲」も、ここにも「爲」あるし、本当にここにも出てきますよね!毎回変えてもうこれは本当に!
まあこれは《十七帖》という有名な草書の規範という唐の時代に編まれたものですけれども、
その中の《逸民帖》という王羲之が隠居して楽しいよというお手紙の中に すごいこれは軽快で飄逸!
それでグーンといって、ここで出てきたでしょ!
ここ之繞で「逸」でしょ! これで「民」がもうなかなkいい!
それでこれもすごいんですよね!この本当に略され方が究極的で「之」でしょ!
それでこっち面白い!この逆三角形(の字形)!
それで次に「心」ですもんね!それでこっちは「懐」か!
それでここの「久」の中がもう墨をここで付けて、ここが早いから、かっぴつになっていますね。
この辺で墨を付けたかな、それでグッグッググググーとやってますよね!
この辺りなんか簡牘の字にそっくり!
走馬樓は肥痩がすごいはっきりしていますよね!
それでここ入ってから、こうきたら、グンと当ててピンと抜けている!
これなかなかいい! 本当に素晴らしい!
それで「矣」か!「足下何」と対比をして、この中に屋根の下に入っているということでして、
おもしろいし、今度は字と字の関係が、王羲之になってくると(出てくるんです!)
これはある程度、単体字でブロックみたいですね!
この時代とこの時代はそうでしたけれども、
もう最初の前漢ぐらいからそういう漢字ですけれども。
ころころしている!ブロックみたいですね!
だけれども、この王羲之になると字の大小があって、その字との関係性がよく出てきて、
大きいところと、入り込んでくるところを、ここすごいちっちゃいけど、まぁこれは紙が下がなかったから、もう詰めちゃったんでしょうけれども!
最後の字をですね!そういうことも考えられるということで面白いですね!
これは《游目帖》は《十七帖》の中にありますけれども!日本にあったんですけど、広島で原爆で無くなってしまった!燃えてしまったものなんですけど 写真が残ってまして、
これでこれ見ますと「也」はすごいでしょ!これ大きく書かれて、それで前の行の最後の次の行を始めるんですけど、
ここの大きさの違い!「可得」ですけども、それでここ「告」で墨を付けたと思うんですけど。
それでこの連綿をしていくんですね!字間の関係がすごい出てきて、それでここなんかすごい!グインときて、ここが強くなっているでしょ!ここ面白い!
こう当てて連絡してグッと下に行って、グワンと当ててで上にゴンと当てて書いてから、
今度はこの反動でグッと下にいって、今度はこれのつながり、ここでグンと当てて、ここで微妙に下から上に突き上げて、
それでそこから、右上にいく、それでこっちに行ったら、
今度はグンと切り返したら、こっちにゴンと当たって、こっちにいくという!
つまり点折点で草書を書くときに折れ曲がるところのリズムですよね!
それをすごい軽快なリズムを楽しみながら書いていて、
それが今草の喜びじゃないかということでして、
これもたっぷり墨を付けて書いていますけれども、
でもそれ以降もそうなんですけど、このこちらもそうでしたけど、
太い!潤筆でもすごいこの当てたところ返りがすごいんですよ!
「卿」はこれもう本当にあとは「鄕」という字もそうですけど、これももう 「つ」みたいで点を打つだけですよ!
これはそれ究極的な省略のされ方!
これは「求」ですよね!これ右左の振り方の大きさの違いも、なかなか面白い!
ここでましたね!これ之繞これはすごいですよ!これだけになっていますよ!
上の部分があって、この斜めにちょっとずれた感じがいいんですよ!
この王羲之の《袁生帖》は日本にあって、本当に結構いいものを持っていて、
まあ摹本じゃないかなという説もあるけども、結構良いものでして、
これも墨を付けて潤筆で書いてますね。
だけどすごいこの回るところが線の連絡はなかなかいいんですよね!これはここなんか、プンといって、ここでここの連絡で縦に行くところも、
やっぱり転換して書いてますよね。すごく!
やっぱりこうグッと入ったら、ここにグンと当ててあるから、すごいここの半島でグイーンと来て、
グン、グン、グン、グイーンと来て、「書」でしょうと!
それでここで当てる!まあこれ断筆とよく言いますけど、
このガンと当たって、それでグンと来るんですよね。
まあ《十七帖》でももう断筆をこれすごいこういう折れるところを強調しているのもあるんですよ!
唐の時代にかもしくはそのあたりで草書の折れるところが大事だということだったんですよね!
これ構えるところなんとも面白くて、ポンと当たって、こう来て、チョッというような、なかなかいいんですよね!
だから本当に「心」もうこれだけになっちゃってますけど、すごい!それでこの距離が違ったり、そういった工夫が、細かいところが今草では、
その同じこういった平行線があると嫌だから、
もう変えるんですよね!少し!それとあと線質を変えたり、
こっちは弱かったら、こっち強くするとか、それとかずらして、このちょっとへしゃげたりとか、ちょっと右左に寄っちゃったら、こっちにググンと、これで戻しちゃうという、
だから字と字の関係が連絡性が出てきたと、その前はコロコロしていたんですね。
王羲之のその凄さはそういうところにあるんじゃないかな!というのも、見れてこれてですね。
本当に自在に縦横とか、もう長さとか、もう伸縮して、面白いんじゃないかなと思っておりましたけど。
だから行の移ろい方も独特であったりとか、
そういった尺牘の中でもう紙になってますから、ここは場合はここまでは、もう簡牘でしたから、
そうした新しい表現が、紙の中で育ってきたという、簡牘というとどちらが良いと縦のラインでグンと書いていくから、
そこにどんどん詰めて書いていくという感じですけれども、
そこから少しずつ揺れとかが出てきて、紙になると面の表現になってるんじゃないかなというのも感じながら見てこれたと思います。
今回、今草で大盛り上がりでありましたけれども、
もうここで思ったんです!また王羲之の尺牘を見ていくとき、
その面白さは、その当時の楼蘭晉簡でありますけども、楼蘭残紙との関係とか、楼蘭晉簡との関係でも、そういう興味を持ってしまったので、そういうこともまたやっていけたらなと思いました!
とまた予告をしながら、期待をさせてしまいましたけれども、今後ともこういった形で本当に線の喜び、草書の喜びを共有して参りたいと思います。
王羲之の続編、是非ご期待ください!ありがとうございました!